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2022年上半期に読んだ本を振り返る

こんにちは。かずよです。

7月になりましたね。今日の宮崎は雨です、割と土砂降り。台風が近づいているからですかね。
梅雨の短さが不安だったのですが、ここ2,3日の雨で降水量を取り戻したのでは?と思っています。

今日は、今年の上半期に読んだ本を振り返ってみたいと思います。
その月の中で特に印象に残っている本だけ感想を書こうかな。

1月:『ほんとのこと言えば?』佐野洋子

ドキッとするタイトルですよね。
絵本『100万回生きたねこ』で知られる佐野洋子さんの対談集です。

臨床心理学者・河合隼雄のような学者から明石家さんまなどのタレントまで、幅広いタイプの人と話してらっしゃいます。さんまさんと大竹しのぶの、元夫婦と別々に対談してるものも。
詩人・谷川俊太郎と佐野さんは結婚していた時期があるのですが、その夫婦時代の2人の対談も収録されています。

佐野さんとおすぎさんとの関係性に憧れました。すっごいずけずけ言う…私にはとてもできないくらい。笑
山田詠美の恋愛話もすごかったし、阿川佐和子との対談テーマだった児童文学者・石井桃子の話もよかったです。

このほかに読んだ本は5冊。

  • 途上の旅(若菜晃子)

  • ぽっぺん(石田千)

  • 私は私に時間をあげることにした(レディーダック)

  • 宮沢賢治のオノマトペ集(杉田淳子編)

  • 眠れぬ夜はケーキを焼いて(午後)

2月:『きみの言い訳は最高の芸術』最果タヒ

はじめて最果タヒの著作を読みました。エッセイ集です。

すごく自分に正直に書く人だなー、という印象を受けました。すごく好きだと思った。
たくさん共感した自分にもびっくりしました。詩集も読みたい(と、2月に思ってそのままにしている)

このほかに読んだのは4冊。

  • 霧の森となぞの声(岡田淳)

  • O脚の膝(今橋愛)

  • 五月金曜日(盛田志保子)

  • 美の旅人 フランス編Ⅰ(伊集院静)

3月:「最先端研究で導きだされた『考えすぎない』人の考え方」堀田秀吾

学びの多い本でした。このときの手帳には珍しく、内容のメモが残っています。

考えすぎて空回ることの多い私にはもってこいの本。各項目がちゃんと研究内容を踏まえていることが、わかるようになっているのも、最後に参考文献がみっちり掲載されているのも推せるポイントでした。

例えば、P200「不安が大きいときほど理想は高くなる」というの、実感として感じてしまう。不安なときほど「あれもできないと、これもできないと…」っていう思考になってしまってますます追い詰められるし。
ほんとはそんなにできる必要ないよね~。

このほかに読んだのは5冊。

  • 詩と出会う 詩と生きる(若松英輔)

  • 流しのしたの骨(江國香織)

  • 高山なおみのはなべろ読書記(高山なおみ)

  • しびれる短歌(東直子・穂村弘)

  • 季節のうた(佐藤雅子)

4月:『遠慮深いうたた寝』小川洋子

小川洋子さんの小説は、実は少し苦手だ。私は不穏な空気がとにかく苦手で、実生活でも結構苦労しているだけど、小川さんの作品にももれなく「不穏センサー」が発動してしまう。

でも、めっちゃ美しいじゃないですか。だからすごく惹かれています。
私の中ではそういう「静かに狂気をはらんだ作品」のイメージが強い小川さんなのだけど、このエッセイ集はとてもチャーミングだと思った。

チャーミングだけど、祈りのように鋭くて、静かな湖面のような雰囲気を感じる。こんなふうに生きていきたいな、と思いました。
ミレーの「落穂拾い」がなんとなく浮かぶ。

そして、日本でもとても評価されている作家なのにすごく謙虚で。「小説」というなにかの前に頭を垂れているような、そんなイメージだった。

このほかに3冊読みました。

  • 風の歌を聴け(村上春樹)

  • 世界一わかりやすいフロイト教授の精神分析の本(鈴木晶)

  • 「来ちゃった」(酒井順子・ほしよりこ)

5月:『人間失格』太宰治

主人公は、どこでどうしたら少しでも幸せになれたんだろうな、と思いながら読んでいました。
でも葉蔵の手記の最後、なんかほっとしてしまった。

冒頭とラストにだけ登場する「私」、あれは誰なんだろう。
どうして「私」には葉蔵の写真、子供のころのものと学生時代のもの、あれが見にくく見えたんだろう、とも思った。だってほかの誰も醜いだなんて思わなかったみたいだし、、、

太宰治は最後の一文が本当に上手すぎる。『女生徒』にもそう思ったけど、この作品もまた然り、だった。

ほかに読んだ本は6冊。

  • としごのおやこ(今橋愛)

  • 私は私に時間をあげることにした(レディーダック)

  • 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)(穂村弘)

  • 月とコーヒー(吉田篤弘)

  • パレード(川上弘美)

  • せかいでいちばん美しいもの(伊勢華子)

6月:『銀河鉄道の夜』宮沢賢治

ずっとずっと読みたくて、ついに読んだ。

すごく美しくて、きらきらきらきらしていた。私の目は文庫本の文字列を追っているだけなのに、なんでこんなにきらきらできるのか、、、

全然わからない部分もあるし、文字が抜けているところすらあるみたいだけど、そこが余計にいいんだろうなぁ。
分からないでいることを許されているような気持ち。

6月はこのほかに4冊。

  • まよなかの魔女の秘密(岡田淳)

  • 短歌の旅(俵万智)

  • はつなつみずうみ分光器(瀬戸夏子)

  • あかりの木の魔法(岡田淳)

上半期は33冊読みました

2022年上半期は33冊読みました。
私にしてはすごく読んだ…

本を読む量が多い方がいいとはあんまり思わないけど、なんというか、昔々と比べたら自分の体調がだいぶいいんだな、とは感じました。
去年は小説をたぶん5冊も読んでないけど、最近はだいぶ読んでいる気がする。回復傾向かなぁ。

心理学系の本は、もっと生活にいかしていけるようにしたいです。実践しないとほんとに意味ない!笑

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