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ふわりと、引き寄せられた本<コンビニ兄弟>

コンビニ兄弟 著者:町田そのこさん

大好きな読書から離れて約2週間が経ちました。
誰に強制される訳でもなく、再び読みたい気持ちが沸き上がったら読めばいいんじゃないと思っていたところにふわりと、やわらかい風が舞い込みました。

その風は、町田そのこさんの「コンビニ兄弟」

全国の至る所に存在しているコンビニ。しかし、今回は九州で展開するコンビニの「テンダネス門司港こがね村店」が舞台となり、フェロモン店長の志波とその兄のツギと呼ばれている二彦がほかのスタッフとお客さんと繰り出す出来事や会話に、ハッとさせられます。

たとえば、第二話「希望のコンビニコーヒー」は、コンビニ各社が競っているコーヒーとタマゴサンドをこよなく愛する人の話。人生これでいいのかなと考える男性に対し、志波とツギは、スペシャルなコーヒーとともに、自分たち2人の「いい」と思っている気持ちを正直に伝え、「なんかあるかもよ」という言葉を差し出します。

こう言われたら、「えっ」とドキッとしますよね。

直接の励ましの言葉ではなくても、誰かの嬉しそうな顔を見ると、またがんばれる。こういう人たちがいるからこそ、がんばれることがある。

結果が出ないと思うと気が滅入ってしまうことがあるけれど、自分が好きなことを続けてこそ、誰かにつながっていくこともあるはず。ひとりでも誰かの心に響くことがあれば大きな喜びになるんだなぁと思います。

ふと手に取った本だけど引き寄せられたかな。さぁ、「コンビニ兄弟」の続きを読もうっと!(コンビニ兄弟は2もありますー)

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