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感想文(映画・ドラマ・本などいろいろ)

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なにかのコンテンツを観て、読んで、感じた『感想文』です。 感想、なのであまり推敲していない場合もあります。ご容赦を。 <これまで【note】に綴った日記をカテゴリー分けしまし… もっと読む
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#映画

E-13で得たモノとは

E-13で得たモノとは

渋谷のユーロスペースで行われていた『トーキョー ノーザンライツ フェスティバル2018』、最終日の最終回。

今年のデンマーク映画は2本。
「プラハ」と「チーム・ハリケーン」。
マッツ・ミケルセン主演の大人の夫婦ドラマ「プラハ」も観たかったけれど、時間が合わず。ようやく最後の「チーム・ハリケーン」には間に合った。十代の、心に不安を抱えた少女たちの日常を描いた作品らしい。

夜9時からの上映前に

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小明(シャオミン)

小明(シャオミン)

それは、嘘よ。
努力すれば未来は変えられる?

何も変わらないって、
あなたもわかっているくせに。

綺麗ごとはいらない。
安らかにねむりたい。

欺瞞に満ちたこの世界で
信じられるのは、わたしだけ。

空しさを重ねて捨てて
ただ生きる夜があるだけ。

闇も死も
暴力も恫喝も
豊かさも愛でさえ
怖くなんかない。

怖いのは、そう、
たぶん、わたし自身。

映画『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』

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ポワロとポアロ

ポワロとポアロ

わたしにとって名探偵ポワロといえば、NHKで放送されていた英国ドラマの、デヴィッド・スーシェが扮する『ポワロ』である。
吹き替えの熊倉さんの独特な声がぴったりはまっていたのも理由の一つだけれど、灰色の脳細胞を駆使しながら、相棒のヘイスティングス君と事件を解決するのは、おでこが丸くてちょび髭がチャーミングな彼をおいてほかにはいない。はまり役とはこのことだと思うほど、このドラマと出会ってからは、クリス

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秋の日のヴィオロンの溜め息の

秋の日のヴィオロンの溜め息の

夜、次の予定の前にぽっかりと時間が空いたので、フランソワ・オゾン監督の新作『婚約者の友人』を観た。

シネスイッチ銀座で映画が終わるのが21時5分。汐留に21時半前には着きたかったので、歩くとギリギリかなとちょっと迷い、ほかの映画も探してみた。けれどやはり無理をしてでもコレだな、と。オゾン監督の映画は静かな語り口で押し付けがましくない。毅然とした強さがある。襟を正すような作品が多い。今日はそんな映

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