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ヒヤヒヤするけれど、読むのがとまらない <半沢直樹 アルルカンと道化師>

半沢直樹 アルルカンと道化師」 著者:池井戸 潤さん

うーむ、いつもながら粘り気と辛さが混ざり合ってうまい!

「人事が怖くてサラリーマンは務まりません」と言い放ち、脅しをかけてきた相手を平然と笑い飛ばして銀行内の闘いに正面から挑んでいく我らが半沢直樹。なんと芯が通ったバンカーなのでしょう。

今回は絵画「アルルカンとピエロ」に男性2人の友情と銀行の融資を絡ませたストーリーで、半沢の頼もしい同期である情報通の渡 真利とともに名探偵さながらに真相に迫っていくのです。

しかし、真正面から向き合う半沢はここでも窮地に追いやられます。

“あぁ、ここまでか”と堺雅人さんの唇を噛んだ表情が目に浮かぶところに、半沢の人柄をよく見抜いている人に助けられ一気に形勢逆転。

この展開に

「人はいつでもどこかでつながっている」

と改めて気づかされます。

著者の池井戸さんはバンカーの壮絶な生き様だけでなく人情味溢れた姿を描き、私たちに希望を差し出しているように感じました。✨🏳‍🌈

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