猫の思い出と魅力を語る

今日2月22日が「猫の日」というのを、知り合いに聞いて今日初めて知りました。

「ああ、にゃーにゃーにゃーか、なるほどね！」

という私の言葉を訂正しなかったのは優しさかしら。

「にゃん・にゃん・にゃん」

が正解らしいですね。

猫の日にちなんで、猫にまつわる思い出を振り返りつつその魅力に迫りたいと思います。

子供の頃、自宅でペットを飼ってはいませんでした。

特に猫と接する機会もなかった私の最初の猫の印象。

「怖い。」

なぜなら､､､


小学2年生の時、戸建ての玄関を開けると家の門の前に大きめの白とこげ茶色の猫が横たわっていてびっくり！

私を見ると「シャーッッ！！」とすごい剣幕で何度も威嚇してきます。

それが初めての猫とのご対面。

そこを通らないと外に出られないので、通り抜けようと試みたものの再び威嚇されてたじろぐ､､､

困った私は母を呼びに行き、助けを借りてなんとか家を出たのでした。

どうやら母猫だったようで、近くにいた子猫を守る為に必死だったのかもしれませんが、私に「猫は怖い」と印象づけるのに十分な迫力でした。

そんな出来事も忘れかけた小学4年生の時、友達と公園で遊んでいると

「ミャアミャア。」

か細い声が聞こえてきます。

背の低い木々と草をかき分けると、生まれたてくらいの小さな小さな子猫を発見。

あまりの可愛さにみんなでうっとりです。

怖さはゼロ。

目と両手におさまるくらいの大きさで、精一杯爪を立ててくっついてきます。

「そのままでは死んでしまう。」と心配した私達は、家で飼えないかそれぞれのお母さんに順番に交渉していきました。

が、うちも含めて全部ダメ､､､

泣く泣く公園に戻し、次の日もその次の日もミルクをあげに行きました。

私達だけでなく多くの子供達が猫に気づき世話していたようなので、姿が見えなくなったのは誰かが飼ってくれたのだと願います。

高校生になり、猫を飼っている友達の家に遊びに行きました。

友達の部屋に入ってすぐ、すごく気が弱く人見知りだという「ミーちゃん」と私だけが部屋に残されたんですよ。

仲良くなりたかった私は猫のように四つん這いのまま奥にいるミーちゃんの方へ少しずつ近寄って「私は怖くないよアピール」をしながら挨拶しました。

無理に触ったり手を伸ばしたりはせず、そのまま元の位置に戻りソファーに座っていると､､､

なんと怖がりミーちゃんが自らゆっくり近づいてきたと思ったら、そのまま私の膝の上に乗るではないですか！

落ち着いて膝の上で丸くなってくつろいでいるミーちゃんを見て、友達は心から驚いた様子でした。

「ど、どうしたの！？どうやって膝に乗せたの？」

経緯を伝えると

「今まで知らない人に近寄って行ったことないからそれだけでもびっくりなのに、膝でくつろいでるなんて！」

しばらく言い続けていましたが、私は「心が通じたな。」とすごく嬉しかったですね。

それから職場で夫と知り合い、当時夫が独身一人暮らしで飼っていた黒猫「アオ」に会いました。

その子もシャイな猫で、初めから私に近寄ってきたことに夫は驚いていましたね。

その後夫とは半同棲状態でしたが、夫のいない時でも私に甘えてきてくれるのが可愛くて可愛くて！

休みの日は外出ばかりしていた私が、アオが膝で丸くなると

「こんなに可愛くてもう動けないから今日はどこにも行かなくていいか。」

となるのでした。

私は人生で初めて猫と暮らす経験をします。

まだ子猫らしさが抜けきらず、元気にカーテンをかけ登る。

でも、夫がしつけをしっかりしていたのでテーブルの上には絶対に乗りません。

サンマが置かれた時にはさすがに手が出そうになっていましたが､､､

やがて私達が結婚し息子が生まれると、私の膝にはアオの代わりに息子がいるのが不満そうで、やきもちを焼いているよう。

そのせいか息子にはあまり懐かずにどちらかというと敵対心のようなものを感じるのでした。

当時3階建てのアパートに住んでいましたが、アパート前の駐車場に夫の車が止まった音を聞くなり玄関にお出迎えに行く耳の良さと懐き具合に感心しましたねぇ。

その後息子がアトピー性皮膚炎になり、喘息になった時にアレルギー検査で「猫の毛」に対して陽性反応。

先生は私に、

「猫を手放しなさい！」

とキッパリと強い口調で言いました。

そして、

「手放さないとアトピーも喘息もひどくなる。子供と猫、どっちが大事なの？このままじゃ妹もそうなるよ！」

抱っこしていた娘を指して真剣に、訴えるように話す先生。

え､､､

ショック､､､

そんなことを言われても、息子も猫もどちらも大事な家族なんです。

手放すなんて考えたことない。出来ない。

でも息子の症状も心配､､､

アトピーは入浴後に全身クリームを塗っても良くならずに頭皮もローションを塗っても悪化してポロポロ、ガサガサ。

喘息も薬を飲んでいるけど、発作で吸入が必要なくらい悪化している。

私達はすごくすごく悩んだ結果、夫の実家にアオをお願いすることに､､､

その状況に批判的な意見もあるかもしれません。

でも、本当に苦渋の選択だったんです。

それからは夫の実家に遊びに行っても、アオは怒ったようないじけたような様子で甘えてくることはなくなりました。

「捨てられた。」

そう感じているのかと思うと辛かった､､､

その後寿命を迎えてアオは亡くなりました。

大事なアオ。

もっと一緒にいたかった。

もっと可愛がってあげたかった。

ごめんね､､､

そして、たくさんの思い出と幸せをありがとう。

今でも猫が好きです。

自由なところが好き。

甘えてきたかと思うと、気分次第で離れていく。

ツンデレ。

名前を呼ぶとしっぽを振って返事をしてくれる。

膝で丸くなって撫でていると幸せホルモンで満たされる。

私も家族も猫が好きだけど、息子の症状は改善しているけれど、また手放す可能性を考えると飼えません。

「猫との生活が出来たらいいねぇ。」とみんなで妄想しては、時々猫カフェに行って癒されています。