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【日日俳句】2023年、一日一句の掲載・更新を続けてきて

はじめに

「日日俳句(にちにち・はいく)」とは、2023年の元日から一日に一つの俳句(および短文と写真)を更新・掲載しているページです(下記参照)。

大晦日までやるので振り返りにはまだ早いのですが、年末は記事を書いている時間がないと思うので💦、12月初旬ではありますが「やってみての感想」などを書いてみようと思います。

なぜ、「一日一句の掲載・更新」をやろうと思ったか

もともと非公開の状態で普段から一日に一つの俳句を詠むようにしていました。
そんな私ですが、2022年、SNSで「俳句のアドベントカレンダー」というイベントを知り、初めて参加しました。
「俳句のアドベントカレンダー」では、俳句と綺麗な写真やイラストなどを組み合わせて毎日一句を掲載するのですが、これが思いのほか(作っても、他の方の作品を読むのも)楽しかった☆
多分、第三者に毎日読んでもらえる緊張感が創作意欲にちっちゃい火をつけたのかもしれません。また、毎日反応をいただけるのも新鮮だった。

そんなわけでクリスマスが終わっても勢いは止まらず、クリスマス以降はSNSから本noteで続行。2022年末まで続けてみたら、「このままやめちゃうのも淋しいな」との思いが……

そこで「2023年の一年間限定で、一日に一句、全365句をネットで公開してみよう」と、軽い気持ちで元日からスタートしました。

ちなみに、2022年の俳句のアドベントカレンダーの作品は下記サイトで公開しています。よろしければご高覧くださいませ😊

実際にやってみてどうだったか

「公開」という縛りが与える良さ・キツさ

2023年になってからコロナは随分収まってきており、リアル句会が復活してきていました。でも、私自身は都合によりリアル句会への参加が難しくなっていました。
そのため「句会代わりにコンスタントに作る機会」かつ「第三者の評価を得る機会」としてnoteでの毎日の作品発表は非常に有益でした。

逆にキツかったのは、疲れていようが体調が悪かろうが「毎日必ず一句作ること」。
仕事が大変だった時や猛暑でヘロヘロだった時、また投句や作品提出の締切が目前の時などは一句作るのもキツクて「なんで、こんなことやろうと決めてしまったのか」と思いました💦
また、何も発想が浮かばない時も本当にしんどかった。季語を毎日探すのも面倒な時もあったし……^_^; 
だから、結構ムリクリでひねり出したことも少なからずありました(ただ、そういった句のほうが意外に評判が良かったりして、それがまた面白かったです。句会とまったく同じなんですよね、そういう現象が。ホント不思議だけど)。

結社誌への投句に役立った!

毎日、一句を掲載・更新すると自然と句が溜まっていきます。
そして継続とともに、毎日欠かさず読んでくださる常連の方々が(いつもありがとうございます💖)。
その方たちの反応や自分の中の手ごたえを基に俳句結社「炎環」の投句に回す作品が増えていきました。

立秋やまつすぐ残る魚の骨

上記の句は8/8の発表句ですが、掲載後のアクセス数がなぜか他の作品と比べて段違いにどん! と伸びており、驚いた一句です。
そこで炎環に投句したところ、石寒太主宰の推薦印(佳句に対する印)をいただくことができました💛

有難かった「読者」の存在

上記と関連するのですが、続けていくうちに「日日俳句、読んでいるよ~」とリアルで声をかけていただけるようになりました。
その中の主な読者のタイプは「炎環の方(会員・同人)」、「カルチャー俳句講座や自治体の俳句入門の受講生」。

こういうサイトをやっている、とは特に言ってはいなかったのですが、いつも一緒に炎環で勉強している同人の方から「あなたの名前で検索したら、出てきたわよ。それから毎日楽しみに読んでいる」と言われた時は内心「やばっ、ちゃんとやらなきゃ!」と焦りました^_^;

カルチャー俳句講座の受講生の中にも本サイトを見つけたので読んでいる、という方々がいるし、川崎市生涯学習講座「俳句入門」の受講生の中にも「読んでます」と声をかけてくださる方がいらっしゃいます。季節と共に句も毎日変わっていくので、季語や言葉の使い方など参考になる部分があったとのこと。有難いと同時に、「続けてきてよかった」と思います。
リアルの声や感想は実感が伴った栄養を精神に与えてくれますね☆

選をして下さる方々も

また、リアルではないのですが、月末になると、その月の発表句から五句選をネットに掲載してくださる読者の方が現われ、それが制作と発表の励みになりました😊 いつも嬉しいし、本当にありがたいです💖

選をいただいた句は自分でも「言いたいことが言えた」というものもあれば、そんなに力を入れずに作ったものもあり、「第三者(読者)には、こう読まれるのか」「この句が選ばれるのか」と新鮮でした。
また、選が重なっている作品もあり、「これもまた句会と同じだなあ」と思ったり。
毎月、「今月はどの句が選ばれるかな?」と私も楽しみにしております。

「上手に作らなくていい」:一日一句を作るうえで心掛けたこと

とにかく2023年1月1日~12月31日まで365日、365句を掲載することが目標なので、「公開するけど、いつもどおりに作ろう。上手に見せよう、とかはやめよう」ということは漠然と最初から思っていました。

なので発表句の中には正直、類句類想の句も結構あると思います。
また、季語については本意を尊重はしますが、厳密さを追及したり縛られる必要はない、と個人的に考えているので、その辺は緩く捉えて自分の意思が映るように使っています。

季語に関連してもう少し書くと、カルチャー俳句講座では毎月兼題を出しているので、作るネタがない日はその題を使うことも多かったです。
また、兼題を生かした佳句を生徒さんが詠まれた日は「負けない!」と発奮して作ったことも。
ほかに講座での生徒さんの発表句(自由詠)で、珍しい季語を使っておられる場合(例:葡萄酒醸す)は触発されて初めての季語に挑戦できたのも個人的には面白い経験でした。

あと、一応「公開」なので、普段外を歩くときはなるべく天候や自然を感じたり観察するように心がけました。見たことがない植物はGoogle Lenzでまめに調べるようにして、季語だったら積極的に挑戦するようにしたり。
そうやって経験値を増やそう、と無意識にしていたように思います。

おわりに

現在、2024年も「日日俳句」をやるか否か、迷っています。
当初の予定だと2023年末で止めるつもりだったのですが、作り癖がますます強固になってしまい、今更止めるのもどうかと正直思ったり💦

もしやるなら、今までの形を継続するか?
あるいは二週間ごとに発表する形にするか?
他のサイトでやって、このnoteと連動させるか?

今年もあと三週間ほど。
もうしばらく悩んで決めようと思います。

残り少ない2023年ですが、「日日俳句」を楽しんでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします!
最後までお読みいただき、ありがとうございました😊

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