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小説「ぼくたちの理解者」
【あらすじ】
柊紅葉(ひいらぎもみじ)は女装が趣味の高校生で、バスケ部で副キャプテンを務める同級生・桜庭正陽(さくらばまさはる)と仲良くしていた。
ある日、その桜庭から告白される。それは紅葉のある秘密を知ったからだった。
紅葉は幼馴染の桃川美亜(ももかわみあ)に泣きつき、三人で話し合いをすることになる。だがそこでも想像していなかった騒動になり……。
これはそれぞれの視点から描かれた、友情と恋愛感情、自分の性に悩む高校生たちの青春ドラマである。
【備考】
・本作はナツイチ小説大賞の恋愛短編部門応募作品です。
・作品はコンテスト期間終了後に非公開になる場合があります。
・本作はかつて分冊で4つの短編として公開した連作短編の加筆・修正作品です。
【データ】
文字数:約2万8千字
バージョン:v1.1
公開日:2022.10.14
更新日:2022.10.14
【リンク】
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【作品冒頭】
もうすぐバスが駅前に到着するのを確認して、二重になったスカートの細かく折りたたまれたプリーツを直した。最後尾に座ったボクを車内の何人かが気にして見ていたけれど、赤のベストは流石に目立つ選択だったかな。
バスを降りてロータリーから階段を駆け上がる。流石に祝日の駅前は人が多い。「あ、見っけ」
それでもバスケ部副キャプテンの桜庭は、周囲の待ち人たちより頭一つ二つ大きくてよく目立った。
「おう。今日もまた相変わらずの格好だな」
「分かりやすくていいだろ」
「まあな」
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