流雲

日々流れていく考えを留めておくように、メモしています。 だいたいドイツに居ます。

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最近の記事

大事なものは?

Missing the Boat (By Naomi Shihab-Nye) It is not so much that the boat passed and you failed to notice it. It is more like the boat stopping directly outside your bedroom window, the captain blowing the signal-horn, the band playing a rou

    • 在外選挙人証では都府県の選挙の投票権が無い件について

      在外選挙人証という海外在住者が選挙に参加できる証明書では都府県および、市区町村レベルの選挙には参加ができない。これは、日本に一時帰国している場合もである。 外務省によると 選挙の時期に一時帰国した場合や帰国後国内の選挙人名簿に登録されるまでの間(住民票の作成後3か月間)は、「在外選挙人証」を提示して投票することができます。 となっているが、「在外選挙人証」の有効範囲は衆議院選挙と参議院選挙のみである。よって、一時帰国した場合や、住民票の作成後3か月間以内の場合は都府県お

      • 私たちの中心は空虚なのか

        原美術館で展示中の「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私」を見た。 展示の衝撃で、森村泰昌さんのことを変装好きな真似っこおじさんだと思っていた自分を反省しました。ごめんなさい。 美術手帖の記事によると 森村は、名画や映画の登場人物、歴史上の人物に自らが扮するセルフ・ポートレイト作品で知られるアーティスト。1985年に《肖像(ゴッホ)》でデビューして以来、一貫して「私とは何か」という問いに取り組んできた。 今回の展示は、ロラン・バルトに指摘された

        • 海外で会う不自由な日本人

          日本の外にもう10年以上住んでいるのですが、たまに会う「不自由な日本人」。 よくある傾向が3つあります。 ①海外にいる自分が他の人より優れていると思っている ②日本を出たことない人、日本社会を曇ったメガネで見て見下している ③外国人と付き合うことで自分の価値が上がると勘違いしている ①海外にいる自分が他の人より優れていると思っている 「〇〇語が話せる自分すごい」、「現地法人で働いている自分すごい」、というところから、私は優れているという錯覚に至ります。それは、スキルであ

        大事なものは?

          ドイツと日本のコロナアプリの違い②

          引き続き、ドイツのコロナ警報アプリの周辺と日本の接触確認アプリの周辺の違いを見ていこうと思います。 違い4:ドイツのアプリは2000万ユーロかかってるドイツのコロナ警報アプリの開発には、2000万ユーロ(およそ23億円)かかってるらしいのですが、Diamondのこの記事を読んで、日本のコロナ接触確認アプリが、有志によって無償で作られたことを知りました。もっとこの成果を取り上げてもいいんじゃないかな、と個人的には思うのですが、開発者に迷惑をかけないようにとか色々配慮があるので

          ドイツと日本のコロナアプリの違い②

          ドイツと日本のコロナアプリの違い

          ドイツでは、17日からコロナ接触確認アプリがリリースされました。日本は、今日19日3時からだとか。まだ使ってみたわけではないので、詳しくはわかりませんが、ここがドイツと日本の違いだな、とパッと見て思ったところを書いてみようと思います。 違う点1:ドイツのコロナアプリはオープンソースであることドイツのCorona Warn Appはオープンソースで作られました。これは、このプロジェクトの透明性を上げるための施策の一環だったのではないかと思います。 一方、日本の接触確認アプリ

          ドイツと日本のコロナアプリの違い

          服装警察

          昨日、イギリス人の知り合いが 「日本では女性がハイヒールを履かないといけないなんて知らなかった。びっくりした。」 とうきうきした感じで話してくれた。 そうなんだよ、履かないといけない空気があるんだよ、私はそれ履くと歩けないから、履かないんだけれども。と言うことを説明した時に、思い出した社会の中で自主的に風紀委員になっている人々。 「社会人として、もっとちゃんとお化粧した方がいいで」と言ってきたオバハンとか(化粧してたけど、薄かったんです)。 しかし何度考えても、接客

          服装警察

          AIに予定調整を任せたい

          私は、予定調整という作業がとっても、嫌いだと気がついた。なぜなら、単純作業なのに余計な手間がかかるし、余計な対立も生みがちだから(私はその日は行かれない!とかいう件で)。きっと世界の多くの人がこの不毛な作業に多くの時間を費やしているのではないかと思う。 そこで、こういう人間じゃなくても出来そうな作業は、AI(人工知能の方、アイさんではない)に任せたらいいと思った。私の、理想のAIさんはこんな感じでアシストしてくれる。 AIによる日程調整Step1:AIに予定を調整したい人

          AIに予定調整を任せたい

          「マウントを取られた」と思ったときに

          しばらく日本に住んでいないうちに、「マウントを取る」という言葉ができていた。ネットによると、 自分の優位性を示す態度をとること となっている。 こんなの人間だから、みんなやってると思うけど。 でも、そんな時にいちいち「マウント取られてムカつく」と思ってたら、キリがない。というか、自分の人生を自分でつまらなくしていると思う。 例えば、こんな場合。 A:金曜日何時なら大丈夫ですか? B:20時からなら大丈夫です。 A:そうなんですか、僕はちょっとその時間予定あるんで、

          「マウントを取られた」と思ったときに

          公開文句

          最近SNSが発達したらか、TwitterやYoutubeで全世界に向かって文句を言う人をちらほら見かけます。例えば、 OOと言われてイラッときた XXと言われて、マウント取られている思った などなど。これは何も関係ない第三者から見たら、ただの面白い愚痴かもしれないし、その人はストレスを発散してスッキリしてるのだろう。 だけど、それを発信者の知り合いであろう、本人が見たらどう言う気がするんだろう。 え、それ、直接言ってくれればよくない? と普通なら思うのではないか。

          公開文句

          自分が世界で一番忙しいと思っている大人へ

          自分が世界で一番忙しいと思っているのではないか、といった発言をする大人をよく見かける。実のところ、あたかも世界で一番忙しいように振舞っているような人のスケジュールは、大体そんなに忙しくなくて、ただ単に時間管理が下手で忙しく感じているだけだったりもする。 例えば、予定調整のメール。自称超忙しい大人は、こういったメールを送ってくる。 予定調整お願いします。 そして、こっちが即返信しても、当日中には返信がこず、だいたい 予定が埋まってしまいました、他の日を提示して下さい。

          自分が世界で一番忙しいと思っている大人へ

          ついて行きたいと思わせる人

          30代になった今でも、何人もの「先生」に出会って、色んな事を教えてもらっている。職業的には、人を教える立場の「先生」でも「ついて行きたい」と思わされる人と、そうでない人がいる。ついて行きたいと思う人とは、長い付き合いになるし、そうでない人とは短期間のうちに路を分かつ事になる。 私にとって、「ついて行きたい」と思わせれる人とそうでない人の違いは、つまるところ どれだけ相手のことを考えた行動や発言をしているか これに尽きると思う。ある特定の知識や経験が上であるというだけの理

          ついて行きたいと思わせる人

          エイジハラスメントへの応対

          多くの女性にとっては、年齢は難しいテーマだと思います。でも、日本の社会は年齢が大事な場面も多く、こっちは忘れていたのに、年齢について考えされられることも。 例えば、転職。個人的には、年齢で自分の限界を決めるのは馬鹿げていると思っています。でも、世間には35歳限界説などの都市伝説があります。先日、初対面で、この説の信者の方に、こんなことを言われました。 「35歳以上になると厳しいから、転職は今しかないですよ」 この方は、これと同じメッセージを何度も繰り返しました。もちろん

          エイジハラスメントへの応対

          留学しないで、語学を上達させるには

          ブラジルが好きで、ポルトガル語を習い始めて、およそ3、4年経っていますが、実際にポルトガル語留学をしたことはまだありません。というか、ポルトガルに行ったのも2日間の観光だけ。 でも、今日TED X Sao Pauloのトークをポルトガル語だけで聞いて理解できるようになっていることに気がついた。 なので、留学してがっつり勉強していないのにも関わらず、語学力が上がっている理由を考えてみます。きっと、他の言語の学習にも役立つはず。 1 ポルトガル語が好き語学の習得にはとにかく

          留学しないで、語学を上達させるには

          問題解決が必ずしも根本的解決につながらないことについて

          Got a problem to fix? Don’t even try – it’s better to think afreshによると、問題に集中しすぎることが、かえって根本的な問題解決を遠ざけてしまうことがあるらしい。 例えば、嫌な仕事をどうにかしようと思って、どうにか我慢できる方法を考える。(例えば、嫌な上司に自分の中でアダ名をつけるとか)その方法によって、次に限界が来るまで我慢するようになる。結果的に、仕事が充実していないことの抜本的解決にはならない。 これは

          問題解決が必ずしも根本的解決につながらないことについて

          なぜ書くのか

          毎日、考えて生きていきたいと思ってました。 でも、気がついたら仕事の忙しさにかまけて、考えることをやめてしまっていました。 考えるために、そして考えを整理するために書いていこうと思います。 そして、その書いたものが誰かの役に立つことがあればいいな、と思って居ます。 流雲について世界各地をふらふらして、今はドイツにだいたい居ます。英語、スペイン語、ポルトガル語を使って生きています。

          なぜ書くのか