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佐藤哲朗(nāgita)
2016年12月8日 18:06
野口復堂(のぐち ふくどう,一八六四?~?)は元治元年生の「教談家」である。僧侶や学者先生の講演会の余興に、道徳訓話や歴史物語を巧みな話術で披露するのが仕事であった。本名は善四郎で、旧姓を貫名と言った。復堂の父は京都の商人で、維新後は上京二組の戸長と愛宕郡小山村の村長をつとめた。善四郎の学生時代に出家(日蓮宗)して貫名無着日信と名乗っている。無著の十三人の子供はほとんど早世したが、残っ