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「ありがとう」「ごめんなさい」が言えないのはどうして?


1.言葉の模倣と『ありがとう』『ごめんなさい』の難しさ​


幼い子どもは、模倣によって言葉を覚えます。

言葉の意味を説明しなくても、使い方を説明しなくてもいい。​​

​ただただ回りの大人達、年上の兄弟や知り合いが話し合っているものを、
『音楽や物語のような全体』として受け止めて、言葉を覚えていきます。​

大人は、『言葉そのもの』と
『言葉の響き音の質や仕草など』は別なものだと思っていますが、
幼い子どもは、そのように明確に切り離して学ぶことはありません。


​言葉を話してやりとりをする大人達の姿、
仕草、表情、音の高さ、リズム、笑い方・・・・
そういった全てのものを、そのまま吸収するんですね。

​例え、客観的に見ると、その中に悪口、陰口や汚い言葉など
『善くないもの』が有ったとしても、
幼い子どもは、全てを丸ごと『善いもの』と、して模倣します。

ところが、あまりにも多くの場面で、多くの表情で語られるために
分かりにくくなってくるのが
『ありがとう』
『ごめんなさい』
です。

具体的には、どういうときに、誰に向かって言えばいいのか?
どのような気持ちで、どのような表情で言えばいいのか?

あまりにもバリエーションがありすぎて模倣が難しくなるのです。

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