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レトロな喫茶店の話

こんばんは。

最近、母がレトロな喫茶店にハマったようで連れ回されています。

だいたい土日のどちらかの午後、2人で買い物に行きながらお茶をするんです。

ココスだったり、よく行く喫茶店だったり、どこからか発掘してきた知らない喫茶店だったり。

母はとにかく外食が好きだから、よく見つけてきます。

最近はもっぱらレトロブームなのか、営業しているのかわからないレベルの喫茶店を掘り出してくるんです。

ざっくりとしたパイナップルと、もっさりとした生クリームにおおわれたワッフルが出てくる喫茶店。

私の学生時代って、もうスターバックスだったんです。

学校帰りはフラペチーノ。

だから喫茶店って呼ばれるお店には馴染みがなくて、新しい文化に触れる感覚になります。

一周まわって「文明開化の鐘が鳴る」みたいな。

…文明開化の音がする、ですかね?どっちでも良いんですけど。


本当に昔、20代半ばくらいのとき。

友達に「おひとりさま限定の喫茶店を作りたい」って夢を語ったことがありました。

我が身の行く末を予知していたわけじゃないですよ。

こんな未来になるなんて思わなかったから。

単純に、当時の私はひとりでお茶をするのが好きで、よく意味もなく漢字検定の勉強をしたり、本を読んだりしていたんです。

でも、喫茶店ってお姉さまの話し声が賑やかだったり、スーツ姿のグループの打ち合わせしていたり、ちょっと、うるさいんですよね。

図書館で勉強しなさいって話だけど、図書館ってタバコが吸えませんから。

そこで考えました。

私が店を作ればいいっていう、若さゆえの浅い夢。

もちろん、私はコーヒーや紅茶の知識なんてないし、料理もしないし、食品衛生管理者みたいな資格を撮るのも億劫です。

でも、ひとりで穏やかに過ごせる場所があったらいいなぁって思いました。

可愛い夢を見てましたね。


私が夢見た喫茶店のモチーフは、母が高校時代から通っている喫茶店です。

いつも、お客さんの雰囲気とか服装に合わせて、カップを選んでくれるんです。

棚に色とりどり、形も様々なカップとソーサーが並んでいて、そこから店員さんが選んでくれます。

私、だいたいピンクなんですよね。

「またこれだー」って言いたくなるやつ。

店員さんは馴れ馴れしく話しかけてくることもなく、かといってファミレスほどのマニュアル接客じゃない程よい距離感です。

えー、言葉を選びませんけど、年寄りの集まる店です。

群馬県民って話し声が大きくて、歳を取ればとるほど大きくなっていく習性をもつ民族です。

本当に賑やかなお店。

「バカ騒ぎ」をする人がいないのが、せめてもの救いです。

いつも満席に近い状態だから、自然と賑やかになるんですよね。

不愉快じゃない、賑やかさ。

でも、1人では行きたくないなあって感じます。

そもそも単価が高いし、ひとりで落ち着くには騒々しいから。


その点、今日選んだお店は静かで、味付けが薄くて、なによりコーヒーが美味しかった。

なかなか望ましいお店で、私は気に入りました。

自発的に外食に出ようとか、新規開拓をしようと思わないから、連れ回してくれる母に感謝ですね。

来週はどこに連れていかれるのか。

ほぼ毎週の小さな楽しみです。

ここまで書いて疲れたので寝ます。

最後まで読んでいただいて
ありがとうございました🙇‍♀️

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