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交際0日で結婚を決めたはなし

旦那のことが好きすぎる。
そんなことはどうでもいいですよね、わかっています。
メンヘラが何を言うか! って話ですよね、ごめんなさい。
しばらく旦那のことについては書かないでおこうと思ったんですが、ちょっと我慢ができなくて。
今日は『愛妻の日』らしいじゃないですか。
だからと言うわけではないのですが、うちの愛すべき旦那について、今日は語らせてもらいたいと思います。

はじめに言っておきたいのは、「誰から見ても羨ましがられるような素敵な旦那様」ではないと言うことです。
断じて、そうではありません。
ただ、奇跡的に私にとって最高の人と出会えたなと思います。
結婚してもう少しで1年になるのですが、毎日「好き」を更新しております。

ウザいですよね、すみません。

もともと私はひどいメンヘラで、付き合う男に「重い」と逃げられること数回、気づいたら2番目の女にされていたり、結婚まで考えた人に「お前には幸せになってほしいと思っているけど、俺はお前を幸せにはできない」なんて言葉はもう聞き飽きましたね。
当分結婚なんて無理だな、でもそろそろいい加減落ち着いた恋愛がしたいな、と思っていた矢先、ひょんなことから再会したのが今の旦那です。

初めて会ったのは確か8年くらい前で、同じ歌のイベントに出演していました。
・僕らはみんなポルノスター
・戦争を知らない子供たちを知らない子供たち
・警固公園
の3曲を彼は歌っていました。
変な人がいるな、と思って、10曲くらい入っている手作りのCDを買いました。
お互い挙動が不審なので、今でもはっきりと覚えています。

次に会ったのはそれから数年後、友人のライブの打ち上げでした。
私は仕事の都合でそのライブには間に合わず、打ち上げだけでも来いよ、と言われて参加していました。
ちょっとオシャレなおでん屋さんで、ひたすら胸が何カップか、なんて中身のない話をしていたと思います。

次に連絡が来たのは、今から2年前のことです。
正直なところ「ネットワークビジネスの勧誘かもしれない……」と警戒していました。
でも会う場所として提示されたのが焼肉屋だったので、「焼肉屋でネットワークビジネスの勧誘はしないよな」と思って会うことにしました。

これは、もしかして、その、女として見ている、ということか、も。
鬼のようにLINEが来る毎日を過ごしていたので、少し確信めいたものが自分の中に生まれていました。
でもちょっと心配だったんです、付き合ったとしても、またすぐ捨てられるんじゃないか、と。
それで、もう最初から言ってしまおうと思ったんです。
「結婚するなら付き合うけど、その気がないなら友達にしない?」って。
すると彼はもじもじしながら
「え〜好きな子とは〜ず〜っと一緒にいたいし〜結婚する〜」
と答えたのです。

まあちょっと、それはそれで大丈夫なのかな? と思うところもありますが、そのくらいのテンションじゃないと私は結婚なんてできないかもな、と思ったのもあって結婚することに決めました。
最初に彼に会った8年前から数えて、彼に会ったのはその日が4回目でした。

とはいえ、いつ結婚するのかなぁ、なんて呑気に構えていたのですが、付き合った翌月には彼のご両親に挨拶に行き、2ヶ月後には顔合わせを済ませました。
「最速で入籍するぞ!」という気合いが感じられるスケジューリングだった気がします。
(その後私が手術することになってしまって、延期になるのですが……)

あまりにもトントンと話が進むので、自分でも驚いていました。
「将来のことは考えているよ」なんて男の話はよく聞きますが、本当にその気がある人は考える前に動くんだな、と実感しました。

私も無事に生還し、昨年入籍することができたのですが、この人と結婚して本当に良かったと思う毎日です。

基本的にメンタルがアレな私は、かなりの頻度で闇に突入します。
一応そんな時は、自分が闇に入ったことを旦那にも言うようにしています。
家事がおろそかになったり、急に泣き出したりすることがあるので。
先日もそんな闇に入って、結構やばい状態なんだ、と告げました。
すると旦那は、近くにあったハットを少し斜めに被り、
「萬田久子」
と言いました。
もう、自分の頭の中が『?』でいっぱいになりました。
真剣に、「もうやばい」と言っている嫁に対して、「萬田久子」とは何なんだろう?
笑わせにきているのか? いや、あの顔は違う……
なんていうか、今この状況だけで考えたら圧倒的に「旦那の方がヤベーやつ」だわ。
これがメンヘラに対する正解かもしれない、と思っている自分がいました。

そんな感じなので、旦那は私の浮き沈みには全く引きずられることなく、独自の価値観で生きていらっしゃいます。
「俺にどんどん愛を注いでも重くなんかないよ! 俺は適当に受け流せるから大丈夫、安心して!」
なんて、どう受け取ったらいいのかわからないようなことも言われたりします。
でもそんな『独立したメンタル』の持ち主だからこそ、私も安心して一緒に居られるんだろうな、と思います。
逆に一緒に悩んでくれるような人だったら、気を使ってしまって何も話せなかったんじゃないかと思うんです。

他にも旦那の好きなところは色々あります。
ご飯を作ったら「美味しい! 美味しい!」と残さず食べてくれること。
作れなくて外食するときも「家で食べるご飯も美味しいけど、外で食べるご飯も嫁と一緒だと美味しいなぁ」なんて言ってくれること。
夜中に寝ぼけて迫って来ると思ったら、私の胸ではなく腹の肉を揉んで満足そうに笑っていること。
「インフルに勝つため」と言って『はたらく細胞』を見て意識を高めていること。
それは誰かへのポーズでもなく、ましてや私への点数稼ぎとかでもなく、淡々と、それを自分の普通として生きている。
なんだか面白いやら嬉しいやらで、毎日が溢れています。

そういえば、年が明けた時に今年の目標を旦那に聞いたところ
「健康」
とおっしゃっていたのですが、その数時間後には風邪をひき、ただいまインフルで寝込んでいることをご報告させていただきます。
読むほどのものではないのに、更新してしまってすみません。
懲りずにまた旦那語りするかと思うのですが、どうか見捨てないでください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!