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進級式が作られるまでの記録

どうも、2020年入学、「忘れられた1回生」の長押しです。今朝成績が発表されたけど絶対に無理だと思っていた授業がA評価、それなりに提出していた授業を落としてしまって人生初の落単を体験しました。

それはそうと、うちの大学でも入学式が去年行われなかった学生に向けて入学式が行われることが発表されました。どうして新1回生は入学式をするのに自分たち1回生は何もないんだとSNSなどで批判の声があったのでそんな学生たちが楽しめることを祈るばかり。

そんな愚痴みたいなことを書きたいんじゃなくって、実は1ヶ月ほど前から自分が、というよりも自分が所属している学部の自治委員会が、大学が入学式を行うことを検討する前から「進級式」を行うことを計画してたんです。今日のnoteは、知られざる入学式実施決定までの舞台裏を書くつもり。

メタいことを書くけど、関西の国公立大学が新2回生の入学式をすることについてのニュースが流れてからうちの大学も後追いで入学式をすることになったようなので、もしその大学が何もしなかったらきっと今月末にはニュースである大学の学部の自治委員会が自主的に進級式を行ったことがニュースになってたかもしれない。

就任直後の大仕事

1ヶ月前くらいになるのか、わたくし長押し、所属している学部の自治委員会が実質解散になって、執行委員長になった友達から誘われて執行副委員長になってたんです。ボランティア活動は就活にいいって聞いたんでね、いっちょやってみっかのノリで引き受けさせてもらいました。どっかの国に学校建てるよりも堅実かなと思ったのでね。これぞガクチカではなかろうか。

就任した直後、SNSではこの1年間のコロナ禍の大学の対応とかについての声が色々流れていて「結局、自分たちの1年ってなんにもなかった」「本当に入学してたのかな?」とかのネガティブな声から「大学は自分たちの敵なんだからこっちも好きにやってやろうか」「いっそゲリラで集まって入学式でもやろうぜ!」みたいな、それはちょっとどうなの?みたいな物騒な声まで幅広くあった。

言われてみれば自分にとってもこの1年の大学って優しかったわけではなかったよなぁ、と感じたり感じなかったり。授業の3割は対面授業にします!が実質「学内全ての授業の中で3割の授業を対面授業にします!」だったり、後期の支援金についても触れられないまま今学期終わったし、施設なんかほぼ使っちゃいないのに施設利用料が一切返ってこなかったし。これ何がアレかって当時学生がデモでもしようと思ったら三密を守ってないから逆に罰せられかねなかったことですね。まぁでも、それはそれ、これはこれ。です。

それでも今できることをできる人ができるだけやるしかない。

入学式なかった。成人式もなくなったりした。そもそも大学にも入れなかったのに新しく入る1回生には入学式をして自分たちには何もない?

そんな声をたくさん聞いた。山ほど読んだ。

ーー学部自治委員会、動きます。(関西の心理学部がある大学とかもう限られてるけど一応伏せとく。名前が長押しの時点で察しのいい人はわかるだろうけど)

動きました。動きましたとも。

ここからは知られざる「進級式を開こうとした学生団体」のドラマをご覧ください。

進級式プランを凍結させるまで

2月中旬のことだった。最初に委員会三役で始めた話し合いの中で、誰かが言い始めた提案。

「これさ、大学が何もしてくれないなら自分たちだけで入学式、できないかな?」

そこからすぐにzoom会議が始まり着々と準備が進み始めた。意義目的、会場について、感染対策、式の時間設定などなど。

厄介だった感染症対策についてどうすればホールを使った開催するためのハードルをクリアできるのか?収容人数1000人超えのホールに前後左右4席空けたら問題ないやろ!逆にこれで濃厚接触する方が難しいわ!それくらい入念にやった。

うちの学部だけしかこの進級式をしないけど他の学部から何か言われないだろうか?そんなことも色々考えた。もしやりたいならやりゃいいやん。自分たちでもやれそうなんだからできるって。そんな気持ちで進めた。

考えられる問題点を可能な限りクリアした趣意書を大学の事務室へ持っていく。意外にも事務員さんや学部の先生方からの反応は好意的なものだった。正直無理かもしれないとも思ってたから。

大学全体のスタンスとしてこういう感じの入学式とかの集会をすることが禁止されていたけど、大学の学部単位のレベルだとどうしてもそんな感じのものをしてあげられなかったことが気がかりに感じていた人が多かったらしい。

それから数日、色々な修正や提案を加えて大学側がOKを出せば動き出せる段階まで自分たちは頭をフル回転させ続けていた。それはもう動いた。自分がここまで頑張ったことなんかそうそうないくらい頑張った。これぞ大学生の春休みですよ、モラトリアムなんぞ知ったことか。

それで大学側に呼ばれたのがこの前の水曜日。それも前日にメールで「メールでは書きにくいことなので直接お話ししたい」と書かれていたから相当の覚悟をして行った。珍しくそれっぽい服を着た。

学部の先生と事務員の方と自分たち委員会の三役、どんな舌戦が始まるのかと緊張しつつ、色々話していく中で言われたのがこの入学式についてだった。

最初に書いた関西国公立大が新2回生を対象にした入学式の実施を決定したニュースを見た大学の学長が急遽入学式を行おうとしているという話を聞かされた。俗に言うオフレコで機密事項といったアレ。もう発表されたので話しても問題ないでしょう。

最初に聞いたときは(じゃあこの頑張りはなんやったんや)とも思った。思ったとも。だってこのちょっとの間の頑張りは凍結されたようなもんだし、それは自分たちと関係している先生方くらいしか知らないことになった。

一番知って欲しい人だった学生は自分たちのことを何も知らないまま、なんかよくわからないうちにうちの大学で入学式がされると知ることになった。

どうやらその入学式をするかどうかの大きな会議では自分たちの活動を共有されたそうなのでよかったことは間違いない。

頑張ってくれている人は知らないだけで絶対いる。

多分こんな感じで他の大学でも自分たちみたいな学生が主体になって入学式みたいな行事を計画してくれてると思うんです。

#大学生の日常も大切だ」みたいなハッシュタグには、自分たちを蔑ろにしているように見えている大学に対する怒りの声がたくさん書かれていたし、きっとそこで呟いていた人たちの中で実際に行動した人の割合は1割もいないと思う。

そんな状況の中でちゃんと事務室とかに話をして筋の通った行動をしたことについて、自分たちがいろんな先生方から裏では褒められているらしい。

どうやら他の学部の委員長は大学には何も相談せずに何かやろうとしていたという話も聞いている。知らんけど。

そう考えると自分たちってなかなか偉かったんじゃないかな。うん。多分それなりに頑張ったし、うん。えらい。

今回の進級式プランを立てたことで学んだことは色々あった。

・何かやるなら2ヶ月前
・やらないと何も変わらないし変えられない
・案外大学ってやりたいようにやらせてくれる場所らしい
・あれ? これルールさえ守って大学にもちゃんと話したらめちゃくちゃ遊べるんじゃね?それも自治会ならある程度やりたいことできるよな?
                         などなど。

この自治会の任期は来年の春まで。あと1年もある。

これからの1年、大学は学ぶ場であり、そしてめちゃくちゃ規模がでかい遊び場になったらしい。はちゃめちゃに遊んでやる。

自分と同じ学部に所属しているかもと感じた人へ

こんなことをして欲しい、これが困っている、こんなことやってみたい、とかがあったら気軽にDMなりなんなりやってください。拾えるだけ拾います。実現できるだけ実現させます。

今日のnoteは自己満足の「俺頑張ったっしょ?」みたいな記事でした。社会に出たら当たり前の毎日かもしれないけど、社会人ごっこをした学生からすれば難しかったし、楽しかった。もしかしたら定期的にこんな感じで自分が何をしたか書くことが増えるかもしれないですね。

ではまた明日。

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