自分の力でどうしようもない時はどうします?<丘の上の賢人 旅屋おかえり>
丘の上の賢人 旅屋おかえり 著者:原田マハさん
原田マハさんの著書を数冊読んでいる中で、印象に残っているのは、なんと言っても「カフーを待ちわびて」。
旅をしている気分になれると言うか、人との出会いを求めて旅に誘われる本であります。
その後、マハさん自身も旅が好きということで、「旅屋おかえり」という作品が生まれたは定かではありませんが、第2弾の本作も依頼人に頼まれてアラサータレントの丘えりかが“おかえり”という名称で旅をします。
ただ、今回の依頼は“おかえり”の故郷でもある北海道でいわくつきの理由もありそうで。。。
以前に「旅屋おかえり」を読んだ時に、ビジネス(仕事)でありながらも、旅をすることになった丘えりかの依頼人との心を通わせるエピソードに感動しました。
本作も前作を超えるような内容で、たった一人の家族であるお姉さんとの確執の解消と、かつて高校生時に大恋愛した人との運命的な再会が待っていました。
自分は旅ができない、もしくは帰れない状況がある場合、しばらく時を待つというのもひとつの方法ではあります。
しかしながら、もう十分待ったよ。これ以上待てないんだよという時もあります。
そのような時に“おかえり”のような第三者的な立場で自分の想いを受け取り、寄り添ってくれる人がいると救われると思います。
自分の力でどうしようもない時は、信頼できる人(信頼できそうな人)に頼むことで心のわだかまりがとけていくことがあるのでしょう。
そうなのです、自分で抱え過ぎてはいけませんよー🏳🌈💕
書き続ける楽しみを感じています、その想いが伝われば嬉しいです~