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発声について

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影響を及ぼし合う身体の仕組み

影響を及ぼし合う身体の仕組み

昨日の話ですが、朝オンラインで「足裏リセット体操」なるレッスンを受講しました。

最初に立ったり歩いたり屈伸したりして、身体の様々な部位の感覚を確認し、その後20分強の足裏マッサージや、足の指のストレッチ、足の骨の矯正を行い、終了後に、最初と同様立ったり歩いたり屈伸したりして感覚の違いを確認して終了です。

たったこれだけの事なのに、想像以上に明らかな変化があったことに驚いています。

まず私の場

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舌のはなし その2

舌のはなし その2

舌の話題が多くなります。舌がどれくらい重要か頻繁に痛感しているからです。

舌は繊細で、あるべき方向でない方向で定着させてしまうと恐ろしい結果になるので、うかつに手を出せない部分で本当に難しいです。しかしあと一歩の歌手が決め手は舌だった、ということが大いにあり得ると思っています。

舌でどんなことが出来るのかというと

1.喉が開く(咽頭腔の適切な状態の確保)

2.発音が適切に明瞭になる

3.

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発声器官の多くが不随意筋であるということ

発声器官の多くが不随意筋であるということ

声楽を始められたばかりの生徒ですが、大変熱心な方がいます。オンラインレッスンで先日こんな質問をされました。

「首に力を入れずに高音域を出すということがよく分かりません。声帯を細く伸ばしていくには輪状甲状筋を収縮させ、甲状軟骨を傾斜させる必要があると書いてありました。首に力を入れずにどうやってこの筋肉を収縮させるのでしょう?何かしらの刺激なしには収縮しないと思うのですが。」

気持ちは分かります。

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舌のはなし

舌のはなし

舌はとにかく重要です。のどが絞まった声、つまり声道の一部である咽頭腔が狭くなって適切な空間が保てないときの主な原因のひとつに舌が挙げられます。舌の扱いがスマートに出来るようになると(あるべき場所にいられるようになると)ずいぶんと歌いやすくなります。

舌はどこにあればよいのでしょうか?普段の生活では、舌は「スポットポジション(前歯の付け根あたり、上あごの一部)」に吸着していることで、5kg近い頭を

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なぜ先生によって言うことが違うのでしょうか?

なぜ先生によって言うことが違うのでしょうか?

この記事を読んでくださる皆さんは、少なくとも発声や歌、ボイトレについて多少の興味がある方、レッスンなどを受けたことがある方だと思います。複数の先生に習った方は、先生によって言うことが違う(場合によっては逆のことを言われた)と思った経験はないでしょうか?

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声を前に飛ばして

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