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わたしの価値

わたしには若さ以外に何もない。

若さに価値があるとしたら、劣化したら価値はなくなることになるね。
歳を重ねてだれからも求められなくなったら、今求められているのは若さ故ということになるね。

若さというものは、思い出した頃に実感するものなんだろうか。
満開の時期は一瞬で、次の瞬間はもう散ってしまっている。
そんな桜の花のように儚いものなのだろうか。

1週間しか生きられないセミのように短いものなんだろうか。

わたしは若い。若さは素晴らしい。同時に恐ろしい。

人は追い求めれば追い求めるほど、そのことに支配されてしまう。
若さにかまけて怠けることも、若さを追い求めて躍起になることも、あってはならない。

たとえ短い時間だとしても、風に身を任せて悠々と咲く桜の方が誇らしいのに。

わたしには若さ以外に何もない。

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