見出し画像

部下が仕事を休みたいってさ

よく聞きます。
信頼をおいていたはずの部下からそういった相談を受けるのは、
非常に困るし、裏切られた気分になるかもしれませんね。

あえて言いましょう。
必ず、そう言う理由があるのです。

なんだと思う?
ちょっと今から厳しいこと言うからね。

仕事を休みたくなる理由

①人間関係


人間関係というのは、至ってシンプルなものです。

大抵これです。
職場の相談第一位に君臨します。
人間の9割の悩みがこれです。断言できる。

仲が悪いか、仲が良すぎるか、どっちかです。

職場であれ、プライベートであれ、人間関係は適切な距離感が大事です。

不必要に近づくな。
過剰に避けるな。

以上です。

この距離感がバグってる自覚がある上司の皆さん、
気をつけてください。

お酒の席で部下と肩とか組んでないだろうね??
いけすかないと思って、距離を取ってないだろうね??
なんて声掛ければいいか分からないから、目を見てないとか、
そんなことないね??


意識してくださいね。

②部下の方の特性

急にぼーっとし出してしまうとかね。

人それぞれ、特性があります。
何が得意で、何が不得意なのか、みんな違いますよね。

例えば、初めて行うものは苦手とか、
目で見る情報の方が捉えやすいとか。
単純作業の方ができるとか、
複雑な情報処理の方が集中度が違うとか。

不得意なものが積み重なると、人間というのは嫌になる生き物です。
だからこそ、理想論を言えば、
部下の特性を理解して、適切な量の適切な業務内容を振り分けるのが解決方法です。

あくまで理想論。
仕事がアホのように忙しい会社はそうも言っていられないかもしれないけれど、その業務量に関しては、ご自身の上司と確認を取るとか、対策を講じるのも手でしょう。
あと、この特性を見るのは我ら心理屋の仕事です。
もし「この子気になるなあ」「どう言うのが得意不得意かわからないなあ」
という部下の方がいらっしゃるなら
必ずその方と同意をした上で、心理士を訪ねてください。

③あなたの特性

上司やってた時は、自分の特性に向き合った時期でした。

目を背けるな。
あなたの特性の可能性だってあるぞ。

あなたが業務を回すのが下手でとか、あなたが性格的に構って欲しくてとか、
そういうあなたの特性によって、部下の方がやられるパターンは全然あります。

それが人間関係ってやつですよね。
あなたにも心当たりがあるかもしれませんね。
新卒で入ってきた時、直属の上司が面倒だったなとか、
よくわからんこと言ってたなとか、記憶にありません?
上司という立場になった皆さんが、
部下の方にそう思われている可能性はない、とは言い切れませんでしょう?

ご自身の言動を振り返ってみてください。

部下相手だとなんでも言えるけど、
上司に対してはなんもいえなくなってしまう。
部下に業務を回すのが下手で、一人で頑張ってしまって、
フォローばかりして大変。
どうでしょう?心当たりはありますかね。

それが悪いわけではありません。
変えなくていい。ただ、分析は必要です。

その時のための、我ら心理屋です。
活用してください。

心理屋の仕事

何度か書きました。
特性を見るのは心理屋の仕事」とね。
どう言うこと?何がわかるの?と思われましたかね。

心理屋の専門性はここにあるんやで。

これを知っとくと、きっと上司のあなたは少し強くなります。
なぜならば、あなたの味方のカードに心理士というガチプロが入るんですからね。

心理士というのは、
その方の性格、生育歴、能力などを心理学的な知見から検討を行い、
総合的にその方の人物を把握するのが仕事
です。
これを行わない心理士は心理士ではありません。

検討の手段として、発達検査や性格検査などの検査があります。
大抵の心理士はこれらができます。(とはいえ、心理士の経験年数や経験ケースによって力量にばらつきが出るのも現実です)
統計的に科学的にその方を人となりを把握する手段、それが心理検査です。
これを行うことで、その方の得意不得意、人格的な部分というのが大枠把握できます。

つまり、この検査をやることで、部下、あるいはご自身の特性が把握できて、
対策が打ちやすくなる
というわけです。
検査後は、必ずフィードバックをもらえるはずですし、
対策を書いて渡してくれるパターンもあります。

ただし、検査によってはめっちゃ頭使うし、めっちゃ心も使います。
健康診断と人間ドックの時、みんな疲れません?

時々痛みもなく終わらせてくる神看護師さんがいますよね


あれの心版と思ってください。
胃カメラを飲むとき苦しいですよね。
血液検査、ちょっと不快ですよね。
あれあれ。だから、受ける、と決めた時は、
必ず調子を整えていってください。

あと、お金がかかります。
心理検査自体は、医療機関でやれば保険適用だけど、
フィードバックの所見は機関によって様々です。
大体1万くらいかなって思います。ちょっと高いと思った?
というのも、この所見というのを適当に書いたら、
心理士資格は剥奪されてもおかしくないレベルの話
なんです。

ケースによっては複数人が初見を検討することもあります。

そのくらいの覚悟で、あなたの人物像を適切に把握していく手段です。
高いと思うかどうかは、受ける皆さん次第です。
でも、手段としてあることは知ってほしいな。

部下が仕事を休みたいってさ

さて、部下の方、あるいは上司のあなたの特性がわかったら、
対応策を考えましょう。

どうしよっか?

会社的な対応は各々違うでしょう。
人事に相談とか、上司に相談とか。そういうことになると思うな。
でも、ワイ心理屋だからね。
心理屋の視点で、行った方が良さそうなことを書いておきます。

①部下がどうしたいかの聞き取りを行う
②自分がどうしたいのか考える
③部下と自分との間での合意を必ずとる

以上です。
きっと部下の聞き取りは必ずすると思うんだけど、
②③を疎かにする奴が多すぎる。

なぜ信頼できる部下がそういう結論に至ったか、悶々とするのは後でできる。
自分がその部下にどうあってほしいとか、
部下のどう言うところが評価していて、
部下がいない時間、どう動けばいいのか、
そういうことを考えてください。

他の視点入れるな。自分だけの視点です。

部下のお休みがご自身のキャリアにどう影響するのかも考えてもいいかもね。

休む、と言うのは、結構な決断です。
だからこそ、話し合いが必要です。
部下からの聞き取り、ご自身の気持ちに整理がついたら、
今後のキャリアも含めて、部下の方がどうありたいか、
ご自身が部下の方にどうあって欲しいのか、
お互いの同意を得るまで話し合ってください。
どちらか一方の意見を、一方が丸呑みしなければいけない状況に持っていくのは、禍根が残るし、双方ともに、嫌な感じを覚えたまま、距離を置くことになります。

話し合いは、聞き合いにもなります。
お互いの意見を否定するのではなく、聞いて、自分の意見を言って、
提案して、それが相手と合致するかどうか。その繰り返しです。

以上である。人間関係は結局シンプルです。

伝わったか、伝わってないか。

これだけ。
いいですね。
難しく考えるな。

とはいえ、部下からのそう言う話、動揺して当然です。
上司のあなたはよく頑張っていることも知っています。
だからこそ、あなたがどうしたいかを考えてくださいね。
一人がしんどくなったら、いつでも心理士を頼ってください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?