ショートショート_仮眠
海の日を一週間も過ぎ、この前の三連休が恋しくなってきた。休みの前は、すごく心が高鳴り、休みの間はこれもしよう、あれもしようなどと儚い夢を抱くのだが、いざ連休が始まるとダラダラとダレて過ごしてしまい、やりたいことの半分、いや、三分の一もできないままに、あっという間に休みは過ぎ去ってしまう。
今までの人生の中で、こういう繰り返しを数限りなくしてきている。まるで小学生の頃の夏休みの心持ちをそのまんま、今まで引きずっているのである。
日曜日の午後からは、どこか、アンニュイな気分になる。
そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「海の日を」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか？ということで。
そして、たらはかにさんからのお題は…。
表のお題が【リベンジトリートメント】で。そして、裏のお題が【２cmアパートメント】|дﾟ)ﾁﾗｯということだ。
また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し前から出る。
今回は、「忘れっぽい詩の神」というお題で、作品を投稿してみませんか？「忘れっぽい詩の神」という言葉をタイトルまたは本文中で用いてください。と、なっている。
3人の企画はすべて、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。
それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。毎週、励みになる。
また、今回は、ホシガラスさんの、シロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として述べてみる。
夏の日。海。幼い頃の思い出。いとこ、お祖母さん。宿題。ラジオ体操。花火。スイカ。ボードゲーム。就寝。
いい思い出たちの中で、時間を過ごされたようだ。その光景が、目に見えるようでこちらまで楽しくなってくる。
33回忌の法要で久し振りに会って、琴姫伝説の砂浜をキユッ、キュッと踏みしめて当時が蘇る。
記憶とは、人を生かすのに大きな意味を持つのだろう。当時のお祖母さんの歳に近づき、人生を振り返りつつ、今の自分を見つめ、また、歩き出す。
生きるとは、こういうことの、世代を繋げる歩みなのだろう。
心が、海に洗われるような気がした。
良い作品を読ませて頂いた。
今日もまた猛暑で。青い空が広がっている。生きていることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。
心の中の、リトルkojuroが、またもやボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの裏表のテーマ、さらには石元みとんさんの企画、4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで、5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。
うむ。
これで、荒技。何週間だろうか。まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟つぶやいた。
なんだか、悪ガキだな。
まあな。
そしてもう一度、心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。
家族からのお題は、バックアップで書いたの？
うむ。少しずつね。でも、それを投稿する機会がなくなってしまったかも知れない。どうしようか。
私は、この荒技シリーズを、ハードボイルド風に書き上げたいと思っている。だが、図らずも、また，珍妙なだけの内容になってしまった感じだ。
なんのはなしですか。
さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「仮眠」約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
海の日を過ぎ梅雨も明けたがこう猛暑日が続くと、外の勤務がキツくなる。
泉は実家に母とラフというセントバーナードの相棒と暮らしている。
今日は夜勤を終え、自分の部屋に戻り、装備を外そうとして違和感に気づいた。
背後の窓の外2㎝くらいのところに、マイクロドローンが音もなくホバリングしていた。
気付かぬフリをしつつ、ラフに合図を送る。人の耳には聞こえない犬笛を吹くと、ラフはすぐさま操縦者を突き止めた。
泉が身構え、ラフも臨戦態勢になった。
と、その瞬間、ドローンが発砲してきた。
泉は砲弾を避けドローンを静止弾で制圧。ラフが工作員を鎮圧弾で確保。程なく捜査員達が到着し、人知れず全てが終了した。
朝風呂に入る時間が30分ほど遅くなったが、泉はすぐにシャンプー&トリートメントでスッキリした。
泉の元に、忘れっぽい詩の神が久し振りに降りてきて。日記の最後の行に書き入れた。
ようやく仮眠をとることが出来る。
外は、セミの声が囂しく鳴り響いていた。
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