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【カラダ風水を見極める】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

芸術作品にたくさん触れて、物の善し悪しや新しい価値観や美的センスに磨きをかける。

素敵で知的で教養を満たしていく大事な機会だなぁと思います。

ぼくも博物館や美術館に足を運ぶのが好きです。


同時に、道端に咲く草花に目をとめたり、季節の花や樹木を愛でるのも大好きです。


人の作った芸術作品には、手掛けた作者の「思い入れ」や「足跡」のようなものがあるように感じます。

この感じ方は人それぞれなのかもしれませんが、こうした感覚を深めていくことが、「風水」というものを見つけるセンスを磨きます。


あるいは、日常目に触れる自然の造形物である草花や農作物などに関心を向けてみるというのも、「風水」を知るためには良い試みです。

スーパーに買い物に出かけて、食材を見極めてみる、なんていうのは手軽な「風水」を知るセンスを磨く良いチャレンジですね。


ここでポイントなのは、けっして専門家としての目利きを磨くというわけではないということ。

たとえば、魚の顔を見て洋食化天然化を見極める。

レタスやキャベツの切り口を見て、鮮度や糖度を推し量る。

大根やニンジンの葉の付け根の大きさで、密度やおいしさをうかがい知る。


これは「知識」というほかで得られる情報を記憶して検証する作業ですね。

「こんな大根がおいしいんだ」「こんな魚が新鮮なんだ」というのは、「知識」です。

「風水」を見るというのは、もうちょっと幅や奥行きのあるものです。


「おいしい大根」ではなく、「まずい大根」「未熟な大根」「虫に食われている大根」「病気の大根」「さむがっている大根」「自分の居場所で育っていない大根」「ほしくもない肥料を都合で与えられた不平不満たっぷりの大根」。

こんな「大根の気持ち」にかかわりがありそうな「龍脈」の状態をうかがい知り、そのうえで「風水」という「(人であれば感情や体力などの)エネルギー」の状態を見るのが「風水術」であり、人の体であれば「東洋医学的診断法=四診(五感を使った総合的な見立て方)」となるわけです。


人の都合に合わせた規格通りかどうかを、知識と照らし合わせてうかがい知るというのは、入社試験や入学試験の面接のようなものですね。

成績優秀で意欲があり、才能にあふれているかどうかをみる。

東洋医学であれば、「平人(へいじん):理想的な健康状態の人」という「ありえない理想像」に近い人と比べて、人を見比べるというようなこと。


でも、「理想像」や「完璧」を追い求めていたら、東洋医学や風水術にならない。

求めるべきは、器や肉体にかなったバランスに「風水」を整えること。


ひとは生まれてから死ぬまでの間に、「理想」「完璧」というピークをあっという間に過ぎてしまいます。

いつまでも若々しく賢く丈夫に過ごしていきたいですが、そんなことはかないません。

それよりも、今現在の体に備わる体力面や心理面、気力や意欲の調和をどうやってとっていくかに目を向けていくか。
そして、体や心をどうやって上手に効果的に働かせていくかを、「風水」を見極めていくことで、コーディネートしていくわけです。


その人や物事にかなった「調和の取れた状態」というのがあります。

良い悪いというのは、人の都合による基準。

「風水」を整えるというのは、基準がありません。

条件に合わせるのが、東洋医学であり、風水術です。

丈夫でないなら丈夫でないなりに、具合が悪いなら具合が悪いなりに「調和」を整え続けていく。

要するに無理がないってことですね。

そんな「無理がない」ってことを、「風水」とか「東洋医学」の「ことば」を用いて、東洋の医術や仙術、占術を駆使していくのが、博心堂鍼灸院の患者さんやご相談者さんへのかかわり方です。

たくさんのひとの「ココロとカラダと暮らしの風水」が、いつもいつも調和がはかられますように、応援出来たら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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