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「この人を理解できるのは自分だけ」という呪い

今日は恋愛の話です。
私に限ったことなのかはわからないのですが、自分に対しての評価が低い人はいわゆる”モテる人””スペックの高い人”のことをあまり好きにならないような気がします。
それどころか、友人に紹介すると「不思議な人だね」とか「どこを好きになったの?」なんて言われてしまうこともあります。
大人になったら、好きになる人もそれなりにばらけてもらわないと困るので、それで問題はないとは思います、本当にその人のことが好きなら。
でも、もしそこに「この人を理解できるのは自分だけ」という思考が働いているのなら、ちょっと立ち止まって考えた方がいいかもしれません。

友人に紹介した時、その友人が常識的な人であれば「大切にしてくれるか」というところを重視して見ると思うんです。
(時々、人の彼氏が欲しくなっちゃうタイプの人もいるので、そういう人には紹介しないのが得策です)
明らかにスペックが高い場合はそこを褒めるかもしれませんが、心配なのは紹介してくれた友達をちゃんと大切にしてくれるかどうか、じゃないでしょうか。
それでもし、その友人の反応があまり良くないとなれば、客観的にみて彼女を大切にするという期待が持てなさそうだ、ってことだと思うのです。

でも、当の本人は気づかないですよね、だって好きだから。
せっかく友人が忠告してくれても、「〜〜ちゃんにはわからないかもしれないけど、いい人なんだよ」なんて言ってしまうんですよね、だって好きだから。
むしろ「私だけがわかっていればいい」とすら思っています、だって敵は少ない方がいいから。

もちろん本人同士が幸せであればそれでいいので、外野が口出しすることではないのですが、それでも忠告してくれる友人がいる場合、やっぱり一度は耳を貸した方がいいと思います。

私も長い間この呪いにかかっていて、周りから散々忠告されたのに、それでも彼のいいところを必死で探して言語化しようとして無理で、でも好きで。
他の人が何と言おうと、あなたのことを特別にわかっている私がいるのだから、その私のことは大切にしてくれるよね? ね?
なんて押し付けがましい気持ちが生まれてきては、それに蓋をして。
ああ、何やってるんだろう? どこかに良い人いないかな?
なんて口では言いつつも呪いは解けなくて、
「この人には私が必要なんだ」
なんて思い始めたら依存の完成です。

基本的に私はメンタルがあれなので、この呪いにめちゃくちゃかかりやすくて、何度も同じ失敗をしています。

余談ですが、うちでは過去の恋愛の話をよくしていて、その時に
「俺、告白されるのに振られるんだよね」
と旦那に言われました。
その時に、まあまあ、なんとなくそうだろうな、と思ったんです。
本人をご存知の方も少しは読んでいると思うので、あまり否定的なことはかけませんが、うちの旦那もかなり曲者で、なかなか良さをわかってもらえないタイプの人ではあると思います。
(だからこそ『旦那のことが好きすぎる』マガジンを書いているのはありますが……本当は、わかってほしいですし)
でもそれは「大切にできない」という系統のものではないので、今の生活は成り立っています、ご安心ください。(誰も心配とは言ってない)
そうですね、例えば落ち込んでいることを相談したら「萬田久子」と返されたり(過去記事ご覧ください)バレンタインはフルーチェが食べたいと言ったり(美味しいですけどね)定期券があるのに真夏の暑い日に「健康のため」と歩いて帰ってきたり、「こっちに焼き鳥屋さんがありそう」と言って実際は行ったことがない道をズンズン進んで迷子になったり、深夜のアニメの録画に命をかけていたり、「お前からの愛は適当に受け流すからどんどん注いでくれても重くならないよ!」なんて平気で言う、そんな人です。
基本的にちょっとズレているけれど、私の命に関わるようなことではないのでスルーしていますが、これをいちいち理解しようとしたら大変なんじゃないかと思います。
もしかしたら、今まで告白してきた女の子たちは「私ならわかってあげられる」みたいに思って付き合い始め、そのうちに「もう無理、疲れた」となったんじゃないかと言う結論に達しました。

旦那にそれを伝えたところ「うむ……」と珍しく思いつめたような顔つきになったので、私はあなたを理解するなんて到底無理だと最初から諦めています、と伝えました。
(それで安心しているところがまた……)

正直なところ、今のこの生活でいうと、旦那の方が「この人を理解できるのは自分だけ」という呪いにかかっていると思います。
自分がもう一人いたとして、客観的に見たら、私って絶対に嫁にしたくないタイプだもんな……
人には「呪いにかかるな!」と言いたいけれど、旦那に限ってはずっと解けないでいてほしいな、と切実に思います。

今日はここまで。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!