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心の火をつけるのは...<株式会社タイムカプセル社>


株式会社タイムカプセル社 著者:喜多川泰さん

喜多川泰さんの本は、小説仕立てでありながら哲学を読んでいるような深く自分を見つめなおす時間となります。🌺

今回の本も今の生き方に悩んでいる、つまずいている登場人物がかつての自分からの手紙の内容を読むことによって、そして手紙を届けてくれた2人の使者の言葉によって見える景色が異なっていく内容です。

<あらすじは・・・>
自分が書いた手紙を10年後に本人に届けてくれるタイムカプセル社に再就職した英雄45歳は自分より大分若い上司となる海人から、様々な指南を受けます。
そして、英雄は手紙を届ける中で、自分の家族との関わりも考え始め。。。
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若い海人がなぜタイムカプセル社で働くことになったかがわかる場面から、さらに海人の言葉に重みが増してきます。
人を惹きつける方は人生の深さを経験しているのですね。

また、届けるタイミングも1つのポイントです。
ちょっと遅かったらこの登場人物はあやしいところに足を踏み入れてしまうかもしれない。そのあたりも本書で丁寧に書かれています。

手紙を受け取った人たちが闇の向こうに一筋の光を見つけることができたのは、吉川海人という人間の心の火を映してもらったからかもしれない。

本文から

心の火。💕

ちなみに、心に火をつけるのは、火がついている人からもらうと一瞬でできるようです。


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