2022年下半期に読んだ本を振り返る(7~9月)
こんにちは。かずよです。
2022年も終わりを迎えようとしていますね。
今年は変化が多い年だったのですが、12月に入って比較的穏やかな日々を過ごしています。こんなに穏やかでいいのだろうか、分不相応ではないだろうか…とつい考えてしまうのですが、暖かな日なたのような日々を享受したいと思います。
7月頭に、2022年上半期に読んだ本を振り返るnoteを書きました。
こんな感じで、7~9月分を書いてみたいと思います。
最初、下半期分の想定で書いていたんですけど、ちょっと長すぎるな…と思って。後日、10~12月分を出すことにしました。
来年は月ごとに書きたい。その方が細かな感想を書けそうだし…Instagramに読んだ本を投稿しているのですが、それを流用しつつ書けるだろうと思います。
7月:『家守綺譚』梨木香歩
精霊とか小鬼、目に見えないものの存在が当たり前に認められていたり、サルスベリが恋するのもキツネに化かされるのも普通。
そんな世界観のこの小説が大好きです。
そして、主人公・綿貫征四郎がそういう「妖」の類にも優しいところがすごくいい。具合が悪くなった化けた狸を介抱するシーンが特に好きです。
亡くなった親友・高堂がたびたび現れるのも、羨ましいな…と思ったり。
この本を読んだ頃、noteにこういうつぶやきを書きました。
ちょうど、安部元総理が殺されたときのこと。
今は、このときほど厭世的な気持ちではないけど。
やっぱり『家守綺譚』の世界を強く焦がれる気持ちがあります。
科学や数式、論理やデータが溢れた世界は、息苦しく感じてしまいます。
夢見がちなことを言うようですが、非科学的な世界にいたい。
この気持ちについて近いうちにもっと書いてみたいな、と思います。
7月に読んだ本は、他に6冊。
反応しない練習(草薙龍瞬)
モナ・リザの背中(吉田篤弘)
太宰治の辞書(北村薫)
ときめく縄文図鑑(誉田亜紀子)
つむじ風食堂の夜(吉田篤弘)
パンプルムース(江國香織・いわさきちひろ)
8月:『ことばの果実』長田弘
2015年に亡くなった詩人・長田弘さん。
まだ詩を読んだことはないのですが、図書館でこの可愛い装丁が目を惹き、手にとりました。
鮮やかな水彩のイラストを描いたのは、松野美穂さんというイラストレーター。モノとしてすごく素敵な本だと思います。
はじめての長田弘は、ことばに対する感覚がとてつもなく鋭い人だ…という印象でした。
自分の感じていることをきちんと表現するために、何度も何度も心のうちに潜っていく、そういう書き方をしている感じがする。
この部分、すごく分かる…と思って思わず手帳に書き抜きました。いつか映像で見た、外国の市場の大きな大きなウォータ―メロンを思い出した。
8月に読んだのは他に5冊。
雪月花(北村薫)
起こさないでください(仲西森奈)
47都道府県 女ひとりで行ってみよう(益田ミリ)
完全カラー図解 よくわかる発達心理学(ナツメ社)
扉のかたちをした闇(江國香織・森雪之丞)
9月:『負うて抱えて』二階堂和美
大好きな歌手・二階堂和美さんのエッセイ。
和美さんは浄土真宗の僧侶という顔ももつため、このエッセイは新聞の宗教欄に連載されたものだそうです。内容も仏教関連のお話が多いように思う。
仏教のお話は正直あまり分からなかったし、私には強い信仰心はないけれど、和美さんが一生懸命に毎日を生きているのが伝わってきました。私、こんなふうに1つひとつの出来事に真剣に向き合っているだろうか…
二階堂さんはスタジオジブリ「かぐや姫の物語」の主題歌を担当しました。
「いのちの記憶」というその曲が生まれたときのエピソードや、高畑勲監督とのお話がとてもよくて、気がついたら泣いていた。
二階堂さんとGentle Forest Jazz Band(こちらも大好き!)がコラボしている「とつとつアイラブユー」を載せておきます。
9月に読んだのはこのほかに7冊。
日常は5ミリずつの成長でできている(一田憲子)
手術をする外科医はなぜ白衣を着ないのか(入倉隆)
魔女入門(石田紀佳)
a piece of cake(吉田浩美)
O脚の膝(今橋愛)
バスを待って(石田千)
流星シネマ(吉田篤弘)
***
今年は結構読んでるなぁ、と思います。書いていてびっくりしちゃう。
就職がうまくいかなかったり、人間関係で落ち込んだりしたのですが、そのままならなさから逃避するように本を読んでいたようです。
特に10月。2021年夏から1年間、精神障碍者手帳をもらって就労移行支援施設に通って9月に1度就職したのですが、すぐにうつやパニックがひどくなってしまって2日しか働けず、すぐに辞めてしまいました。
今はSOHOとして働いています。Webライターに戻りました。
やっぱりこのかたちが私にはしっくりくるなぁと思います。楽しい。
同じ本を読んだ方がいたら、コメントいただけると楽しいです。
では、また書きますね。
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