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人生でこんな時期があった?「きみの友だち」

きみの友だち 著者:重松 清

前から気になっていた重松清さん著書の「きみは友だち」をこの年末に
読みました。

ひと言で表すと、心が繊細で多感な小中学生を非常によく捉えられていて
ぐいぐいひき込まれました。

この時期での集団活動は友だちとの関係が何より大切で
友情がこんなにも複雑で困難なのかと感じる一方、
関係性が築ければ毎日が楽しく過ごせるかもしれないと思いました。
(それが仮面の姿でなければと願いつつ・・・)

話は恵美ちゃんと弟のブンちゃんを中心に、まわりの友だちが描かれます。
恵美ちゃんと由香ちゃん、そしてブンちゃんとモトくんの確固たる関係は
見ていて気持ち良くなりますが、この2組は特別なのかなとも思います。

いじめ、裏切り、先輩からのいちゃもんなどの出来事が
彼らの日常に襲いかかりますが、悩みもがきながらも堀田ちゃん(登場人物の1人)のように自分自身に向けて「堀田ちゃん、ファイト、おーっ」と奮い立たせて今日も生きていきます。

そして、たびたび「もこもこ雲」が出てくるのですが、
由香ちゃんの世界であった「もこもこ雲」は恵美ちゃんから
さらに多くの人へと伝わっていく様子が描かれます。

現在、学生である人から、バリバリの社会人にも
ぐっとこみ上げるものがある1冊です!


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