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おじいちゃんと菜知子|お別れの準備はじめました

新しいお仕事をいただいて
ちょっと るんるん しています。

ライターのお仕事が2件と
じゃがいもの種植え1件。

…じゃがいもって。

本業は家政婦|おじいちゃんと菜知子

実家から徒歩1分の場所にある祖父の家。

私の食料品コーナーです。

祖父のところには
母が買い置きした饅頭や煎餅があるから
お腹が空いたら祖父のところで恵んでもらいます。

年明け、施設にいた祖母が倒れて
終わらないお昼寝に入りました。

親戚やご近所では不幸が続いてしまい、
ちょっと元気がない祖父が心配です。

すごく変な顔をすることが増えました。

顔色が悪いとか、体調が悪いとかではなく、
「なんか変な顔してるとき」がある。

変な顔をしているときは
だいたい悲しいことがあったときだから
「体調悪いの?大丈夫?」って言いながら
私はとりあえず饅頭を食べはじめます。

そうすると、
誰が亡くなったんだとか
去年の今頃はこうしてたんだとか、
ポツポツと話し始めるので、
饅頭を食べながら話を聞いて、
「まあ、お饅頭でも食べてさ」と
私が買ってきたわけではない饅頭を
祖父に差し出す、心優しい孫娘・私。

テレビや新聞をみて話したり
昨日 父が母に叱られたとか
弟がスキンケア頑張ってるらしいとか、
すごくどうでもいい話をしていれば
祖父はケラケラ笑いはじめるから
そこで私の役目は終了です。

ふらっと顔を見せにいく

毎日ではなく、
たまに顔を出して、祖父の前に座って話すだけ。

お昼ごはんやお茶菓子のお裾分けを
届けることもありますが、
基本的には話すだけです。

あまり頻繁に会ってしまうと、
少しの変化に気づかなくなりそうだから。


今日は変な顔してるとか
すごく疲れてたとか、機嫌が良かったとか、
祖父の様子は母に伝えます。

「おじいちゃん、変な顔してた」とか
「ちょっと体調悪いみたいだよ」とか、
仕事が忙しい母や遠方の叔母たちが気づかない
小さな変化を知らせて欲しいみたいで。

そういった報告をすると
回覧板のように叔母たちに情報が届いて
叔母たちが電話をかけてくれたり、
母が夕ごはんのメニューを考えられたり、
なにかと助かるって言われます。

最近は私が食べてしまうからと
祖父のおやつ箱に詰められる饅頭が増えました。

残りわずかな時間を大切に

人間に与えられる寿命、
84年も生きている祖父母は長生きですが
そろそろ終わりが見えてくるんです。

ずっと、いてくれると思ってた。

ずっと、私に笑顔を向けてくれると思ってた。

それは理想であり、非現実的な望みですね。

こう気づいてから、
祖父母を失う日に向けて
心の準備を始めました。

話したいことは話しておく。

祖父は高齢で旅行などは難しいから
一緒にご飯を食べたり、畑をやったりして
ささやかな楽しい思い出を残す。

そのくらいしかできない、
もどかしさと寂しさはありますが
何もしないよりいい。

「おじいちゃん、おはよう」

「はーい、いらっしゃい」

この会話を、あと何回できるのかわからないと
悲しくなる日もありますが…
今日も祖父に顔を見せに行ってきます😌

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