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⭐️命はつながっている⭐️

桜も葉桜となり、清涼感のある風が吹き、久々に青空を心地よく眺めています。
桜の花も綺麗ですが、その後の新緑も楽しみです。
数年前の、のどかなある日、母に父から送られた婚約指輪を見せてもらったことがあります。
婚約指輪というとダイアモンドが一般的ですが、真珠の指輪でした。
私は一目見るなり大泣きしてしまいました。
なぜなら、真珠が1粒だけついた控えめで清楚な指輪に、本当の愛を感じたからです。
そして私が受けたあらゆる両親の愛の源、愛の結晶を目の前に一度に見たように感じたからです。
私は両親の本当の愛の下に生まれたことにあらためて感謝しました。

私自身は職業柄宝飾品を身に着ける機会はほとんどなく、正直高価な宝石は持っていませんし、宝石を沢山欲しいと思いませんが、
この両親の結婚指輪だけは、譲り受けたいと願っています。
宝飾品の1つの意味として、小さなものの中に溢れるばかりの愛や思いを込められる点があると気づかされました。

今でも忘れられない経験があります。
幼い頃、母と私は仲良しでした。
毎年母の日に「私の命」と書いたお守りをプレゼントし、母はとても喜んでいつも持ち歩いていました。
ある晴れた日に、母と私はリビングで川の字に横になりながら、一緒に大空を眺めました。
青い空、白い雲。
空って移り行くのねと2人で話しながら、私は大好きな母とつながり2人で1つの命になったような何とも言えない感覚を経験しました。
その母と体感した「命はつながっている」という感覚は私が愛というものを理解するとても重要な体験となりました。

その延長線上の体験として、当時水槽飼育などもしておりましたが、水槽の魚を夢中になって観察していると、あたかも熱帯魚になったような気持になり心が泳いだり、
昆虫を観察すると自分が虫になった様な愉快な気持ちになることができるようになり、自然科学および医学への好奇心へとつながりました。

その後医師になり多くの生老病死を診てきました。
様々な状況にあっても、1人1人の命が別々に存在するのではなく、つながっていると考えることがとても大事なのではないかと痛感しています。


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