欲張り学生のイタリア・アオスタ旅行記(2022.04)骸骨に囲まれた部屋
寮の共用キッチンでの会話
と、いうことでこの会話の二日後、弾丸でマッターホルン、モンブランなどの名峰に囲まれた町、アオスタに行ってきました!!
電車で向かう
トリノからは電車で片道約2時間かかりました。
アオスタに近づけば近づくほど背の高い山が接近し、それに比例して、非日常のワクワク感が高まりました。
車窓から見える景色の奥は、山の岩肌ばかり。電車内からはほとんど空が見えないほど山の背は高く、アルプスの壮大さを実感したのでした。
アオスタ到着
電車から降りると、目の前に雪山が連なっており、圧倒されました。
町のどこを歩いても、景色の背景には必ず背の高い山がずん、と私たちを見守っていて、不思議と安心感を覚えました。
空気が澄んでいて、おいしかったです。
お祭り Fiera di Sant'Orso
こちらの祭典は、11世紀ごろから始まり、教会の前で貧しい人々に衣料品と、現在も出品されている木靴を配布していたのが始まりだそう。
毎年1月末に行われているこのお祭りは、コロナの影響で2021年は中止。2022年は4月はじめに延期となり、2年ぶりに開催されたのでした。
旧市街中心まで行くと、大勢の人でごった返していて、町のかなり広い範囲で行われているのにもかかわらず、どのブースも人の波が途切れることはありませんでした。
このお祭りでは、道の両脇に職人さんそれぞれがブースをひろげており、木材を使った伝統工芸品などの芸術品が多く出品されていました。
お祭りのシンボルは雄鶏のようで、指サイズから2Lペットボトルサイズまで、大小さまざまな雄鶏の作品が並べられているのが印象的。
大きなテントの中で、地元の料理を頂けるブースもあり、お金を払うとお盆を持って列に並び、おばさんたちがおしゃべりをしながらよそい続けているものを受け取る仕組み。
どれもこの町の郷土料理だそうで、素朴でおいしかったです。
デザートには、カップに入ったただの生クリームをいただき、後に、道端でホットワインもいただきました。
サヴォイア家の狩猟拠点 Castello Reale di Sarre
わたしが以前からこの町に興味があったのは、このお城をこの目で見てみたかったから。
アオスタの中心街から一時間に一本のバスに乗って、運転手さんに行き先を伝えると、そこで声をかけてもらえることに。
15分後、無事最寄りのバス停で降りると、丘の上にポツンと大きなお城がたっていました。
城内はガイドツアーでのみ中に入ることができ、お城の歴史や、各部屋のエピソードなど、お城にまつわるお話をたくさん聞くことがでました。
お目当ては、このアイベックスやシャモアなどの山の動物たちの角や骸骨で飾られたお部屋たち。
これを完成させるためには約2000頭必要で、すべて本物が使用されているそうです。
2枚目の写真のお部屋は、写真に写っていない部分もすべて骸骨と角で装飾されており、あまりの数の多さに、綺麗というより気味悪いという気持ちが勝りました。笑
部屋の中心に立つと、動物の骸骨たちの無言の圧を感じます。
貴族たちは、この圧の中でビリヤードを楽しんでいたそうです。
ジェラート
合間に、町の中心にあるジェラート屋さんにもお邪魔しました。
店内に入ると、まず教会の中の宗教画のようなものがの前に。
ジェラートは珍しく、円形のショーケースの中に入っていました。
ジェラートの他にも、マロングラッセやクッキー、チョコなども売られていました。
アオスタの料理を食べるなら Hostaria del Calvino Trattoria
アオスタの郷土料理には、ジビエを使ったものやポレンタ(とうもろこしの粒を水に溶かしてから、火にかけ、練り上げたもの)、チーズフォンデュなどがあり、このレストランのメニューには、さまざまなアオスタ料理が並んでいました。
私は、カモシカの赤ワイン煮込みがポレンタの上に乗ったものを注文。
初めてのポレンタでしたが、そのものの味は淡白で、ざらざら食感の残るお餅のような、水分少なめのお粥のような不思議な食べ物でした。
一見少量のように見えましたが、いざ食べてみるとポレンタがおなかの中で膨らみ、食べ終わることにはおなかがパンパンになっていました。
夜のアオスタ
美味しいご飯を食べた後、駅までは街の中心街を歩きました。
昼間はたくさんの観光客で賑わっていましたが、お祭りの後の町は落ち着いた雰囲気。
電灯のオレンジの光に照らされた道が綺麗でした。
次回は海外学生の夜遊びとケバブの話
次の旅行記はベネチア!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?