N←S Journey

じゆう(に)し〈を〉かき 北海道出身(2000~) 東京大学総合文化研究科(表象文化論)M2 「東大詩人界」 https://www.youtube.com/@NSJourney75 ☆本noteの記事は、クリエイティブ・コモンズ「表示-継承」の条件のもとで公開します。

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じゆう(に)し〈を〉かき 北海道出身(2000~) 東京大学総合文化研究科(表象文化論)M2 「東大詩人界」 https://www.youtube.com/@NSJourney75 ☆本noteの記事は、クリエイティブ・コモンズ「表示-継承」の条件のもとで公開します。

マガジン

  • コンサートミニレポ

    コンサートのミニレポート。 気分で書いているので、時系列はぐちゃぐちゃ。

  • 「東大生 VS 川島素晴 feat. 国立音大生」

    3月7日に開催された東京大学文理融合ゼミナール成果発表演奏会「東大生 VS 川島素晴 feat. 国立音大生」関連。

  • 林光《流れ》まわりみち解説

    日本の現代音楽を代表する作曲家の一人、林光の作品《流れ:簡易楽器をともなった 声と動きのための ある架空の儀式。3人の女性の演者による。》(1973)の解説。

最近の記事

「デュファイらしさ」はむづかしい—東京現音計画#21~ミュージシャンズセレクション8:橋本晋哉2 with 菅沼起一「Switched-on Dufay」【コンサートミニレポ#15】

東京現音計画#21~ミュージシャンズセレクション8:橋本晋哉2 with 菅沼起一「Switched-on Dufay」 公演日:2024年7月10日(水)19:00開演(18:30開場) 会場:すみだトリフォニーホール小ホール ディレクター:橋本晋哉 プログラム監修:菅沼起一 演奏:東京現音計画  有馬純寿(エレクトロニクス)、大石将紀(サクソフォン)、神田佳子(打楽器)、 黒田亜樹(ピアノ)、橋本晋哉(チューバ) ゲスト:菅沼起一(リコーダー) プログラム: ①ギ

    • DOTAMA×HUNGER+梅本佑利だけが未知の領域に―交響ラップ:クラシックとラップが挑む未知の領域【コンサートミニレポ#14】

      交響ラップ クラシックとラップが挑む未知の領域 Orchestra Remix: Classic Meets Hip-Hop 日時 2024年7月17日(水) 19:00開演(18:15開場) 会場 サントリーホール プログラム ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲 N/K a.k.a.菊地成孔 林光/映画『秋津温泉』より「ラストシーン・新子の死」 呂布カルマ サティ/3つのジムノペディ より 第1番「ゆっくりと悩める如く」、第3番「ゆっくり、厳かに」 (ドビュッシーによる管弦

      • 松田華音:信頼できる弾き手—パシフィックフィルハーモニア東京:第7回練馬定期演奏会【コンサートミニレポ#13】

        パシフィックフィルハーモニア東京:第7回練馬定期演奏会 2024年9月14日(土)14:00開演(13:00開場) 練馬区立練馬文化センター Artist/出演 指揮:飯森範親 ピアノ:松田華音 Program/プログラム シベリウス/交響曲第2番 ニ⾧調 作品43 シチェドリン/ピアノ協奏曲第1番 シベリウス/交響詩「フィンランディア」 作品26 2021年、松田華音さんは日本センチュリー交響楽団、指揮は今回と同じ飯森範親とともに、シチェドリンの1番を日本初演している

        • ラウタヴァーラには「ウタ」がある(などと言ってみたりもして…)—東京交響楽団第719回定期演奏会【コンサートミニレポ#12】

          東京交響楽団 第719回 定期演奏会 2024年04月20日(土) 18:00 開演 サントリーホール 出演 指揮:サカリ・オラモ ソプラノ:アヌ・コムシ 曲目 ラウタヴァーラ:カントゥス・アルクティクス (鳥とオーケストラのための協奏曲) op.61 サーリアホ:サーリコスキ歌曲集(管弦楽版)<日本初演> シベリウス:交響詩「ルオンノタル 」op.70 ドヴォルザーク:交響曲 第8番 ト長調 op.88 録音された鳥の鳴き声を流すことで知られるラウタヴァーラであるが、

        • 「デュファイらしさ」はむづかしい—東京現音計画#21~ミュージシャンズセレクション8:橋本晋哉2 with 菅沼起一「Switched-on Dufay」【コンサートミニレポ#15】

        • DOTAMA×HUNGER+梅本佑利だけが未知の領域に―交響ラップ:クラシックとラップが挑む未知の領域【コンサートミニレポ#14】

        • 松田華音:信頼できる弾き手—パシフィックフィルハーモニア東京:第7回練馬定期演奏会【コンサートミニレポ#13】

        • ラウタヴァーラには「ウタ」がある(などと言ってみたりもして…)—東京交響楽団第719回定期演奏会【コンサートミニレポ#12】

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        • コンサートミニレポ
          15本
        • 「東大生 VS 川島素晴 feat. 国立音大生」
          4本
        • 林光《流れ》まわりみち解説
          10本

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          2人の(本当は3人の)オルガニスト—《オルガンウィーク》東方理紗&濱野芳純オルガン・リサイタル【コンサートミニレポ#11】

          開催日 2024年9月13日(金曜日) 開催場所 武蔵野市民文化会館 小ホール 出演 東方理紗(オルガン)    濱野芳純(オルガン) 主催 (公財)武蔵野文化生涯学習事業団 プログラム W.モーツァルト:自動オルガンのための幻想曲 ヘ短調 K.608(プリモ:濱野、セコンド:東方) D.ブクステフーデ:トッカータニ短調 BuxWV155(東方) J.P.スウェーリンク:わが青春はすでに過ぎ去り SwWV324(濱野) 作者不詳:変奏曲 ダフネ(ポジティフ:濱野) J.S.

          2人の(本当は3人の)オルガニスト—《オルガンウィーク》東方理紗&濱野芳純オルガン・リサイタル【コンサートミニレポ#11】

          マイケル・パーソンズ《WALK》解説(「第31回東京大学教養学部選抜学生コンサート」プログラムノートより)

          解説 タイトルのとおり、歩く。そしてときどき立ち止まる。それだけの作品。歩く速さや立ち止まる時間といった要素だけが、簡単なルールによって定められている。 マイケル・パーソンズ(Michael Parsons、1938-)はイギリスの作曲家であり、コーネリアス・カーデュー、ハワード・スケンプトンとともにスクラッチ・オーケストラの設立に関わったことで知られる。1969年に結成したカーデュー主導によるこのオーケストラは、演奏技術を持ち合わせていない「しろうと」(=音楽教育に毒さ

          マイケル・パーソンズ《WALK》解説(「第31回東京大学教養学部選抜学生コンサート」プログラムノートより)

          【コンサートミニレポ#10】「かたち」というより「からだ」?—Electronic duo series at Monten 2024〜01 不可視のかたち~Percussion, Violoncello and Electronics

          Electronic duo series at Monten 2024〜01 不可視のかたち~Percussion, Violoncello and Electronics 出演:難波芙美加(パーカッション)、北嶋愛季(チェロ)、佐原洸(エレクトロニクス) プログラム企画・構成:Cabinet of Curiosities エレナ・リコヴァ:You exist. AndIam an illusion (2016) 森紀明 : A Study of Relations II

          【コンサートミニレポ#10】「かたち」というより「からだ」?—Electronic duo series at Monten 2024〜01 不可視のかたち~Percussion, Violoncello and Electronics

          【コンサートミニレポ#9】神の下で脱神秘へむかう——東京少年少女合唱隊第73回定期演奏会~そして光へ~

          東京少年少女合唱隊 第73回定期演奏会 ~そして光へ~ 日時 2024年4月 3日(水)19:30開演(19:00開場) 会場 東京カテドラル聖マリア大聖堂 常任指揮者/芸術監督 長谷川久恵 合唱 東京少年少女合唱隊/コンサートコア・ジュニア・カンマーコア・コールス オルガン 木村理佐 ブルックナー:《義人の口には》 フォーレ:「イン・パラディスム」《レクイエム》より 一柳慧:《児童合唱のための「満月の夜の会話」》 松平頼暁:《児童合唱のための無窮動》 オリーヴ:《スターバ

          【コンサートミニレポ#9】神の下で脱神秘へむかう——東京少年少女合唱隊第73回定期演奏会~そして光へ~

          【コンサートミニレポ#8】真正性⇔制御不可能性⇔即興【「東大生 VS 川島素晴 feat. 国立音大生」をふりかえる③】

          前半②はこちら。 関口由翔《Authentic》 この作品には裏話がある。このゼミの受講生のうち何人かは「音楽論」(教員:中井悠)を履修していた。私が4つ掛け持ちしていたティーチング・アシスタントを担当した授業のひとつである。この授業は「偽西洋音楽史」の題目で、たとえばHIP(Historical Informed Performance=歴史的考証にもとづくパフォーマンス)とそれに対するリチャード・タラスキンによる批判といった「本当」と「偽」をめぐる音楽史上の「事件」を

          【コンサートミニレポ#8】真正性⇔制御不可能性⇔即興【「東大生 VS 川島素晴 feat. 国立音大生」をふりかえる③】

          【コンサートミニレポ#7】「観客」というファクター【「東大生 VS 川島素晴 feat. 国立音大生」をふりかえる②】

          柏木泰知《Time Zone》 作曲の授業で成果発表会を開催する意義は、だいいちに「観客」というファクターを導入して作曲・演奏に向き合うことができるようになることだ。授業内では、観客が生まれる(演奏者以外は必然的に観客となる)シーンがあるとはいえ、それは楽譜を見て、作曲者の素性もよく知り、授業の趣旨も理解しているという、ある「文脈」をもっている観客に過ぎない。そうではなく、「観客」というファクターが導入されることの面白さは、どのような観客がそこに居合わせるのか当日まで分か

          【コンサートミニレポ#7】「観客」というファクター【「東大生 VS 川島素晴 feat. 国立音大生」をふりかえる②】

          【コンサートミニレポ#6】東方理紗さんの西村朗《焔の幻影》ほか—武蔵野市国際オルガンコンクール入賞者披露演奏会

          第9回武蔵野市国際オルガンコンクール入賞者披露演奏会 2023年9月18日(月曜日) 武蔵野市民文化会館 小ホール 第4位 (Fourth Prize) ダニエル・ミニック(アメリカ/オーストリア) Daniel MINNICK,USA/Australia F.メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第3番  イ長調 Op.65-3 Felix Mendelssohn(1809-1847):Organ Sonata No.3 in A,Op.65-3 J.ブラームス:「11のコラ

          【コンサートミニレポ#6】東方理紗さんの西村朗《焔の幻影》ほか—武蔵野市国際オルガンコンクール入賞者披露演奏会

          「東大生 VS 川島素晴 feat. 国立音大生」をふりかえる①当日までの私的な記録

            マスプロ大学と、それに対抗する芸術実践 私は今学期、4つの授業のTAを掛け持ちしていた。すべて前期課程生向けの音楽系の授業で、そのうち3つは芸術実践の授業(非・座学)である。大学の教員や院生にそのことを話すとみな一様に驚くので、おそらく最多記録に近いのではないかと思われる。4つ掛け持ちすると本学内で可能な労働時間がほとんど埋まってしまうので、少なくとも現在の規定においては本学の最多記録とみられる。 別に名誉な記録ではない。私が優秀だったからTAに抜擢されたということ

          「東大生 VS 川島素晴 feat. 国立音大生」をふりかえる①当日までの私的な記録

          間宮芳生《合唱のためのコンポジション第4番「子供の領分」》と小泉文夫編『わらべうたの研究』の対照調査【第1楽章】

           本稿は、間宮芳生(1929-)の合唱のためのコンポジションシリーズより第4番《児童合唱とオーケストラのためのコンポジション 子供の領分》の理解を深める目的で、その歌詞のもととなった小泉文夫らを中心とする研究『わらべうたの研究 楽譜編』との比較対照を行ったものです。  この作品は演奏機会がさほど多くないにもかかわらず、コアな層でたしかな人気があるように思われます。これから上演が増えていくかもしれませんが、なにしろ「でぶでぶ百貫でぶ」からはじまるとんでもない歌なので気概ある団体

          間宮芳生《合唱のためのコンポジション第4番「子供の領分」》と小泉文夫編『わらべうたの研究』の対照調査【第1楽章】

          「楽器破壊の(反)美学」に向けて―議論の整理

          1 前提 1-1 論点は「楽器破壊」という行為の芸術的価値であって、快/不快という個人の感性を問題とはしない。 1-2 作品を公表することが「表現の自由」によって保護されるのと同様に、作品を批判することも「表現の自由」によって保護される。 1-3 快/不快という個人的かつ曖昧な感性に基づく批判も許容されなければならない。 1-4 ただし、個人の感性に基づく批判は、それに対する反批判が困難である。その曖昧さ(いわく言い難いものが根拠になっているため、反論のしようがない)と自

          「楽器破壊の(反)美学」に向けて―議論の整理

          【コンサートミニレポ#5】カーゲルのような作曲家はエスタブリッシュされるくらいならネタ枠にいた方がずっとまし(なのか?)-神奈川フィルハーモニー管弦楽団「華麗なるコンチェルトシリーズ」第23回

          神奈川フィルハーモニー管弦楽団 華麗なるコンチェルトシリーズ第23回 2023年12月9日(土曜日) 開演時間 14:00 公演場所 横浜みなとみらいホール 指揮者 川瀬賢太郎 共演者 阪田知樹(ピアノ)篠崎史門(ティンパニ) 主な演目 カーター・パン/スラローム カーゲル/ティンパニと管弦楽のための協奏曲 ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第6番ニ長調Op.61a(作曲者自身によるヴァイオリン協奏曲編曲版) 主催 神奈川芸術協会 ついにきたカーゲル人気? 高校の後輩でもあ

          【コンサートミニレポ#5】カーゲルのような作曲家はエスタブリッシュされるくらいならネタ枠にいた方がずっとまし(なのか?)-神奈川フィルハーモニー管弦楽団「華麗なるコンチェルトシリーズ」第23回

          【コンサートミニレポ#4】一瞬の「いま」を70年にも生きて-アルテリッカしんゆり2023 オペラシアターこんにゃく座 オペラ「森は生きている」【林光《流れ》(1973)まわりみち解説(わきみちε)】

          アルテリッカしんゆり2023 オペラシアターこんにゃく座 オペラ「森は生きている」 2023年04月30日(日) 川崎市多摩市民館 大ホール 【原作】サムイル・マルシャーク(湯浅芳子訳) 【台本・作曲】林光【演出】眞鍋卓嗣 【キャスト】 一月・総理大臣/佐藤敏之 二月・警護隊長/北野雄一郎 三月・オオカミ/花島春枝 四月・カラス/島田大翼 五月・ウサギ/冬木理森 六月・もうひとりのむすめ/小林ゆず子 七月・むすめ/飯野薫 八月・女官長/西田玲子 九月・おっかさん/青木美佐子

          【コンサートミニレポ#4】一瞬の「いま」を70年にも生きて-アルテリッカしんゆり2023 オペラシアターこんにゃく座 オペラ「森は生きている」【林光《流れ》(1973)まわりみち解説(わきみちε)】