見出し画像

たった5文字の理由。


少し前、誰かが投稿した記事の中にこんな言葉があった。


「自分の目標をあきらめず最後まで頑張り続ければ必ず実るものだと私は思います。

就職活動で必要なものは
目標達成まで気持ちを維持し続ける強固な意志
ではないでしょうか?

これから就職活動を始める学生さんはその様な意志を大切にしてください」


私、この言葉にものすごく勇気をもらったんです。

まだこれから自分の将来がどうなるか分からない中で、
足が救われるような思いだったんです。

こんな考え方の人と一緒に働けたら、
会社にこんな素敵な考えを持つ上司がいたら、私はやはりこの会社を選んで間違ってなかったなと思うことができるんだろうなあと思った。


大学四年生以降、毎日何かしらの不安で寝れない。

不安なんてこれっぽっちもなかった、
あってたとしても、
恋愛で好きピが最近どうとか、
サークルの飲み会行くか行かまいかとか、
そんなしょうもない悩みしかない、何にも考えなくとも、全然成り立っていた日々を
それまではごく普通に当たり前に過ごしていたけれど、


将来の選択を、今いる現実を、
自分の目で知らなければいけない時になって初めて、
とんでもなく大きな漠然とした不安が
何をしても、いつもついて回るようになった。


いっそのこと、どんな仕事でもいい、
生活するために働けたらそれでいいという、
何のこだわりも持たず、
何の志もなく、何の理想も求めない社会人として働ける自分がいたらどんなに楽だろうと思った。

それくらい、
社会に出ていないただの学生が、
社会のことを想像して考えるってすごく難しいことなんだと就職活動を通して実感した。

何も知らない世間知らずの学生の考え方は
とてつもなく甘いのだと、痛いほど思い知らされる出来事がいっっぱいあった。

頑張りたいだけじゃ、
やりたいだけじゃ、
好きだけじゃ、そのやる気があるだけじゃ、
きっとダメなのだ。

そんなこと、
とっくの前に分かってたつもりだったけど、
私はただ、わかったフリをしていただけなのかもしれない。

それでも、せっかく大変な仕事をやるなら、
自分が本当にやりたいと思う仕事を、
心から好きだと思える仕事をしたい。


その根幹は社会人になっても私の中で変わることはたぶん一生ないと思う。


「好きだから」
そのたったの5文字。


それを真っ直ぐ相手に、目の前の人に相違なく伝えるには、
私はまだまだ未熟で、まだまだ時間がかかりそうだ。


でもその「好きだから」を叶えるために
苦労した長い時間はきっと、
沢山の素敵な景色と、沢山のやりがい、沢山の幸福に満ち溢れるんじゃないかと思っている。

この記事が参加している募集

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?