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欲張り学生のベネチア旅行記②(2022.04)観光のヒント

ベネチア旅行記②ということで、①では書ききれなかったことを観光という目線からいくつか挙げてみようと思います。

ベネチア旅行記①はこちら↓


私の考えるベネチア最重要観光スポット

名所だらけのベネチアで最低限抑えるべき場所を3か所を抜粋してみました。

ドゥカーレ宮殿

かなり大きい規模の宮殿で、当時の華々しい生活が垣間見れる一方、牢獄もあり、同じ建物の中で陽と陰の対比を見ることができました。

(上)豪華絢爛に装飾されている室内
(左下)囚人が処刑される前に渡る橋”ため息橋”からみた外の景色
(右下)上の部屋と同じ建物内にあるとはにわかに信じがたい無機質な牢屋

ブラーノ島

カラフルな建物が並ぶ島は必見。
大きな運河沿いの道から少し外れて小道を覗いてみるのも👍🏻

ブラーノ島のカラフルな家々に囲まれた小道の風景

サンマルコ寺院

さまざまな建築・装飾様式が融合した、この土地ならではの建築です。
天井一面に広がる緻密な黄金のモザイクに、心を打たれました。

重厚で美しいサンマルコ寺院のモザイク画

おすすめのベネチアお土産

ベネチアでしか買うことができないものに絞ってみました✊🏻

雑貨

街をぶらぶら歩いていると、個人商店の雑貨屋さんをたくさん見つけることができました。その中でも一番心惹かれたのはこちら。

このおみせでは、かわいいイラストのノートやはがき、便箋といった文房具が所狭しと並んでいました。

店内の棚に隙間なく並べられている雑貨の数々

かなり迷いましたが、私はこのお店オリジナルデザインのしおりをチョイスしてみました。
購入すると、左の写真のように丁寧に包んでもらうことができ、包装紙からもイタリアを感じることができました。

(左)買った商品を包んでもらったおしゃれな包装紙
(右)ベネチアの街の風景がデザインされているしおり

ベネチアングラス

ムラーノ島に行くとどのお店もベネチアグラスのビーズを売っていて、当初は一番安いお店で買おうと思っていたのですが、最後に訪れたこちらのお店は、素人ながらに今までのお店と明らかにビーズの質が違うように感じました。

広い店内に山盛りのビーズ

アクセサリーを一つ買うよりも、好きな色と形のビーズをいくつか買って、帰国後に自分の好みのパーツと組み合わせた方が自分好みにできると思い、このお店でいくつかビーズを買ってみました。

また、別のお店ではベネチアングラスがあしらわれたワインストッパーを発見。炭酸を逃さない仕様で、今現在も愛用しています。

(左)ベネチアンガラスのついたワインオープナー
(右)素朴な箱に入れていただいたキラキラと輝くベネチアンビーズ

軽食屋さんの数々

学生としては観光で我慢しない代わりに、食費で出費を押さえたい部分がありました。ベネチアは観光地というだけあって、どのレストランもほかのイタリアの街に比べると割高だったため、軽食のお店メインで回りました。

ただその結果、今思い返すと1軒もレストランに足を運んでいなかった…😇 また行く機会があれば、次はベネチアのおいしいレストランを巡りたいです。

ベネチア名物バーカロに行くなら Osteria dai Zeimei

ベネチア独特のバール、バーカロではお酒やお食事を朝から楽しむことができ、なかでもチケッティと呼ばれるひと口おつまみはベネチア名物の海鮮が使われていることも多く、どれもとってもおいしかったです。

(上)ショーケースに並べてられているたくさんのチケッティ
(下)具はパンに山盛り盛られていました。

スピーディーにパスタをテイクアウトするなら Dal moro's

ベネチアのレストランでパスタを食べるなら一皿15ユーロはかかりますが、このお店なら5~7ユーロとレストランの半額以下で食べることができます。

私はイカ墨パスタを注文しましたが、もっちもちの生パスタで速さに特化したお店とは思えない満足度でした。

待ち時間も5分以下とかなり短く、時間が足りないベネチア観光のなかでささっとご飯にありつきたい場合は、かなりおすすめです。

ボックスの中に詰められたパスタたち

地元の空気感のなかで名物のサンドウィッチ Bar alla Toletta

こちらはベネチア在住経験のある知人からおすすめしていただいたバール。

具たっぷりのサンドウィッチがショーケースに山盛りの乗せられていて、食欲がそそられます。

イタリアでよく飲まれているスプリッツというカクテルがベネチア発ということで、朝ごはんからサンドウィッチとともにいただきました。 

具だくさんのサンドウィッチとオリーブがささったマドラー付きのスプリッツ。奥のカウンターには沢山のサンドウィッチが並んでいます。

おいしいティラミスなら I Tre Mercanti

イタリアのスイーツといえばティラミスですが、ティラミスはなんとヴェネト州発祥のもの。イタリア各地でティラミスを食べ比べしたいのですが、意外とティラミス単体を買えたり、テイクアウトできるお店は少ない気がします(外で食べるとしたらレストランでデザートとして食べることができますが、イタリアでは基本家でつくるものというイメージがあるそう)。

こちらのお店ではベーシックなティラミスから、ピスタチオ味、イチゴ味、トロピカル味、ヘーゼルナッツ味など普段お目にかかれないようなフレーバーのティラミスまで見つけることができました。

私たちはベーシックとピスタチオの二種類を選びましたが、どちらもとってもおいしかったです。

(上)ショーケースに並べられたティラミス
(下)ベーシックとピスタチオ味のティラミス

ベネチア観光での注意点

宿泊ホテルの位置

ベネチアは大まかに分かれると本島と本土に分かれ、本土というのはベネチア・メストレといわれる地域。私はもし宿泊するなら本土のホテルの方がいいのではないかと思います。

ベネチアの本土、本島の位置

観光のメインとなる本島は車がなく、運河が張り巡らされているため、ほんの少し移動するだけでも小さな橋を渡る必要があり、階段が付きまといます。

また、道も狭く、そこに観光客があふれかえっているため、キャリーケースを引っ張れるような環境にありません。

特にベネチアは観光客を狙ったスリも多く、キャリーケースで少してこずっている間にスリにあったり、荷物を運んでくれる人にお願いすると高額請求されるという話もあります🥶

ただ本島のホテルに宿泊すると、部屋の窓から運河の景色を臨むことができたり、ホテルを出てすぐ観光できるという点ではなかなか捨てがたいところ。
宿を決める際は、両者の利点と弱点を、ベネチアの環境と合わせて見比べて、吟味してみるといいかもしれません。

(左)運河の橋から撮ったほかの橋
(右)階段の多い街構造

ゴンドラとブラーノ島の利用/訪問時間帯

朝一でムラーノ島を訪れた際に、お店の店主に「ブラーノ島に行くなら先に行ってきた方がいい」と勧められ、一度ムラーノ島での買い物をやめ、ブラーノ島に向かいました。

到着した際、ブラーノ島はそれほど人が歩いておらず、好きなように写真を撮ることができたのですが、島を一周し、そろそろ帰ろうとしたときには、島は到着当初では考えられないほど観光客で溢れかえっており、行きたい方向に進むのも一苦労なほどに…

また、ベネチア本島を歩いていると、小さな運河を横切るたび、ゴンドラの列を目撃。ゴンドラから町の風景を堪能したくても、このように自分が乗船したゴンドラの前や後ろに他のゴンドラが連なっていると、どうしても景色に100%没頭することは難しいのかなと思います。

ホステルで同室に泊まっている欧米からの観光客などを見ていても、旅行だからと朝早くからいそいそと出かけていく人はあまりみかけなかったので、ブラーノ島、ゴンドラ共に、行く/乗る予定がある方は、朝一で向かうのが手かもしれません!

一列に連なるゴンドラたち

予定の組み方

ベネチア本島での移動手段は徒歩もしくは水上バスとなります。どうしても観光スポットが多く、スケジュールがパンパンになりがちなベネチア観光ですが、水上バスは時間通りではないうえに、大体10分おきにしか周ってこないため、ほかの街と違い、公共交通機関に乗ることで移動時間を短縮することは不可能。歩いたほうが早いことも多いため、体力勝負だと感じることもしばしばでした。

また、ブラーノ島などの水上バスの乗り場は長蛇の列で、船の定員とバスの行きかう頻度も多くはないため、水上バスに乗り込むまでにかなりの時間を要すこともありました。

時間・体力ともに余裕のあるスケジュールをお勧めします!

運河に浮いた水上バスの駅の様子

公共施設の営業時間

上記に類似しますが、どの公共施設も、入場するまでに長蛇の列を並ぶ必要がありました。いろいろな施設を回っていると、その並ぶ時間がどうしても積みあがっていくにもかかわらず、ベネチアのほとんどの公共施設の閉館時間は17時。また、その多くは17時よりも早めに列を締め切ってしまうため、16時半以降に新たに施設に滑り込むことは難しかったです。

サンマルコ寺院に関しては、日によって開館時間が大きく変化し(午前/
午後のみ、休館日など流動的でした)、訪れる前に要チェックです!また、入場するまでに4,50分列に並び続けたため、もし並ぶ時間を短縮させたい方は事前にインターネットで優先入場チケットを購入するのも方法かと思います(その際は入場時間が制限されるのでお気を付けください!)。

寺院の周りを囲むように長い列が続いていました

以上、ベネチア旅行に行く際に、使えるなとちょっとでも思っていただける内容だったら幸いです。

次回は、ベネチアから電車で15分で行ける街、パドヴァについてです!🚃


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