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私はVR世界をリアルの世界に内包された世界として見ているので、VR世界での悩み相談でリアルの生活が多少なりとも和らげば

食品衛生責任者の講習会を受けた際、「1月中に二つ資格を取りたい」と書きました。

1月に受検して、先日合格発表があったのが、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士。いわゆるファイナンシャル・プランナーの資格ですね)の技能検定だったのですが、自己採点の通り、無事に合格できました。

なぜ受験したのか、というと、9月のある眠れない夜、facebook上である友人が3級FP技能士を受験した、というのを目にして、「あれ?FPって、お金まわりが詳しい人、ということは知っているけれど、何を勉強すれば取れるんだろう」と調べたところ、相続だったり税金だったり年金だったり保険だったり、と、コロナ禍で色々と先行き不透明な中、知識を身につけておくと何かと便利なフィールドが対象だったこともあり、「試験勉強としてやった方が身につきやすいだろうし、落ちたとしても知識が得られるならば損はないな」と思い、色々と調べて勉強を始めた、というわけでした。
なので、どちらかと言うと、攻めよりも、まずは守りのために取ろうとした資格、というところがあるかもしれません。

コロナや社会構造上の変化を踏まえると、本業の会社にいる限り、給料は増えるよりは減る可能性の方が高い気がしています。
そうなると、税金の控除制度とかを知っておいて、払う税金を減らすことで使えるお金を増やすしかないし、自分のライフプランと合わない保険に入らないようにすれば無駄な出費も防げる。
今回、様々な税制優遇制度を学んだのですが、行政って、「世の中をこういう方向に持っていきたい」と思ったら、そういう税制度にするんですね(空き家問題というものが全国的な課題ですが、使わない空き家を相続した際、すぐに売れば税制優遇制度がある、とか)。
社会を変えるためにはテクノロジーだけではなく、税制度というものもあったのか、と恥ずかしながら再認識したわけです。
これまで税金に無頓着だったことを悔やむというか、なんか、色々と節税できた部分もあったように感じています。

あとは、副業にも役立つ、というメリットもあります。
今はなかなかに難しい状況になっているけれど、多拠点居住アドバイザーというのを本業の会社にも届け出ているので、いざ海外移住、と自分なり相談者さんなりが本格的に考えた際に、ライフプランと今後の収支見通しを踏まえた考察がしっかりとできるな、というところがあります。

このコロナ禍の不安定な状況で、ライフプランなんて立てられるのか、というところもあるのだけれど、そうであってもライフプランを考える手法のノウハウを知らないと、応用も効かないわけです。

で、実はFPとしての活動は昨夜から始めていて、VRChatの世界で、いつもの「ラジオ好き集まれ!集会」の前に「現役FPによるライトな無料ライフプラン相談室」という時間を取ってみました。

告知が金曜からだったので、さすがに誰も来なかったのですが、ラジオ集会で話してみたら「だったら行ったのに」という人がいたり、今度、YouTubeのラジオ番組で告知をさせてもらえる機会を与えてもらったり、という動きもあったので、もうしばらく続けてみようと思っています。

どうしてVRChat内で、というのはいくつか理由があるのですが、いきなり実績もない人間が下準備もなくリアルワールドでお金を取って相談業務をするのもあまり現実味がないな、というのが一つ。

次に、VRChatの世界を10ヶ月ほど見てきて、案外、「悩み聞きます」系イベントが多く、かつ、そういうイベント以外でも雑談系イベントになると、リアルな世界での悩みを打ち明ける人が少なからずいて、「案外、ニーズがあるかも」と思ったこと。
FPなのでお金や将来設計に関する悩みが本筋なのでしょうが、お互いにアバターを着ているとは言え、さすがに見ず知らずの人間にお金の話をするのは抵抗あるかもしれないので、お金に関わらず、「悩みや愚痴があれば何でも聞きますよ」というスタンスでやってみます。
私は、VR世界は、リアルの世界に内包された世界として見ているので、VR世界での悩み相談で、悩みが完全に解決するのは無理でも、リアルの生活が多少なりとも和らげば良いな、というように考えています。

実際この後、何週間かやってみて、結局誰も来なかったら「ニーズがないんだ」と辞めるかもしれないし、やってみたら予想以上に負担が大きいかもしれない。
この他にVR世界でやるべきこと、が新たに見つかれば、違うことをやるかもしれないのですが、やってみないと何も見えてこない、というのは「ラジオ好き集まれ!集会」でも同じで、こちらのイベントも今や、参加者の方々が次々と新しい活動を自前で始めるインキュベーションの場みたいになっています。
さすがに始めた当初、こういう展開は予測していなかったけれど、「こういうのもありだな」と思っています。ラジオ関係なくなってきているけれど。

ジャック・マーが本当に言ったのか分からないですが、Twitterで出回っていた「2020年は生き延びることだけを考えろ。生き延びればそれだけで先行者利益になる」という趣旨の言葉を胸に昨年を乗り切ったところがあるのですが、コロナ禍は今年もしばらく続きそうなので、今年も同じ精神で行こうか、と考えているところ、そうは言っても一つくらい、何らかの成果が欲しい、と思ったところがあります。
資格を使いこなせるかいなかは自分次第なわけですが、少なくとも可能性が広がったことだけは確実なので、まずはやれることからやってみたいと思います。

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