見出し画像

【マシュマロ】久しぶりに読みにくい本を読んだよ。めちゃくちゃ疲れたよ……。でも、学びもあったよ!

 マシュマロにリクエストを頂きました。

リクエスト、ありがとうございます!

存じ上げていない本だったので、早速、購入し、最後まで読んでみました。まずはなによりタイトルが刺激的で面白そうですよね。

ただ、実際に読んでみると期待していたものとは大きく異なっていました。

というのも、段落毎の内容は理解できるのに、全体としてはなにが言いたいのか見えなくなってしまう不思議な文章で、現状、わたしにはよくわかりませんでした。

例えば、政教分離で個人が解放されたのはよかったけれど、それよって目標がなくなったしまったという説明は頷けるんですが、その流れで北朝鮮から脱北者のインビューを見た感想が始まると急についていけなくなります。

倉持さんは両者が似ていると書いているのですが、比較元も比較対象も、範囲が広い上に背景情報が乏し過ぎて、単なる印象論に過ぎない感じがありました。そして、その話も中途半端なまま、指揮者のヘルベルト・ケーゲルも似ているとして、文脈を無視した豆知識披露が長々と続き、わたしは論旨を追うことができませんでした。

また、本文中で意味の定義がなされていない専門用語やオリジナル用語を多用し、「これぐらいの知識は知っていて当然だろ」と言わんばかりに論文や専門書を引用をしまくるので、それらの知識のない読者として自分は排除されているような感覚がありました。

始終、その調子ですし、おまけに音楽や野球の比喩がしつこく差し込まれ、ひたすら読みにくかったです。レトリックが過剰で逆効果でした。

ただ、それでも法治国家として法律を蔑ろに国会運営がなされている状況に憤り、無党派層を取り込む形で社会を変えたいという熱い意志をお持ちなのは伝わってきました。

正直、その部分にフォーカスを絞り、衒学的な表現や個人的な趣味を抑える形で文章をブラッシュアップし、全体の文量を200頁ぐらい(現行は新書スタイルで約350頁)にまとめることができれば、倉持さんの目指すものが見えてくるような気がします。

一応、倉持さんもリベラルの啓蒙的な態度が無党派層の反発を買うからよくないということをおっしゃっているので、ぜひ、読みやすい文章を書いて頂けたらなぁと思いました。

わたしもリベラルの問題点は必要以上に知的なアピールをしてしまうところにあると思っているので、理論だけではなく、実践も伴えば強いと思います!




マシュマロやっています。
匿名のメッセージを大募集!
質問、感想、お悩み、
読んでほしい本、
見てほしい映画、
社会に対する憤り、エトセトラ。
ぜひぜひ気楽にお寄せください!! 


ブルースカイ始めました。
いまはひたすら孤独で退屈なので、やっている方いたら、ぜひぜひこちらでもつながりましょう! 

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?