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「ヤバい経営学」を読む4 ー優れた組織は簡単には手に入らないー

「第三章登りつめたい衝動」の途中から。

時間圧縮の不経済。
企業戦略として、成長速度を早めようと倍の速度で物事を進めたり、倍の数の企業を買収したりする企業があるが大抵は上手くいっていない。

組織とは回復したり量を消化するために休息が必要なのだ(人間も)。頑張って成長しようとしてもその速さには限界がある。長期に渡って取り組んだ方が効率的なのだ。

起業もそうである。生産要素はお金があれば揃えられるが組織はそうではない。組織構造や文化、非公式な繋がりなどが上手く調整された結果相互に機能するようになる。

この事は競争優位を作る上で大事なことを教えてくれる。競争優位とは企業が持っているものだけと思いがちだが、組織自体も優位性を形作っていることを忘れてはいけない。部品は簡単に手に入るが組織は簡単に真似できないからだ。

この章でも成長を速めようとすることの弊害がかかれている。いわゆる(少なくとも私が読んでいる)戦略本は企業買収には全般的に好意的ではない。企業買収の成功例はあるにしても。

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