見出し画像

夏と寂しさを感じた日

昨日は、地元で夏祭りがあった。コロナでここ数年中止になっていたので、何年振りかの開催らしい。


朝、会社に行くのに夏祭りの会場の前を通ると、テントを出したりと朝から大人たちがせっせと準備をしていた。休日の中、朝からご苦労さまです。子供たちに喜んでもらうためとはいえ、休日返上で朝から暑い中の準備、世のパパとママはすごいなと思う。


休日返上と言ったものの、会社で働き、家に帰ればパパママをする。心休まる時間はあるのだろうか。家族との時間そのものが癒しなのかな。いや、そんな円満な家庭ばかりじゃあないだろう。私は結婚もしていなければ、子供もいないので実際のところはわからないけど。


仕事が終わり家への帰り道、夏祭りの会場を通ると、御輿があったり人がたくさんいて朝よりも祭り感が出ていた。私も小学生の頃に夏祭りに行っていたので、懐かしかった。あの御輿の前でソーラン節踊ったなあ。


いつも通り夕食を食べ終えて、母と散歩に行く。母が役員で夏祭りの手伝いがあるとのことだったので、夏祭りの会場まで一緒に行って母と別れて、そのあとは一人で散歩した。


夏祭りの様子が見える。薄暗くなった空に、真ん中には御輿、その御輿を囲うようにテントがあって、テントには提灯がばーっとつけられている。夏だなぁ。より夏を感じるために、夏祭りの会場に入ってみたいなとも思ったけど、なんせ地元の夏祭り。同級生とか知り合いに会ったら嫌なのでやめておいた。


結婚もして子供もいて、子供と一緒に夏祭りに来ている同級生なんかに遭遇した時には、家族のいる同級生と自分を比較して虚しくなるのは目に見えている。そのリスクを背負ってまで夏を感じようとは思わない。



もし自分が結婚して子供がいたら、母と自分と旦那さんと子供で手を繋いで、実家から夏祭りの会場まで歩いて夏祭りに行く。そんな人生を想像すると、そうじゃない現実に少し寂しくなった。


もしかしたら数年後にはその想像が現実になっているかもしれないし、きっと自分が思っているほど、独身だとか、結婚して家族がいるかどうかなんて大した問題じゃないのだと思う。



それでも、周りが結婚して家族を持つ中、独身である自分と周りを比較してしまう。結婚することを心から望んでいるのかと言われるとたぶんそうではない。


みんながそうだから自分も多数派にもなりたい、それだけのことなんだと思う。そうなれば今よりも自信を持って過ごせる気がしているのだけど、実際のところは多数派に合わせた他人軸では自信はつかないこともなんとなくわかっている。


そんな寂しさと夏を感じた夏祭りの日。

最後まで読んでいただきありがとうございます!いつか書くを仕事にできたらいいなと思っています。応援いただけるとすごく嬉しいです✌️