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【就活】029 事例1:バスケの青年④

【就活】なべじゅんコーチの「みんな 自分らしく」 No.29

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* 自分らしく、自分の魅力を伝える就活へ*
* 第2章 自己分析編         *
*  8.事例1: バスケの青年④   *
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就活学生さんを コーチングで支援している”なべじゅん” コーチです。
 

先日は、「感情」から その瞬間にある「ニーズ」を言葉化することができました。
今日は、さらに「ニーズ」から 自分の内面にある【大事にしたいこと】、すなわち「価値観」を言葉化していきます。
 
 *前回までを読んでいない方は、No.26から読んでくださいね。

*記載の内容は、実在する学生さんではありません。これまで相談を受けた事例を土台に、よくあるケースとして一部創作しています。
 
*以下、
 Co: コーチ役、なべじゅん の発言です。
 CL: 学生Aさん の発言です。
 

5. ニーズから価値観を言葉化する

Co:さて、Aさんの「ニーズ」が、言葉化できました。
「ニーズ」はその場面に固有に存在します。「ニーズ」は、満たされると成仏して消えてしまいます。
 
 これに対して、「価値観」とは、十分に満たされたので おなか一杯です、もう要りません。ということにはならないのです。
極端に言うと、これからの人生、何度でもこの「価値観」が満たされる瞬間を味わうことができると、またうれしい!というプラス感情を味わうことができます。
 

 なので、ご自分の「価値観」(※ご自分の「価値観」は、複数あります)を言葉で自己認識できていることには、大変良い効果(効能?)があるのです。
もちろん就活では面接の場で、自分のやりたいこと、自分の実現したいことを 明確に強くアピールできるというメリットがあります。
が、それに限らず、これから先、働いていく中でも。もっと言えば、ご自分の人生においても、大変重要な意味を持つものなんです。
 
ですので、ここからは「価値観」を言葉化してみましょう。
 
 

<「価値観」では、未来へ迫る>

Co:さて「ニーズ」までは、過去に向かっての再体験でした。Aさんが過去に体験した、B君が入れ替え戦で素晴らしい動きを実現している時の一瞬(過去)に臨場(再体験)していたわけです。
 これに対して 「価値観」は、【これからの未来に向かって】、その未来の場所では どんなことが起きているか? を想像(妄想)してもらうことになります。
 

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*補足:未来はまだ起きていませんので、「想像」の世界となります。また、自分自身が自由に望む世界を想像することなので、「(個人の)妄想」という色合いも持ちます。
 妄想でもOK。自分が、何の制約もなかったら、未来に これが実現していたら、本当に心から嬉しい! という内容を、イメージすることなので、どんな未来でも想像できます。
(子供の頃は 憧れだったり 心の想うままに、いろんな仕事につきたいと、自由に妄想できていましたよね。パイロット、お医者さん、花屋さん、パティシエ・・・etc.。
でも、大人になると 頭で学ぶ方が優位になるので、様々な制約=理由を付けて、成れない/できない、と 自分にブレーキを掛ける理由付けをしてしまっているのです。 → このあたりの解除方法を知りたい方は、お声がけください。)
 
 この想像する力は、人間に元々備わっているものにて、その自分の中で自然に想像された世界(イメージ)が、自分が無意識下で実現を望んでいる状態・世界であり、それが「自分が大切にしたいこと」「価値観」となるのです。よって「価値観」は人によって様々です。
(仮に同じような体験をされていたとしても、人により、心が動く(感動する)点は違いますので、その人固有の「価値観」が表れてくるのです。)
  
 自分の心が喜ぶことを実現していくのが、「自分にとって価値のあること(生き方)」にて、その手段として、今 就活されている方は、働く場所(会社)・働く内容(職種)を選ぼうとしているのです。
 あくまでも、会社・職種は「手段」です。
ですから、自己分析において、「●●会社で、●●という仕事(職種)をする(したい)」で終わりではなく、その先に続く文章として、「何を実現したいのか?」=あなたの心が喜ぶこと「価値観」を、自分で言葉化して知っておくことが大事なのです。
「●●会社で、●●という仕事(職種)をすることで、〇〇ということを実現する/その時に私の心は嬉しい!となるのだ。」というところまで、言葉化して、面接に臨めるようになりましょう。
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Co:その想像する場面とは、さきほどの「ニーズ」が、どんな時でも、全て叶っている 素晴らしい未来 を想像してもらうことになります
 さきほどは、バスケの話、B君、それも1年生の入れ替え戦の場面という、特定の一場面でしたね。
 この特定の場面ではなく、もっと広いあらゆる場面、状態においてとして考えます。
 
さきほど言っていただいたAさんの「ニーズ」である、
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*1.「★理想として追い求めてきたことが、
*    どんな事でも【実現できている】
*    素晴らしい未来を想像してください。
* バスケに限りません、Aさんが 理想として、
* こんな状態になりたいな、努力してこれを実現
* しようということが、全て当たり前のように
* 叶ってしまう未来の状態なんです。
*  
* この未来の世界では、能力や経験が足りないとか、
* 周りの人が協力してくれないとか、
* できない理由は 全て無くなってしまっているんです。
* そんな素晴らしい世界で、どんどん 実現している
* 自分を想像してください。
* そんな時、どんな素晴らしいことが、
* その未来では、起きていますかね?
*************
 
CL:うーん、急に言われても、想像するのが難しそうなんですが。
そうですねー・・・。
  
CL:なんか、自分の理想がどんどん実現するわけですから、
すごく自分にも自信が持てているだろうし、努力することが 今以上にもっと楽しくなっていると思います。
 
Co:そうですね。自分が掲げた目標が、どんどん実現するのですから、そりゃー、楽しいし、どんどん前に進むことができますよね。
 今言っていただいたのは、自分一人としての視点だと思うのですが、それ以外に、周りの仲間とチームでやっていたら、どんな良いことが起きていますかね
 
CL:チームのみんなが、同じように思えて、努力することを楽しみ、目標がどんどん達成することが信じられていれば、
**********
*★一緒にチームで目標達成する
* 最後の最後まで、一致団結して
* 進めるように思います。 
★一人一人がバラバラの力でなく、
* 一つのまとまった大きな力で
* 走り切れること。
それこそが本当のチーム力
*ような気がしました。
**********

Co:なるほど、おっしゃる通りですね、
  だから、先ほどニーズのところでも、
「★誰一人欠けることもない、一緒に最後まで走り続けることができたから  【誇らしい】」と言ってくれていたのですね。
 
CL:確かに、そうですね。仲間が途中で諦めて欠けてしまうことがイヤという気持ちもありますし、最後まで一緒に走り切りたい、という強い気持ちも持っていると思います。
 
Co:ここまで、Aさんのお話を伺っていて、感じたことを申し上げてもいいですか?
CL:はい、ぜひともお願いします。
Co:
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*  ① 理想・目標の達成に向かって、
*  一人一人が 自信を持って
*  前に進んで欲しいし、
*  自信を持って進むからこそ、
*  その努力の過程も もっと
*  楽しめるものになる。
* ② 最初から最後まで一致団結して
*  チームで団結して進んでいきたい。
*  一人ひとりが集まっただけの
*  チームではなく、本当に一つに
*  なれたチームだからこそ
*  強い力になれる。 
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という意志を、Aさんから感じました。
 
 
*補足:ここでは、一旦、言葉(文章)としてまとめ、Coからの発言として、Aさんに聞いてもらっています。Aさんも、第三者(Co)の言葉として耳から聴くことで、自分の中で客観的に捉え、それが自分の本当に望んでいること、「価値観」として大切にしたいことなのかを、改めて確認する時間になるのです。
 ここで、Aさんが、ちょっと表現や言葉として違うな、と感じたとしても構わないのです。
「ちょっと違う」と感じられたら、「Q.ご自分の言葉で言ってみると、どうなりますかね?」と質問することで、自分なりの言葉でまとめてみる、という行動につながりますので。
 
 
CL:言われてみると、その通りだと思います。
・一人で目標を達成するよりも、周りの仲間と一緒に達成する方が、好きですし、
・個人プレーの単なる寄せ集めではなく、チームだからこそ出せる力を大事にしていきたい。
と思っている自分に気づきました。
 
Co:もう一つ感じていることがありまして、
そのような ①一人ひとりに自信を持ってもらうことも、②本当の一つのチームになることも、
それらは全て、★Aさんが相手に働きかけることから、始まっているように感じましたが・・・。
 

********
*③  私は、理想の実現、チーム力の実現を
* する上では、
* 私から相手に働きかけ、実現するまで
* 一緒に努力し続けることを大事に
* しています
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という風に感じましたが・・・
 
CL:確かに、自主練の提案もそうでしたが、私がこれをしたらいい、と思ったことは、どんどん提案するし、言うだけではなくて、「一緒にやり切る」というスタンスで臨んでいますね。
 
 

6. 【Aさんらしい】「リーダーシップ」とは?

Co:ここまで、話していると、AさんのESに書かれていた「リーダーシップ力」って、どんなものか より具体的になったと思いませんか?
 
Co:最後、ESに書かれる時の言葉は、ご自分で選んで欲しいと思うのですが、
「私の強みは、●●な リーダーシップ力です」と言うとしたら、今回の経験から、「●●な」に当てはまる言葉が出てきませんか?
 
CL:はい、出てくると思います。例えば、
① 「働きかける リーダーシップ」とか、
② 「最後まで伴走する リーダーシップ」とか、
③ 「下から支える リーダーシップ」とか、でしょうか。
そんなイメージが持てました。
 
Co:そうですね、色々と言葉を当てはめてみて、しっくりと来るものを探すと、いいと思います。
これが、自分オリジナルの表現方法であり、「自分を一言で言うと」という【定義語】になります
 
Co:もし、ESシートで「最後まで伴走する」と書いた結果、読み手(面接官)が、ESだけでは全てを理解しきれなくともいいのです。何も伝わらないゼロでは意味がないですが、その後の文章を読むことで、何割か伝わっていれば、興味を持ってくれます。
 
面接の際には、面接官は、ここから質問をしてくれることになります。
 面接の時点で、「Q「.最後まで伴走する」というのは、どんな意味ですか?」と聴いてくれれば、事例(エピソード)の説明とともに伝えられるわけですから、限られた面接時間で、自分が優先して伝えたいことに集中して話せることにもなるのです。
 
*解説:字数が多くてESに入り切らない、と言われることも多くあり、そのように言われる方の気持ちも わかります。
 けど、ESの目的は、【自分の伝えたいこと(自分の特徴・魅力)を最大限伝え】、それに【興味を持ってもらう】ことですよね。
 であれば、優先順位で決めたとしても、この「●●な」という修飾語は、優先して書くべきものだと、私は思っています。
 もっと字数に余裕がある場合には、2,3行(50~100文字)を使って、もっと丁寧に 自分のオリジナルな魅力と、その背景となる経験(体験シーン)を記載することもできます。
このあたりは、また第3章 ES編で、お伝えしたいと思います。
 

―――――――
 今日は、ここまでにしましょう。
 ここまでで、最後の「価値観」まで、具体的な言葉にすることができました。
 あなたの魅力を示す オリジナルな表現 も発見できることが、ご理解いただけたとも思います。
 

次回はこの続きで、他の場面からも「価値観」に迫れることを、ご紹介します。
 
 
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■ Finding Mine 代表  なべじゅんコーチ
 感情に着目した自己分析から「自分らしさ」を引き出す 寄り添いコーチ

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