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欲張り学生のボローニャ旅行記②(2022.03)食べ続けた先に待ち受けていたのは鬼の運動量

ボローニャ旅行記②ということで、書ききれなかったボローニャのジェラートまとめ、ある観光スポットの注意点などについて。

①はこちら

ボローニャ旅行個人的ハイライト後半をどうぞ!


中世にタイムスリップできる小窓?

歩道に突然現れた人だかり

ボローニャとSNSで検索すると、一つだけ異質な観光名所を見つけることができました。

それがこのLa Piccola Venezia、小さなベネチアと呼ばれるこの場所。

中世時代、ボローニャには運河が張り巡らされていて、当時ここで盛んだった絹織物産業は、この運河の水力エネルギーによって発達し、運河をたどって運ばれ、発展していったのだとか。

ほとんどの運河は埋められてしまったそうなのですが、その姿がいまだに現存されているのがこのレーノ運河。

通路に設置された小窓から覗くと、かわいらしい世界が広がっていました。

もしかしたら当時の人々と同じ風景を見ているのかも、と思うと、歴史的な風景がたくさん残っているイタリアは、本当にロマンチックな国だなと思います。

小窓から運河を覗いた風景

ジェラート

最高のピスタチオならGelateria Galliera 49

こちらは数十年前にボローニャに住んでいたお知り合いからのおすすめ。
ボローニャ駅から近く、お店に向かうと小さいコーナーに途切れることなくお母さんと子供たちがやってきていました。

フルーツ系がおすすめとのことで、マンゴー、イチゴ、そして牛乳を使っていないラクトフリーのピスタチオを選択。

特にこのラクトフリーのピスタチオは、いままで食べていた牛乳と混ぜ合わせたジェラートとは異なり、甘さ控えめで、すりつぶしたピスタチオがふんだんに使われているせいか、ピスタチオの香料の味ではないしっかりとした豆の味がして感動しました。

イタリア各都市の様々なお店のピスタチオ味を食べましたが、牛乳を使っていないピスタチオのジェラートはこのお店以外で見つけることができませんでした。

このお店では、牛乳が入っているピスタチオと入っていないピスタチオの両方が用意されているようでしたが、こちらを選んでよかったなと思います。

このピスタチオの豆のつぶつぶ感

かわいさとおいしさの両立ならCremeria la Vecchia Stalla

 今回選んだ3店舗のジェラート屋さんの中で、もっとも町の中心に近く、観光途中に寄るにはぴったりだと思います。

お店の外観も店内もかわいく装飾されていながら、味は本格派。

かわいく装飾された店内

同じピスタチオ味でも
・ブロンテ産ピスタチオ味
・チョコレートと混ぜたもの
・ピスタチオペーストにピスタチオのあらびきとピスタチオクリームを混ぜたもの
・塩ピスタチオ味
と4種類あり、大変迷いました。

最終的に選んだのはブロンテ産ピスタチオ、ミックスベリー、ヘーゼルナッツの三種。どれも甘さ控えめでおいしかったです。

例により写真が残っていないためネットから引用。
ミックスベリーとヘーゼルナッツの濃さが伝わると思います。

クリーム系ならCremeria Santo Stefano

街の中心からは少し離れており、多少歩きましたが、それでも来てよかったと思えるお店でした。

フレーバーのバリエーションは、先ほど挙げた2店舗と比べると少々少なめでしたが、私はその中からミルク味、ブロンテ産ピスタチオ、はちみつヨーグルト味をチョイス。

特にこのミルク味は、北海道出身であらゆるソフトクリームを食べて育った私からして、牛乳の自然な甘みが北海道のおいしいソフトと同じで、列に並ぶことが好きではないイタリア人たちが並んでいる理由に納得することができました。
はちみつヨーグルトも後味さっぱりでおいしく、メニューからして9割がミルク基本のジェラートだったことから、牛乳系が得意なお店なのかなと推測しました。

こじんまりとしたかわいらしい店内。

生パスタを買いにワインバーに寄る

せっかくボローニャに来たからには、本場の生トルテッリーニが買いたいと思い、いくつか候補のお店をあげていましたが、あいにく日曜日はどのお店も閉まっていました。

半場諦めつつ、観光名所の一つ、サンルカ聖堂に向かって歩いていると、店頭にたくさんの生トルテリー二が並ぶお店が!!

ショーケースにたくさん並ぶ生トルテリー二

帰り道に再度お店によると、そこはチーズや生ハムをつまみにワインが飲める場所でありながら、パスタなどもカジュアルに食事できるお店でした。

レトロなランプでぼわっと照らされた店内は、大きなチーズが無造作に置かれ、天井からは生ハムやサラミがぶら下がる山小屋のような雰囲気のお店。

反対側の壁は、ワインボトルが壁全面に並べられていました。

木を基調とした店内にたくさんのチーズと生ハム

持ち帰ったトルテリー二を後日食べると、イタリアのスーパーでよく出回っているものとは大違い。中のお肉はジューシーで外側はもっちもちでした。

今度ボローニャに行った際は、またこちらにお邪魔し、次はワインを頂きたいです。


サンルカには気をつけろ

最終日は、食の遊園地と呼ばれる「FICO」に行く予定でしたが、コロナの影響で往復バスが激減しており、帰りのバスに間に合わないことから見送ることにしました。

その代わりに向かった先はサンルカ聖堂。
ここに行くには観光用バスもありましたが、この聖堂が2021年に世界遺産に認定された世界一長いポルティコの先にあることから、ポルティコを楽しみたい気持ちもあり、エアビーのお部屋から徒歩で向かいました。

しかし、この長さ、舐めてました。
歩いても歩いても、遠い先までポルティコと丘を登るための階段が続き、悪夢のような時間でした。

一生同じところを歩いている気分になるポルティコ。さすが世界一の長さ。泣

私たちのように、自ら歩いて登る観光客は他にもたくさんいましたが、その多くが顔を赤くしながらヒーヒー登っていて。追い越し追い越されながら、汗だくでようやく頂上まで辿り着いたのでした。

そして先に進むほど急になる坂道。
この2枚の写真は酷似しているが、別の位置で撮影したものである。

たしかにこの経験を以て、ボローニャのポルティコ群の長さを身をもって体感しましたが、聖堂の後に観光を続ける予定であれば、体力に自信がない限り、なかなかお勧めできません。

逆に、一緒に旅行する友人たちと軽い登山のような気持ちで青春のような時間を過ごしたいのであれば、自らの足でここを登るのはもってこいだと思います。

聖堂からの景色。ここで自分たちが一体どれだけの高さを登ってきたのかを実感したのでした。

以上、歩いて向かう前に自分の体力との相談が必要な聖堂の紹介でした。

次回は、マッターホルンやモンブランなどの名峰に囲まれた町、アオスタ!!


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