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医師のなでしこです。 正しい健康情報を把握し、日々健康管理を積み重ねれば、何歳まででも健康でイキイキ生活ができます。 ここでは健康維持のために有用な情報、未来の医療体制などについて配信します。 皆様が元気で明るく日々を過ごすことができるように応援しています。

最近の記事

死亡診断書は商品か

先日知り合いから死亡診断書を受け取るのに3万円かかったという話を聞き驚きました。 死亡診断書の料金は数千円程度であることが一般的ですが、保険診療ではなく医療機関が独自に決められることから、数万円にしているケースもあるというのです。 野口悠紀夫氏も述べていますが、日本で高齢化が進み日本社会全体が老人ホームのようになると、医療福祉が就労者数で製造業を抜き日本で最大の産業になります。医者は2040年には世界でもトップクラスの多さになります。 労働人口が減少する中、今後就業者が増える

    • 令和の特攻隊 ウイルスを怖がってはいけないか

      2043年に高齢者人口はピークを迎えると予測され、医師の半分を往診医としてかかりつけ医にする方向で医療政策は進んでいるようです。 私も今年度から週何回か往診医として勤務させていただきました。 往診医としてのやりがいを語りたいところですが、私が真っ先に感じたのは、労働環境の過酷さでした。 7.8月は国連事務総長が「今年は温暖化は終わった。地球沸騰化の時代が到来した」と警鐘と警鐘を鳴らす程の猛暑を時として40度を超え話題になりました。 往診先の高齢者住宅は、認認介護のご家庭も多く

      • 「医療オルガリヒ」の闇 Black Doctors 

         ビックモーターズやジャニーズ事務所での不祥事が報道されました。 これらを見て、信じられないと思う人よりも、むしろ同じようなことが身の回りに蔓延していて、SNSの普及で社会に訴えられるようになったことにほっとしている人の方が多いのではないでしょうか。  どの業界も金、女、権力で操られており、まだ明らかにされていない闇があるからです。 「白い巨塔」はかつての大学医局の権威を描いていますが、現代においては一代で大手医療法人を築いた「医療オルガリヒ」が医療界の金、女、権力を牛耳っ

        • 貧乏ほど怖いものはない

          今後地政学的に考えれば台湾侵攻など戦争のリスクは高まると考えられます。 どんな形であれ戦争に巻き込まれれば、庶民が一番苦しむのは貧困であると思います。 今は亡き親戚は戦前戦後を生きた人達であり、生前よく戦争の話をしてくれました。 その際、まだ小学校低学年のまだ幼い私に向かって、眉間にしわを寄せながら真剣に、 「貧乏程怖いものはない」「貧乏で苦労するのは辛いから貧乏人の嫁になるのは止めなさい」と話しました。 今でもその親戚の言葉を忘れることができません。 その親戚夫婦は両方とも

        死亡診断書は商品か

          ⭐️医療亡国にしないために 相続税100%はありか?⭐️

          「医療亡国論」という考え方をご存じでしょうか。 現代日本の医療費増大と社会保障費増大、少子高齢化が日本に破滅をもたらすという考え方です。 超高齢化社会で医療ニーズの増大し、医療費は増大し続け、税収の2/3が医療費に消えているのは確かですが、 「国家財政が悪化するのは社会保障費、医療費が高いのが悪い」という意識を国民に植えつけすぎているのはないかと思うのです。 さらに昨今の医療政策は医療費削減のことしか考えていない改悪が目立つと思います。 例えば以前投稿した医師の働き方改

          ⭐️医療亡国にしないために 相続税100%はありか?⭐️

          ⭐️ビタミンC健康法②⭐️

          生命のはじまり、25-35億年前の地球に想いを馳せてみましょう。 今より温度も湿度も高く、酸素はほとんど存在せず、 熱い海の中には数百年間の自然の科学実験で生じた物質が含まれていました。 その中に生命の前駆体となる「巨大分子」があり、自己複製能力を持つようになりました。 それは「巨大分子」をつつむ膜を獲得し単細胞生物となります。 さらに多細胞生物となり原子生物にまで進化するためには、 よりたくさんの化学反応を起こし、エネルギー産生能力を高める必要性が生じるなど様々な課題

          ⭐️ビタミンC健康法②⭐️

          ⭐️ビタミンC健康法 ① 現代人は栄養不足⁈⭐️

          医療費を高騰させない医療が必要であり、それは患者さんにも予防にも役立つはずだと思い健康法について勉強していますが、是非おすすめしたいのがビタミンC健康法です。 病気の予防効果があり、安価で入手しやすく、副作用がない物質は世の中にそう多くはありませんが、欠かせないのがビタミンCです。 ビタミンCは特効薬、万能薬ではありませんが、病気の予防には非常に有効なのです。 実は私とビタミンCとのお付き合いは長いです。 私の父は歯科医師でした。口内炎など粘膜にまつわる様々なトラブルのあ

          ⭐️ビタミンC健康法 ① 現代人は栄養不足⁈⭐️

          忘れられない患者様 明日は晴レカナ、曇リカナ

          日々患者さんの診療をしていますが、忘れることができない患者さんがいます。 私が大学病院に研修医として勤務していた時、私が主治医をしていたAさんです。 Aさんは大手百貨店の精肉売り場で働いていました。 年の瀬で忙しい中、デパートのお肉屋さんで精肉をしている際、誤って自分の右手を機械に入れてしまい、 手が欠けた状態で救急車で運ばれてきました。 医局ではAさんの右手を何とか外科的に作り出し機能回復できないかと特別なチームが作られ、Aさんに合計10回以上の手術をしたのです。 衝撃的な

          忘れられない患者様 明日は晴レカナ、曇リカナ

          ⭐健康保険料の負担に「自己責任論」は必要か⭐

          上記は私の空想ですが、このくらい個人の健康への努力が医療負担に反映され、報われるシステムにしてもよいのではないかと思います。 政治家麻生太郎さんは財務大臣の時に「78歳で病院の世話になったことはほとんどない。」とした上で、「自分で飲み倒して、運動も全然しないで、糖尿病も全部無視して、何とかかんとかになったという人の医療費は健康に努力している俺が払っている経費かと思ったら、あほらしゅうてやってられんと言った、ある我々の先輩がいたので、いいこと言うなと思って聞いていましたよ」と

          ⭐健康保険料の負担に「自己責任論」は必要か⭐

          ⭐自由とはまず健康であること 健康ファイナンスの勧め⭐

          私が福島県に後期研修医として勤務していた頃、医局から研究日に地元の施設に往診に行くように言われました。 のどかな田園風景の中に施設はあり、看護師さんが同行し施設内を診察して回りました。 その施設では入所者さんの外出は制限されており、歩ける人たちは20m程度の廊下を何往復もするなどして歩行能力を保とうと努力している方もいました。 施設入所者さんの中でコミュニケーションが取れる方は限られていましたが、Aさんはとてもしっかりしていて、往診の際お話をするようになりました。 現役

          ⭐自由とはまず健康であること 健康ファイナンスの勧め⭐

          ⭐️95歳までスキー⁉️ 私のおすすめ健康法⭐️

          友人の医師のお母様が認知症を発症し施設に入所されましたが、精神的に不安定になりました。 そこで、友人はナイアシン(ビタミンB3)のサプリを購入して施設のスタッフに渡し、母親に飲ませお母様の症状を治しました。 友人は、「この症状がビタミン剤で治療できることはわかっているけれど、そんなことを言ったら患者さんや医師仲間に頭がおかしいと言われる。 だから患者さんには薬を処方するけれど、親にはビタミン剤を使って治療しているんだよね」と言い笑いました。 ナイアシン、、実は私自身もサ

          ⭐️95歳までスキー⁉️ 私のおすすめ健康法⭐️

          ⭐健康に向き合う 大丈夫の心得⭐️

          医療崩壊の可能性について投稿させて頂きました。 お読みになられた方(特に持病がある方、高齢者家族の介護をされている方など)の中には将来に不安を感じられた方も多いのではないでしょうか。 実は私も同じです。 私自身日々医師として診察する際、治療者としての自分と、自分が実際に患者さんと同じ状態になったらどうなるだろうかと、病気や障害に怯えるもう一人の自分がいます。 後者の気持ちから健康オタクになり、日々試行錯誤で薬膳のような食事を摂り、歩き、体操をし、予防にまつわる本を読んで

          ⭐健康に向き合う 大丈夫の心得⭐️

          ⭐️バブルの塔の先 信用資産の時代⭐️

          日経平均がバブル景気後の最高値を更新しました。 私の肌感覚を率直書くと社会はバブルであると感じます。 皆さんご存じのウォーレンバフェットの有名な逸話で、下記の様なものがあります。(実は作り話であるという説もあります) 普段生活していて、バブっていると感じる体験を書きたいと思います。 アメリカやイギリスでは人種や資産によって買い物をするスーパーが違います。 私の自宅付近には、スーパーはマス層、アッパーマス層用のスーパーがありましたが、 さらにそれよりも最高級スーパーが出

          ⭐️バブルの塔の先 信用資産の時代⭐️

          ⭐️日本の医療はどこに向かうのか③ サプリ、アプリの時代の到来⭐️

          そこで今後、サプリ、アプリの時代が到来するのではないでしょうか。 ご存じの方も多いかと思いますが国民皆保険制度のないアメリカでは、日本よりずっと前から医療費が高く病院に受診できない国民も多く、予防医学が重要視されてきました。 そのため日本よりサプリが普及しています。 最近はあまりにもサプリなどが増えて医療財政を圧迫し問題視されているようです。 さらにデジタル化でアプリが次々開発され、次々薬事承認されています。 現在、アメリカのウォルマート等は高血圧、糖尿病、喘息、リ

          ⭐️日本の医療はどこに向かうのか③ サプリ、アプリの時代の到来⭐️

          ⭐️日本の医療はどこに向かうのか② 医師を選択できなくなる未来⭐️

          タイトル画像 また、今年11月にかかりつけ医への国民への義務化、割り当て制、登録制、定額制が導入されることが予想されます。 かかりつけ医制度に対しては、日本医師会は反対していますが、11月に医療費抑制のため強行される可能性が高いのです。 国民全員がかかりつけ医に登録され、受診回数や検査によらず定額払いになるという制度です。 これはイギリスの医療制度を日本にも導入しようとする動きです。 イギリスではかかりつけ医制度が導入されていますが、 国民は決められたかかりつけ医(

          ⭐️日本の医療はどこに向かうのか② 医師を選択できなくなる未来⭐️

          ⭐️日本の医療はどこに向かうのか① 医療崩壊に備えよう⭐️

          タイトル画像 皆さんは2024年4月までに日本の医療制度が大きく変わるということをご存じでしょうか。 今後高齢者が益々増え医療需要が増える見通しですが、 ポストコロナの日本は日本は貧しくなり、世界一の借金国で景気も悪くなり、いよいよ財源確保が困難になりました。 財源がないので、大幅な医療政策の変更を迫られ、2024年に医療崩壊が起こる可能性があるのです。 コロナで遅れていた医療政策、病院病床削減、医師の働き方改革、かかりつけ医登録制などが今後急ピッチに進められるからで

          ⭐️日本の医療はどこに向かうのか① 医療崩壊に備えよう⭐️