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「挫折した経験は何ですか」に答えられなきゃダメですか

就活の面接でときどき聞かれる
「あなたがこれまで挫折した経験は何ですか?」

トータルで2年ほど就活をしてきたけれど、ずっと答えられなかった質問。

これまでの20年ちょっとを振り返ると、そりゃしんどかったり辛いこともあります。けれど、それらを挫折だと思ったことは一度もないです。


たとえば高校生のとき。クラスでいわゆるイケイケグループにひょんなことから入ってしまったのですが、どうしても合わなかった。ただ、思春期真っ只中の女子高生のグループというのは結束力が強いもので、抜けるのも再度別のグループに入るのも、リスキーなことでした。結局、別のグループの女の子と仲良くなって事情を話して入れてもらったのですが、当時は結構しんどかったですね。

恋愛に関してしては、常にすれ違い。好きな人から好かれず、興味のない人からアプローチをされるとという誰も幸せにならない輪の中で生きていました。

人生で苦しかった経験トップ2です。きっと私は世渡りが下手なほうで、特に人間関係では顕著なので、苦しんだことの大半は人間関係でした。

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そもそも人間関係の挫折を就活の面接で話すのは、基本的にナシ(話す内容に暗黙の了解で可否があるのもどうかと思いますが)ので上記のことは話せないですが、もし仮に話しても良い風潮があるとしても、私は「挫折した経験」には入れないです。


「挫折」って、挫折だと思った時点で終わりじゃないですか。


「心が折れた」と思っても、それを糧にして次に活かせたら、それは「挫折」じゃないのではと思っていて、次に生かしまくっているので挫折じゃないと捉えています。


先ほどの人間関係の話だと、女子高生特有のグループ問題に悩んだからこそ群れずに生きる強さを身につけようと努力できたし、恋愛で泣き明かした過去があったからこそ、今後どこかで良い人とめぐり会えたときに自信を持って接せられる自分でいられるような自分磨きをしてきました。


心が折れた時点で諦めていたら挫折したことになってしまいますが、先を見据えて努力して成長できたら、挫折ではないでしょう。


だから、「あなたがこれまで挫折した経験は何ですか?」に答えられなかったときに、やり場のないモヤモヤ感が残りました。


面接って、ほとんど必ず、質問に対して答えなければいけないらしいけれど、「挫折した経験」を話せる人が良くて話せない人は点数ダウンなんてことがあっていいのかな。人事じゃないので実態は分からないので憶測ですが。

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ところで「挫折した経験なんてない」と本気で思っていたので、参考までにネットで検索してみました。ほかの人は、何を挫折と捉えるのか気になって。


検索するとたいてい「大学受験で志望校に合格できなかった話」や「ギリギリで成績を上げた話」、「海外留学へ行った当初は意思疎通できなかったけれど、乗り越えて最後は外国の人たちと笑って過ごした話」などが出てきます。


そーくるか。私も大学受験や海外経験を決して順風満帆に余裕でこなしてきたわけではないけれど、密かに裏で計画と努力をしていた分、ちょっと悲しくなりました。

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今通っている大学は、私が高校3年生の夏に受けた模試の判定ではDかE判定だったので、受かる可能性はほとんど皆無でした。模試に大学名を書いたのも「県内ではレベルが高めの大学だからなんとなく」の理由だったので、志望校でもなかったです。

とはいえレベルが高い教育を受けて損はないので、可能な限り学力を伸ばそうと、学校がある平日は朝の朝礼が始まる1時間前くらいに教室へ行って自主学習、時間の無駄だと思う授業では英単語を暗記し(先生ごめんなさい)、授業が終わったら学校が開放されるギリギリの時間まで居残り、家に帰ったら夕飯もそこそこに勉強。睡眠時間だけは取りたかったのでたしか22時と早めの就寝。

休日は地元の図書館へ朝9時に到着して、昼休憩1時間を挟み、夕方5時まで勉強していました。

すると秋ごろに急激に成績が伸びて、今通っている大学が射程圏内に入ったため志望したという流れなのですが、受かったのも正直数ヶ月間ずっと勉強に集中していたからだと思います。


大学生活の間に海外経験もあって、イギリスへ2度、それぞれ3週間ずつの短期留学をしていました。

当時、現地についた瞬間から「コミュニケーションにはそれほど困らないや」と余裕ぶっこいていたのですが、行く前にもまあまあ努力はしていました。

イギリスへ初めて行ったのは大学2年生から3年生に上がる間の春休みでしたが、それまでの2年間はずっと英語漬けでした。

大学までの通学時間が往復で3時間ほどかかったので、時間を無駄にするまいと常にポケットサイズの参考書を持ち歩き、眠い目をこすりながら、毎日一つでも多く吸収するとの意思のもと勉強をしていました。

ビジネスや参考書の英語と、日常会話は違うと考えていたので、きたる留学に備えて、時間が許す限り毎晩映画を見て、会話のための英語もインプットしていました。

だから実際に海外へ行ったときにもそれほどギャップを感じずに馴染めたのかなと思います。

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言いたいことは、「挫折経験のありなしでその人を判断するのは違うんじゃないか」です。

挫折経験があってもなくて、個人の判断の結果なのでどちらが良い悪いはまったくないですが、人を判断する基準にはならないと思います。

同じ出来事を経験しても、Aさんは挫折と捉えて取り組みをやめる一方、Bさんは諦めずにもがいて最終的に何かの成果を残すかもしれません。

挫折経験で何を知れると思っているんでしょうかね。


ちょっと批判めいた内容になってしまって心苦しいですが、どうしても文章にしたかったのでお許しください。共感してくれる人はいるはずとかすかな期待を胸に、公開ボタンをポチッとします。








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