episode① ただの私の憧れ
何者かになれると信じていた。
私は、中学から高校、大学、へと順調に進学した。
その中で、「将来の夢」について考える時間とか、
友人と「将来」について話したりする事もあった。
みんなは、「公務員になりたい」とか、
「良い企業に入ってサラリーマンになる」とか、
「事務職としてOLになる」とか、
ごく普通のことを言った。
その気持ちがわからなかった。
別に、有名人になって大ブレイクする!とか、
起業して、一攫千金!とか、
そんな大層な夢なんか持ってはいなかったけれど、
なぜか、私は、"普通"とは違った、"何者か"になれると、そう信じていた。
そんな自信もあった。
将来への不安や、リアルな人生設計を
何も予想はしていなくて、
ただ、キラキラと輝く、
素晴らしい未来が待っているんだ。と、
信じて止まなかった。
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