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子どもとICTリテラシー

こんにちは、心理士のなべたです。

今回、お話したいテーマは「ICTリテラシー」。
ICTとは、インターネットを活用したさまざまなサービスを指します。
また、リテラシーとは、それらをどれだけ上手に利用できるか、つまり「使いこなす力」のことを言います。

ネットやゲームはどう使うべきなのでしょうか。
これは特に、お子さんがいる親御さんとっては重要な問いです。
今回は、そんな親御さんに必見の情報をお伝えします。
参考にした書籍はこちらです。


ICTを使えるリテラシー

インターネットの世界は複雑で、それを使いこなすためには十分な準備が求められます。しかし、日本は、その使用方法を教える教育において、海外に比べて少し遅れていると言えるかもしれません。

子どもたちがインターネットを上手に使うスキルを身につけることは、彼らの未来を切り開く大切なステップです。

例えば、何かに興味を持ったときや困ったときに、インターネットで情報を探し、それを整理し、自分の思考を理解しやすい形で表現する能力は、仕事だけでなく日常生活や趣味の活動を豊かにすることにも役立ちます。
これらの技術は、子どもたちの生活をより良いものにするためのツールとなるのです。

ICTを安全に使えるリテラシー

身体への影響

ネットやゲームの使いすぎは、身体にとって注意が必要です。
長時間座り続けることは、体重増加のリスクを高めたり、血流の悪化を招くことがあります。

さらに、睡眠に対する影響も無視できません。
ネットに夢中になりすぎて睡眠時間が削られたり、寝る前にスクリーンを見続けることで睡眠の質が落ちてしまうこともあります。
健康な生活を送るためには、寝る前の1時間はスクリーンから目を離し、リラックスする時間を持つことが理想的です。

行動への影響

「ゲームをたくさんすると暴力的になる」という話を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、実際には暴力的なゲームをプレイしても、必ずしも暴力的な傾向が強まるわけではないという報告が出ています。

問題となるのは、ゲームに夢中になりすぎて家族に反抗的になったり、実際の友人との交流が減ってしまったりすることです。

また、インターネット上でのいじめ問題も忘れてはなりません。
ネット上のいじめの怖さは、いじめの記録が永久に残る可能性があること、そして学校から離れていてもいじめから逃れられないことです。
子どもたちにとって、安心して過ごせる時間や場所がなくなってしまうのは、非常に辛い経験となります。

ICTを使い過ぎないリテラシー

子どもたちのインターネットやゲームへの依存は、親御さんにとって頭を悩ます問題の一つですよね。
その原因を理解することが、適切な対策を考える第一歩となります。
なぜ子どもたちはネットやゲームに夢中になるのか、その理由を探ることで、使い過ぎを防ぐための手段を見つけることが可能になります。

ネットやゲームの使い過ぎが起こる原因は、いくつか考えられます。
その一つは、子どもの性格にあります。不安を感じやすい性格や、うつっぽい傾向がある子どもは使い過ぎになりやすいとされています。
また、ASDやADHDといった発達障害も、ゲーム依存のリスクを高める要素となります。

さらに、家庭環境も大きな影響を及ぼします。
両親の関係が不安定であったり、離婚といった家庭の問題も、子どもがゲームに依存する原因となりえます。
日常生活で溜まった不満が、ゲームの時間を長引かせることもあります。

そして、ゲーム自体にも依存を引き起こす要素があります。
最近のゲームはプレイヤーが快感を得られるように工夫されており、これがゲームをやめるのを難しくしています。

このように、ゲームの使い過ぎや、やめられないという問題の背後には、実は複雑な要素が絡んでいます。単に「意志が弱いから」や「怠けているから」ゲームをやめられない、というわけではないのです。

使い過ぎは病気か

大人たちは、子どもが勉強をしなかったり、学校に行かない理由がゲームにあるとすぐに思い込むことがあります。
そして、それを「ゲーム依存」という病気だと捉え、その病気さえ治せば子どもがまた学習に集中すると考えがちです。

しかし、ゲームやインターネットの問題は、必ずしも主役ではなく、目立つ脇役であることも多いのです。
ゲームやインターネットの使い過ぎに焦点を当てすぎると、問題の本質から目を逸らしてしまう可能性があります。

そのため、大切なのは全体像を見ること
ゲームやネットの使い過ぎだけに目を向けるのではなく、子どもの全体的な生活状況や心理状態を理解することが重要です。


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