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【体験記】転職のプロが、転職活動してみた 〜志望動機編〜

半径5mの人たちを前向きにする人、なぎ🌻です。

このnoteでは、1000人以上の転職をサポートしてきたわたしが、キャリア戦略や転職活動の悩みを少しでも前向きに解決できるような情報を発信しています。

前回から面接編。面接で気をつけるべき基本について書きました。
今日は面接でよく聞かれるあの質問について、わたしなりの答え方のコツについて書いていきたいと思います。

今日の結論

【志望動機の極意】
■自分の原体験を入れる
■”なぜなぜ分析”で徹底深掘り

志望動機でありがちなこと

志望動機というと、こんなことを思い浮かべる人が多いと思います。

・御社は世界シェアNo.1の製品を製造し、技術に長けているため、自身のスキルアップになると思い志望しました。

・御社は東証一部に上場しており、業界内でもトップクラスなため、そんな環境で成長したいと思い志望しました。

・御社は自宅からも近く、年間休日や福利厚生においても働きやすい環境が整っているため志望しました。

転職エージェントをしていてありがちな志望動機を挙げてみましたが、みなさんが面接官だったらどう感じるでしょうか?
どれも、薄いと感じませんか?

志望動機が薄くなるのは〇〇にとっての〇〇しか話してないから!?

これらの内容はなぜ薄いのでしょうか?
理由は簡単。
自分にとってのメリットしか話してないから
です。

そもそも志望動機は、応募企業への本気度を問うために聞きます。

恋愛に例えるとわかりやすいですが、告白された時に
・なぜ好きになったのか(きっかけ)
・自分のどんなところが好きか(魅力に感じている部分)
・この人と付き合ったらどんな未来が待っているか(将来性)
が気になりませんか?

面接も一緒で、どれだけ優秀な人でも応募企業に対する熱意や一緒に働く意欲が感じられなければ、志望度が低くてすぐ辞めそうという印象を抱かれてしまいます。

先ほど例に出した3つは、自分のメリットしか話しておらず、話していることも企業HPに書いてあるような情報を並べただけなので、熱意を感じづらいのです。

では、どうしたら濃い志望動機になるのでしょうか?
ポイントは2つです。

■自分の原体験を入れる
■”なぜなぜ分析”で徹底深掘り

ひとつずつ解説していきます。

自分の原体験を入れる

■「原体験」とは
人の生き方や考え方に大きな影響を与える体験のこと

原体験を入れると、ただの「御社大好き」という志望動機から一気に深みのある志望動機になります。

例えば、わたしは前職の転職エージェントに転職する際の志望動機でこのように話しました。

わたしが御社を志望した理由は2点あります。

1つは、「目の前の人を笑顔にする仕事がしたい」と感じるようになったからです。
現職のメーカーでの仕事はお客様が見えづらく、誰のために仕事をしているのかわからなくなる時がありました。そんな時、大学4年次に、キャリアセンターで後輩の就活アドバイザーをしていた経験を思い出しました。自身の就活での経験をもとに後輩の相談に乗ったりセミナーを企画したりする中で、目の前の学生が不安そうな顔から前向きな明るい笑顔になっていくのを見て、非常にやりがいに感じたのです。
御社でも、転職支援を通じて目の前の人が前向きにキャリアを切り開く一助になれればと考えております。

2つ目は、名古屋支社の拡大に貢献したいと感じたからです。
これまで人事、品質保証、海外調達とバックオフィスを長く経験してきましたが、自分自身で売上を創出できないことにもどかしさを感じていました。現在御社名古屋支社は10名ほどの組織なので、自分自身で売上を伸ばし、組織拡大に直接貢献できることにやりがいを感じました。

なぜそう考えたのか、「原体験」のエピソードを入れるだけで、志望動機に深みを持たせることができます。

「なぜなぜ分析」で徹底深掘り

上記の「原体験」を思い出すには、思考を深掘りにないといけません。
そこでおすすめなのが「なぜなぜ分析」です。

■「なぜなぜ分析」とは
元々は発生した問題の真の原因を追求して再発防止策を立てるための手法です。
トヨタ自動車の「トヨタ生産方式」の中で、「なぜ」を5回以上繰り返して改善につなげる仕組みとして知られています。
トヨタでは「改善」することが目的でしたが、思考を深めるのにすごく役立つ手法なのでおすすめです。

いきなり「なぜ御社なのか」を考えると難しいので、いくつかに分解して考えましょう。

■なぜその業界なのか
(なぜ人材業界?)

■なぜ類似サービスではなく、そのサービスなのか
(人材広告、人材派遣、HRテック…などの中でなぜ転職エージェント?)

■なぜ御社なのか
(転職エージェントの中でなぜ御社?)

■なぜ御社の中でもその仕事なのか
(御社の中でもなぜリクルーティングアドバイザーではなくキャリアアドバイザー?)

わたしを例に、「なぜなぜ分析」してみます。

■なぜ人材業界なのか
●「キャリア」に興味があったから
【原体験】
・大学4年次にキャリアセンターで学生アドバイザーを経験。
 目の前の学生にあったキャリアを一緒に考えることに喜び
●「企業は人」だと実感していたからこそ、人材採用の力になりたいと思った
【原体験】
・1社目のメーカーで2年間で同期が半分以上退職。
 マッチングの重要さと、活躍する人材の見極めが大切だと感じた

人材広告、人材派遣、HRテック…などの中でなぜ転職エージェント?
●目の前のお客様を直接的に「笑顔にできる」仕事だから
・人材広告は広告掲載のみで直接的な企業の課題解決はできない
・人材派遣は直接的な解決になるかもしれないけど、
 「正社員」としてチャレンジする人を応援したい
・HRテックはどう使うかが重要なので、そこまで深く関与できない
 人を採用する、転職を支援するという直接的な支援がしたい

■なぜ御社なのか
●成熟した大手企業よりも自身の活躍が企業成長に直接実感できる環境がよかったから
【原体験】
・1社目のメーカーは業界内ではシェアトップの大手。
 現状に甘んじて攻めの姿勢がなくなっていると感じた
・1社目のメーカーで多くの部署を異動した経験から、
 少数精鋭のチームで自分の裁量が大きく、
 貢献の実感が湧く方がモチベーションにつながる

御社の中でもなぜリクルーティングアドバイザーではなくキャリアアドバイザー?
●自分のお世話になったキャリアアドバイザーのように、目の前の人のキャリア実現に少しでも良い影響を与えたいと思ったから
【原体験】
・転職活動でお世話になったキャリアアドバイザーさんは、
 方向性もやりたいこともなく悩むわたしにずっと寄り添い、
 時に導いてくれた。
 私も一人ひとりのキャリア実現において良い影響を与えたいと思った。

いかがでしょうか?

ここまで深く分析すると、これがこのまま志望動機になります。

また、志望動機の質問に付随して聞かれる、
・今後どのようなキャリア形成をしていきたいですか?
・5年後、10年後どうなっていたいですか?
・●●業界でもあなたの希望は実現できそうですがどうでしょうか?
・なぜ競合他社ではなく弊社なのですか?
・転職エージェントではなく、●●のサービスでも良いのではないでしょうか?
などの質問にも対応できるようになります!

これから面接を受ける方、就活生の方もぜひ参考にしてみてください!

ではまた〜🌻


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