【東洋医学で「風水」を整える】
博心堂鍼灸院の、いんちょです。
はじめて博心堂鍼灸院に施術を受けに来られる方、ほぼほぼご紹介の方です。
そして、僕のことをご紹介くださる方は、みなさん、ぼくが「易占」や「九星気学」という占いのたしなみがあることも、同時にご紹介くださるみたい。
だから、初診時、そんな占いの話が飛び出すこともしばしば。
東洋医学も占いも、根っこには「易理」という「すべてのものの道理」で一致していることをお話します。
東洋医学では、人の体の根本的な要素を「気」と「血」に分けて考えます。
そして、この「気血」が循環する体内の正常な流れるところを「経絡」と称します。
「気血」や「経絡」を占い視点でもっと広く表現したものが、「風水」や「龍脈」と呼ばれるもの。
人の体だから「血」という目に見えるものを主体に解説しやすい。
そして、「気=働き・機能・作用」が伝達する経路を「経絡」と呼ぶ。
この人体内というフレームを外すと、「風」という自然界にそよぐ空気の動きや、「水」という身近でなじみのある要素に言葉を変えることで、解釈の幅が無理なく広がっていきます。
自然界に吹きすさぶ「風」が隅々に行き届くさまは、「呼吸」という「気」の作用を説明するときに一致します。
体内の様々な働きの関連性を人体内では「経絡」と呼びますが、人のこころの状態や感情エネルギーの向きを示すときには「龍脈」という「山の上から海に注ぎ込む」自然の営みに、お手本を求めます。
初診の患者さんに最初から東洋医学と占いの哲学を講義するわけにもいきません。
でも、おしゃべりの中で伝えられる範囲の共通点や、易理を基にした根本的な人の体や心や生活への考え方は、知っておいた方がいいのかなぁなんて思います。
僕の占いが、東洋医学というひとの体の見立て方にずいぶん根を張っていることを知ってもらえると、安心して「胸の内」に宿しておられるココロのわだかまりなどを話してくださることがある。
たとえば、肩こりや腰痛の原因が、生活習慣だということはよくあります。
でも、その原因が「心理面」に隠れていることが、実はよくあるのです。
肩があがらない、腕が伸びない、いつも肩が凝って重たいというのは、心理的な負担がいつも「肩にのしかかって」いるからです。
しつこい腰痛も、心理的な「動きたくない」という訴えの具現化したものだったりします。
初診時に体調や症状のことをうかがったり、病歴や症状の経過などをうかがうとき、同時になにか心にわだかまりを持っていたことがないかを話していただくことがある。
これは僕が気が付いた時に、話を促すのですがね。
体調不良や病気の引き金となっている心理面の正体を、施術中に紐解いてお話させていただくことがあるのですが、この時間がけっこう占いっぽい。
原因を体内のことではなく、身の周りの出来事や、当時の心模様の変化に話が膨らんでいくから、想像力豊かな方や感覚をイメージすることが得意な人は、こんな時間がとても興奮するみたいです。
初めてお会いする方とお話をしていく中で、体調の説明が人生相談になったりするので、最初からお付き合いが深まることもしばしば。
でも、そんな気が付くこともなく心に宿していたわだかまりが、体調不良の原因だったりすることもあるわけだから、東洋医学の可能性を、そんなおしゃべりや対話の時間から、引き出してもらえたらいいなぁなんて思います。
そんなわけで、カラダの風水ばかりでなく、ココロの風水も鍼施術の最中に整うことがあるのだとさ。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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