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盛岡市紺屋町マンション建設計画

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ニューヨークタイムズ「52の行くべき都市」でも選ばれた、古い街並みの残る紺屋町で計画中の14階建てマンションの建築によって懸念される点と経緯をまとめています。
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「岩手山」と「岩木山」を間違えただけで怒っている訳ではない

「岩手山」と「岩木山」を間違えただけで怒っている訳ではない


はじめに

盛岡市紺屋町の14階建てマンション、レーベン盛岡紺屋町については、このnoteでも2024年2月から継続して注目しています。

このマンションですが、先日、広告で「岩手山」と「岩木山」を取り違えながら「岩手山ビュー」を謳うという前代未聞の事態が発生してしまいました(以下の記事は、この件について従来から丹念に取材してきた河北新報さんのものです)。

これで、このマンションの建設計画に注

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見慣れた風景がなくなるのはいつも一瞬

見慣れた風景がなくなるのはいつも一瞬

まると@イワテライフ日記さんのポストで、若園町の立花テレビ商会さんが更地になったことを知りました。

この辺りは、私も散歩で良く通り、営業自体は止めているお店も多いものの、味わい深い通りだと思っていました。街が生きている限り、新陳代謝があり、土地が別な形で使われることはむしろ喜ばしいことかもしれませんが、形を大きく変えてしまったと聞くと、やはり一抹の寂しさがよぎります。

私が今の家に引っ越してき

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新興住宅地から盛岡市河南地区に引っ越して

新興住宅地から盛岡市河南地区に引っ越して

こんばんは。今日もお疲れ様です。

以前も少し書きましたが、私は盛岡北部の新興住宅地出身です(今は河南地区に住んでいます)。今日は、そんな自分にとって盛岡がどんな街であったか、それが今どう変わったかを書いてみたいと思います。

1.引っ越す前
自分の子ども時代(1970年代終わり~1980年代)は、週末の楽しみというと、家族で(古くからの商業の中心だった)肴町に買い物に行くことでした。当時の親世代

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大手ディベロッパー2社の織りなす好対照

大手ディベロッパー2社の織りなす好対照

14階建てマンション、レーベン盛岡紺屋町の建設計画に関して、住民説明会の報道以来沈黙を守ってきた岩手日報さんですが、昨日「紺屋町まちづくりの会」が盛岡市長に要望書を渡したことについては報道してくださっているようです。

報道によると、BOOKNERD(ブックナード)店主の早坂大輔さんは「盛岡の景観を守ることは今まで互いの気遣いや性善説で成り立ってきたが、暗黙の了解が通用しないフェーズ(局面)に来て

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紺屋町マンションのディベロッパーに効果的に意見を伝える一つの方法

紺屋町マンションのディベロッパーに効果的に意見を伝える一つの方法


1.はじめに
先日、盛岡市紺屋町のマンション建設計画に関する問題点などをnoteでまとめました。

この件については、地元FM放送局のラヂオもりおかの番組内で市民の声が取り上げられるなど、少しずつ表舞台で意思表明が行われるようになってきましたが、建築主である株式会社タカラレーベン側に住民の意思を効果的に、かつ正々堂々と伝える方法がないか私なりに考えてみました。

2.ディベロッパーに効果的に意見

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盛岡市紺屋町の14階建てマンション建設計画に対する懸念

盛岡市紺屋町の14階建てマンション建設計画に対する懸念

盛岡市紺屋町に建設予定の14階建てマンション、レーベン盛岡紺屋町に関しては、既にいろいろな情報が出されているようですが、概要をざっとつかむことができるサイトは今のところないようですので、こちらにまとめたいと思います。なお、私は盛岡市の河南地区(中津川南側の紺屋町を含むエリア)に居住しており、建設予定のマンションは徒歩圏内にあります。2024年2月9日の住民説明会には参加していないため、その内容は主

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盛岡市長からの返信(紺屋町マンションについて)

盛岡市長からの返信(紺屋町マンションについて)

紺屋町の14階建てマンション建設について、下の記事でも書いたように、「市長への手紙」で景観計画との整合性について質問していました。

各部署との調整が必要ということで、少し時間がかかりましたが、先日市長から返信をいただきました。広報もりおかなどで公表される場合もあるようですし、特に公開を禁じるものでもなさそうなので以下に掲載します(ほぼ実名のアカウントですが、一応個人情報は削除しておきます)。

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