【マンツーマン指導、ときどき】
博心堂鍼灸院の、いんちょです。
ぼくは毎週金曜日にメルマガを配信しています。
自分でも意外で、ずいぶん続いているものだなぁと思っています。
内容は「季節と体の関係性」をもとに、「暮らし方の工夫」を、東洋医学視点で長らくご紹介してきました。
ようするに、「東洋医学の養生法」といったところでしょうか。
時間がたつにつれて、四季の移ろいは「ほぼほぼ二季」。
「暑いか寒いか」「夏か冬か」の「二つの季節」が極端に入り乱れるような、情緒のない季節感となりました。
そんなわけで、「季節になじむような体づくり」をイメージしたような記事は、ずいぶん書くことができなくなりました。
また、ここ数年、「メンタルケア」が必要だなぁという人が増えていることも、気になっています。
「心理的なバランス」を崩している自覚のある人は、「うつ」や「パニック症」などの訴えを抱えながら、鍼施術を受けに来られてみたり。
「心理的なバランス」を崩している自覚のない人は、「不定愁訴」という「自分では原因不明」の体調不良を訴えて、鍼施術を受けに来られていたり。
「感情エネルギー」を上手に循環させることができれば、身近な様々な症状は、楽になるかもしれません。
でも「感情エネルギー」はとても強いものなので、手軽に制御できるものではない。
とくに「こだわった感情」となると、バランスを取り戻すのが難しい。
東洋医学では、感情を「七つ」に分類します。
どれも「心理面」「体調面」「生活面」に活用する「必要で正常な感情」です。
でも、この「七つの感情」がひとたび「こだわり」をもって、「極端でしつこい感情」になると、病的症状を引き起こします。
たとえば「怒り」の感情は、「物事へ取り組むための集中力」の根源です。
「思うようにできない」「思った通りに進まない」というときには、率直に「怒り」の感情や表情を発して、「怒りの感情エネルギー」の息抜きをします。
でも、この「怒り」が「極端でしつこい感情」になると、「恨み」となって「心理面」を乱して、「体調面」を狂わせて、「生活面」での人間関係を破綻させます。
こうした「こだわりを持った七つの感情エネルギー」を、つねに循環させ、適度に発散させるためには、程よい運動が必要になります。
とくに「怒り」のエネルギーは、肩や手に宿りやすい。
上手に肩や手から、「怒りの感情エネルギー」の発散を意識的に行うことができれば、「感情エネルギー」の乱れによって生じる様々な症状が楽になるというわけです。
これが、むずかしい。
鍼施術をするときには、こうしたエネルギーの循環と発散を促すわけですが、セルフケアと称して患者さんに「運動」としてやってもらおうと思うと、なかなか「勘どころ」を得ていただくのが難しい。
それもそのはず、「勘どころ」がわかってしまえば、「感情エネルギー」にとらわれることがなくなるからです。
「できない」というのは、「バランスが整っていない」から。
だからこそ、たびたびマンツーマンで、ぼくが直接ご指導することに。
このとき、そもそもご指導させていただく「ぼく」が、お手本をお見せしたりするので、「できない」というわけにはいかない。
効率の悪いやり方ですが、マンツーマンでカラダの使い方のコツをお話しするときには、「役得」で「僕自身のセルフチェック」の時間にもなっていたりして。
「体にかなったよい運動を導く」
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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