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間宮芳生《合唱のためのコンポジション第4番「子供の領分」》と小泉文夫編『わらべうたの研究』の対照調査【第1楽章】

 本稿は、間宮芳生(1929-)の合唱のためのコンポジションシリーズより第4番《児童合唱とオーケストラのためのコンポジション 子供の領分》の理解を深める目的で、その歌詞のもととなった小泉文夫らを中心とする研究『わらべうたの研究 楽譜編』との比較対照を行ったものです。
 この作品は演奏機会がさほど多くないにもかかわらず、コアな層でたしかな人気があるように思われます。これから上演が増えていくかもしれませんが、なにしろ「でぶでぶ百貫でぶ」からはじまるとんでもない歌なので気概ある団体でないと無理かもしれません。
 『わらべうたの研究』と対照することによって見えてくるのは、間宮のコンポーズに対する熱量と技術の高さです。聴取によっては感知しえない「わらべうた」への深い理解がこの作品にはあるのです。
 はじめてみるとたいへん骨の折れる作業であることが分かったので、とりあえず全5楽章のうちの第1楽章「ゆかいなうた」の調査の報告です。
 実際に演奏に携わるひと(やこの作品の濃密なファン)をいちおうのターゲットとしていますので、この文章を読むだけでは理解できないことがあるに違いありません。少なくともYouTube音源楽譜を参照しながら読んでください。できれば『わらべうたの研究 楽譜編』(小泉文夫編、わらべうたの研究刊行会、1969年)も手元においてください。入手は少し難しいですが……。
 なお、この楽譜は全音オンラインショップの合唱楽譜の「立ち読みサービス」によって全頁無料公開されているものです。全音楽譜出版社の英断に敬意を表します。


0:00 でぶでぶ百貫でぶ(『わらべうたの研究』32頁)

楽曲の歌詞
(ソプラノ①)でぶ でぶ 百貫でぶ 電車にひかれて ペッチャンコ
(ソプラノ②)でぶ でぶ 百貫でぶ 電車にひかれて ペッチャンコ お風呂に入ったら 浮いちゃった
(ソプラノ①)でぶ でぶ 百貫でぶ 電車にひかれて ペッチャンコ お風呂に入ったら 浮いちゃった

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
(全A10除)でぶ でぶ 百貫でぶ 電車にひかれて ぺっしゃんこ(ぺっちゃんこ/べっちゃんこ)
(A10浅草小)ちび ちび 0(れい)貫ちび 電車にひかれて なくなった
(B)お風呂に入ったら 浮いちゃった(一貫目)

もっとも依拠しているヴァリアンテ
B1 目黒区菅刈小学校(学年非記載)(テンポ:M.M.168、出発音の実音:ト)

対照調査のメモ
・A1~10、B1~2の12ヴァリエーションのうち、「百貫でぶ」の「ぶ」がニ音であるのはA8(開進第二小)とB1(菅刈小)のみ(他はすべてヘ音)。
・「ぺっしゃんこ」が多数で、「ぺっちゃんこ」はA7・A8(開進第二小)、A9・A10(浅草小)、B1(菅刈小)、「べっちゃんこ」はB2(水上小)。
・採用はB1ではあるものの、「おふろにはいったらういちゃった」の「おふ」と「たら」は採譜では付点になっているが、楽曲内では平板なリズムになっている。

0:21 まねっ子まんざい(『わらべうたの研究』37頁)

楽曲の歌詞
(アルト②)まねっ子 まんざい 豆屋の 小僧
豆が出来たら ちょうだいな

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
まねっ子 まんざい 豆屋の 小僧
豆が出来たら ちょうだいな

もっとも依拠しているヴァリアンテ
A1 練馬区北町小学校3年(テンポ:M.M.78、出発音の実音:ヘ)

対照調査のメモ
単一ヴァリアンテ。ただし、1小節目(まねっこ)と5小節目(まめが)のリズムが異なる。A1は「まねっこ」の「ま」がヘ音からはじまるが、楽曲ではニ音。

0:24 ばか かば チンドン屋(『わらべうたの研究』32-33頁)

楽曲の歌詞
(ソプラノ②)ばか かば チンドン屋 お前の にいちゃん 出べそ

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
ばか かば(ばか) チンドン屋 お前の かあさん(とうさん/にいさん) 出べそ(大出べそ/はげ頭/へそまがり)
(B1のみ)でんしゃにひかれて ペッチャンコ

もっとも依拠しているヴァリアンテ
特定のヴァリアンテに依拠しない。

対照調査のメモ
A1~7、B1の8ヴァリアンテ。
楽曲では「にいちゃん 出べそ」と歌われているが、それにあたるものはない。B1(池袋第一小)は「にいさん はげあたま」と歌っている。「にいちゃん」である理由は後述。
また、「おまえの」「でべ」の部分を付点で採譜しているものもない。「でべそ」が「ト・ヘ・ト」の音列になっているものもない。
テンポは最も速いのはA3(新山小)のM.M.204、最も遅いのはB1(池袋第一小)のM.M.108。

0:26 はげのまん中(『わらべうたの研究』33頁)

楽曲の歌詞
(アルト①)ごめんそうろう はげそうろう はげのまん中 運動場
蠅がとまって 飛行場

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
ごめんそうろう はげそうろう はげのまん中 運動場
はい(蠅)がとまって 飛行場(すべって ころんで 一等賞)

もっとも依拠しているヴァリアンテ
A1 世田谷区船橋小学校5年(テンポ:M.M.120、出発音の実音:変ホ)

対照調査のメモ
A1~4の4ヴァリアンテ。
「はげそうろう」の後にあるはずの四分休符が省略され変拍子となっているのは原曲通り(各ヴァリアンテ共通)。しかし、間宮は「運動場」のあとにあるはずの四分休符も省略している。
「蠅がとまって飛行場」はA1にのみ見られる。A4(清和小)は「はげのまん中運動場 すべってころんで一等賞」という歌詞。
「ごめん」の「めん」は1音節としてト音を当てているが、楽曲中では「め」にト音、「ん」にヘ音を当てている。
採譜上では付点ではない。

0:30 にいちゃん にがつく(『わらべうたの研究』46頁)

楽曲の歌詞
(ソプラノ①)にいちゃん にがつく にんざえもん にっこの にんぶくれの にこにこー

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
にいちゃん にがつく にんざえもん にっこの にんぶくれの にこにこー
(「○○さん ○がつく」という形で様々なヴァリアンテあり)

もっとも依拠しているヴァリアンテ
A3 中央区佃島小学校2・4年(テンポ:M.M.144、出発音の実音:嬰へ)

対照調査のメモ
A1~3、B1~5の8ヴァリアンテ。
採譜の場合、「にしださん にがつく」だが、基本的にA3に同じ。
最後の「にこにこー」は音程不確定で採譜されており、間宮の楽譜は確定的音程で記譜されているが、音源ではシュプレヒシュティンメ。
ソプラノ②が「にいちゃん」と歌う小節の直後に、このソプラノ②のパートが掛け合いのように「にいちゃん」を歌う。様々なヴァリアンテから「にいちゃん」が採用された理由と、「ばか かば チンドン屋」が「にいちゃん」にアレンジされた理由がここから理解される。気づきにくいが見事な構成(コンポジション)。

0:35 しんちゃん しんちきでっぽう(『わらべうたの研究』45頁)

楽曲の歌詞
(ソプラノ②)しんちゃん しんちきでっぽう プーライ はげドンドン

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
しんちゃん しんちきでっぽう プーライ はげドンドン
(「○○ ○ちきでっぽう」で複数ヴァリアンテ)

もっとも依拠しているヴァリアンテ
A1 世田谷区中丸小学校6年(テンポ:M.M.288、出発音の実音:ホ)

対照調査のメモ
A1~2、B1の3ヴァリアンテ。
採譜の音価から楽曲では2分の1になっているが(非常に速いテンポであるため)、実質的にはA1と全く同じ。

0:38 あんた ちょっと みかけによらない(『わらべうたの研究』196頁)

楽曲の歌詞
(アルト②)あんた ちょっと みかけによらない 日本一の クルクルパー
(アルト①)あんた ちょっと みかけによらない ゴリラの 息子の 七代目
(ソプラノ②)あんた ちょっと みかけによらない ゴリラの ろくでなしの なりそこないの はっきり言えば クルクルパー
(ソプラノ①、アルト②)ゴリラの ろくでなしの なりそこないの はっきり言えば クルクルパー
(アルト①)はっきり言えば クルクルパー

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
(全)あんた ちょっと みかけによらない
(A1)ゴリラの ろくでなしの なりそこない はっきり言えば クルクルパー
(A2)ゴリラの 息子の 七代目
(B1・2)日本一の クルクルパー
(C1)クルクルパーね

もっとも依拠しているヴァリアンテ
A1 台東区浅草小学校4年(テンポ、出発音の実音、記載なし)
A2 港区青南小学校(学年記載なし)(テンポ:M.M.88、出発音の実音:嬰へ)
B1 港区青南小学校(学年記載なし)(テンポ:M.M.88、出発音の実音:嬰へ)

対照調査のメモ
A1~2、B1~2、C1の5ヴァリアンテ。
はじめにアルト②がB1を、つづけてアルト①がA2を、次にソプラノ②がA1を、そして途中からソプラノ①がソプラノ②に合流する。最終的に全パートがA1の「はっきりいえば クルクルパー」に合流し、最大の盛り上がりを形成してオーケストラに引き渡す。
採譜には「なりそこない」とあるが、楽曲では「なりそこないの」とすることによって「の」でのリズム感を醸成する効果を発揮しているほか、「ゴリラの」(四連符)「ろくでなしの」(六連符)「なりそこないの」(七連符)と音価を短くすることによって音楽を駆動する効果も狙っていると考えられる。間宮による「コンポーズ」の効果が最も如実に表れている箇所のひとつである。

0:40 ぼけなすかぼちゃ(『わらべうたの研究』17頁)

楽曲の歌詞
(ソプラノ①)ぼけなす かぼちゃの くさった きゅうり

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
ぼけなす かぼちゃの くさった きゅうり

もっとも依拠しているヴァリアンテ
A1 中野区新山小学校6年(テンポ:M.M.144、出発音の実音:ニ)

対照調査のメモ
一ヴァリアンテ。
A1とは微妙に音価が異なるもののほぼ同一。

2:04 たぬきさん たぬきさん(『わらべうたの研究』93頁)

楽曲の歌詞
(Tutti.)狸さん 狸さん 遊ぼじゃないか 今 御飯の真っ最中 おかずは なあに 梅干しこうこ ひときれ ちょうだい アラ あんたちょっとがっつきね
(ソプラノ、アルト)狸さん 狸さん 遊ぼじゃないか 今 御飯の真っ最中
(ソプラノ、アルト)狸さん 狸さん 遊ぼうよ
(アルト)狸さん 狸さん 遊ぼじゃないか 今 御飯の真っ最中 おかずは なあに 梅干しこうこ ひときれ ちょうだい アラ あんたちょっとがっつきね

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
たんたん(狸さん) 狸さん(たんぽぽさん) 遊ぼじゃないか(遊ぼじゃないかい) 今(今は) 御飯の真っ最中 おかずは なあに 梅干しこうこ(梅干しよ 梅干し/きんぴらごぼう) ひときれ(半分/ひとつ) ちょうだいな(ちょうだい) (アラ) あんたちょっとがっつきね(いやいやしんぼ/いやいやいやよ いやしんぼ) (ごめんなさい)

もっとも依拠しているヴァリアンテ
A6 品川区鈴ヶ森小学校4年(テンポ:M.M.132、出発音の実音:ホ)
A7 足立区千寿小学校3年(テンポ:M.M.138、出発音の実音:ホ)

対照調査のメモ
A1~7、B1、C1の9ヴァリアンテだが、きわめて変化が大きい。

「たぬきさん たぬきさん」は全ヴァリアンテ中A6(鈴ヶ森小)のみである、ただし「たぬき」のリズム(8分+16分+16分)はA1~5(誠之小学校、雑司谷小、駒本小、隅田小、谷中小)、A7、C1(佃島小)に同じ(A6とB1千川小は三連符)。
「あそぼじゃないか いまごはんのまっさいちゅう」はA3(駒本小)とほとんど同じ(リズムに微妙な違いあり)。A6とも音程は同じ
「まっさいちゅう」と「おかずはなあに」の間にある4分休符は、わらべうたには存在しない。
「おかずはなあに」の音程はA6に同じ。
「ひときれちょーだい アラちょっとがっつきね」は、A7(千寿小)にほぼ同じ。「がっつき」の「つき」が採譜では四分+四分となっており、この部分はA1やA6に近い。

このわらべうたは、様々なヴァリアンテ(とくにAの7つのヴァリアンテ)を組み合わせることによって楽曲に取り込まれたものである。ただし、前半(「うめぼしこうこ」まで)はA6を中心に、後半(「ひときれちょーだい」以降)はA7を中心に組み立てられたとみてよいのではなかろうか。

さて、楽曲のなかではこのわらべうたがソプラノとあるとの掛け合いによって発展してゆき、「たぬきさんたぬきさんあそぼうよ」といったオリジナルのフレーズも登場する。

2:52 みよちゃんのおばさん(『わらべうたの研究』95頁)

楽曲の歌詞
(ソプラノ)みよちゃんのおばさん アイスクリーム ちょうだいな 今さら売りきれ また あした

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
みよちゃんのおばさん アイスクリーム ちょうだいな 今さら売りきれ また あした

もっとも依拠しているヴァリアンテ
A1 千代田区神竜小学校3年(テンポ:M.M.120、出発音の実音:ト)

対照調査のメモ
楽曲ではシュプレヒシュティンメで。
A1にほぼ同じだが、音程が若干異なっている。

3:26 じゃのめが芽だした(『わらべうたの研究』168頁)

楽曲の歌詞
(Tutti.)じゃのめが芽出した 花咲か開いた はさみでちょんぎるぞ じゃんけんぽん

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
(A1は前奏あり、これが従来形だが省略)
くわいが(たけのこ、じゃがいも) 芽出した 花咲きゃ開いた 
(A1以外)(秋になったらつぼんだ) はさみでちょんぎるぞ (エッサエッサ)エッサッサ
(A1)やなぎがいっぽん おばけがひょろひょろ エッサッサ

もっとも依拠しているヴァリアンテ
なし。非掲載の別ヴァリアンテか?

対照調査のメモ
A1、B1、C1~2の4ヴァリアンテ。
A1が従来形、B1はAの前奏がなくなったヴァリアンテ、「くわい」が他のものに変化したのがCのヴァリアンテ。
楽曲では「じゃのめが芽出した 花咲か開いた はさみでちょんぎるぞ じゃんけんぽん」となっているが、これにあたるヴァリアンテは存在しない。
間宮が独自に知っていたものだろうか。

3:33 この指とまれ(『わらべうたの研究』26頁)

楽曲の歌詞
(Tutti.)この指とまれ 
(右)はなせよジャン

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
(かくれんぼするもの 寄っといで) かくれんぼするもの この指とまれ 指切った(はなせよジャン) (じゃんけんぽん)

もっとも依拠しているヴァリアンテ
A3 台東区浅草小学校4年(テンポ:M.M.108、出発音の実音:ヘ)

対照調査のメモ
A1~5の5ヴァリアンテ。
かくれんぼの歌だが、楽曲では「かくれんぼするもの」と「ジャンケンポン」が省略され、簡素な「このゆびとまれ はなせよジャン」という形になっている。「はなせよジャン」はA3唯一の形で、『わらべうたの研究』によれば「普通は、指をはなしてから」ジャンケンに入るのであって、いきなりじゃんけんに入るのは珍しいという。
楽曲では「ジャン」のあとに、「ハワイ!」という掛け声が入り、次のうたに繋げる。

3:36 ぐんかん ハワイ(『わらべうたの研究』169頁)

楽曲の歌詞
(左)軍艦沈没 軍艦軍艦ハワイ
(右)ハワイハワイ沈没
(左)沈没沈没軍艦
(右)ハワイハワイ軍艦
(左)沈没沈没ハワイ
(右)軍艦
(左)沈没
(右)軍艦
(左)ハワイ
(右)ハワイ
(左)沈没
(右)沈没
(左)軍艦
(右)沈没
(左)ハワイ
(右)ハワイ
(左)軍艦

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
軍艦軍艦ハワイ 軍艦軍艦沈没 軍艦軍艦軍艦 ハワイハワイ軍艦(……)
※軍艦=グー、ハワイ=パー、沈没=チョキとして、さまざまに組み合わせることができるジャンケンうた。

もっとも依拠しているヴァリアンテ
B1 千代田区麹町小学校3年(テンポ:M.M.120、出発音の実音:ニ)

対照調査のメモ
A1~3、B1の4ヴァリアンテ。
楽曲では「軍艦!」「ハワイ!」の掛け声のあと、「軍艦軍艦ハワイ」からさまざまに組み合わさるが、メロディーはB1に一致する。その後再び、「軍艦!」「沈没!」などと掛け合い。

3:53 そろった そろった(『わらべうたの研究』203頁)

楽曲の歌詞
(ソプラノ)そろったそろった だるまさんがそろった そろったと思えば 笑おじゃないか
(回数自由 約10回位)ワッハッハッ ワッハッハッ ワッハッハッ ワッハッハッ ワッハッハッ ワッハッハッ ワッハッハッ ワッハッハッ  ワッハッハッ

『わらべうたの研究』採譜の歌詞
そろったそろった だるまさん(やっこさん、らっかさん)がそろった
そろったらみんなで(そろったと思えば、用意が出来たら、みんながそろったら、そろったと思ったら) 回そうじゃないか(回ろうじゃないか)
よいやさのよいやさ(おいっちにおいっちに、ワッハハワッハハ) よいやさのよいやさ

もっとも依拠しているヴァリアンテ
A11 足立区千寿第二小学校3年(テンポ:M.M.168、出発音の実音:ト)

対照調査のメモ
A1~13、B1~4の17ヴァリアンテ。
ほとんどA11に完全に一致しているものの、「回そじゃないか」の歌詞が「笑おじゃないか」となっている部分だけは異なっており、全17ヴァリアンテのなかにも「笑おじゃないか」となっているものはない。
「数人以上の人が円陣をつくり、それぞれの人が足首を、その後の人のまげたひざの上にかけて、歌に合わせながら前に進んでいく遊び」であり、「したがって最後のフレーズは、誰かが足をはずすまでつづく」。それを忠実に再現するかのように、間宮は楽譜上に「回数自由(約10回位)」と記している。

(文責:西垣龍一)


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