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回らない寿司、回る焼肉

さっき2泊3日の伊勢旅行から帰ってきました。

ここ数日が適当なnoteになっていたのはそれが理由です。

二見ヶ浦の宿に泊まって夫婦岩を眺め、鳥羽水族館で心にムツゴロウさんを宿しラッコに対して母性が芽生え、海鮮を喰らい、そして松阪で回る焼肉を食べた。

回る焼き肉。そう、回る焼き肉。

回転寿司のレーンに生肉が乗っていて、それがずっと回っているのを取ってそのまま焼く。まさしく回転寿司のような焼き肉、回転焼き肉。

そんな狂った店が肉の名産地、松阪で堂々と君臨している。

それを見た自分たちは最終日それを目当てに松阪まで電車で向かって行った。

店に入るとびっくり、本当に肉が回っていたのだ。

恐る恐る回っている肉を取って焼くと当たり前だけど普通の焼き肉。だと思っていたけれど、我々は忘れていたのだ。ここが牛肉の名産地である松阪だったということに。

舐めたことを言うけれど、回転焼肉なんて店なんだからまぁ回転していることがウリであって肉は普通でしょう。そんなことを思っていた自分たちはただの切り落とし250円で殴り倒された。

そう、ここは松阪。松阪牛の松阪。肉が、美味い。美味いことこのうえなかった。

驚いてその肉を見ると当たり前かのように松阪牛を示す「松」の文字が印刷されていたことにさらに驚かされたのは言うまでもない。

それならちゃんと注文すればどんな肉が出てくるのだろうか?

3切れ1200円の松阪牛ロースを注文すると、常温で脂が溶け出すそれはもう綺麗にサシの入ったロースが出てきた。

冗談半分で最初に美味いと言っていた普通の切り落としの肉を同時に焼いて食べると、歯の通りが全く違った。噛み切るという動作を必要としない、まるでそう切れるのが当たり前だったかのような具合にほどけたのだ。

これには驚いた。

これを松阪に住む人たちは回っている肉として食べていた。おそらくもっと高いランクの焼き肉ではとんでもない美味さの松阪牛が出てくるのだろう。意味がわからない。

回らない焼肉@松阪、いつかやってみたいものだ。

「回らない寿司」がカウンターの高級な寿司屋さんだとすると、「回る寿司」はおそらく大衆的で安い寿司屋さん。それがなんとなくのイメージになるだろう。

今日ここに「回る焼肉屋」という新しいジャンルが自分の中に誕生した。

電子書籍が生まれてこれまでの本が「紙の本」と呼ばれるようになったように、「回る焼肉屋」という概念が自分に刻み込まれた。

めちゃくちゃ美味しかったです。

一緒に食べていた友達に遊び半分で普通の肉と松阪牛を目を瞑りながら食べ比べさせると即答されました。もちろん正解です。かれは一流の一般人として名を馳せるでしょう。

そんなわけで旅行帰り最初のnoteはこんな感じで終わっときます。

ではまた明日。おやすみなさい。

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