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動きに自由のある選手・ない選手の違い



前回、サッカー、動きにおいて『ゆるみ・脱力と軸』の重要性と身体がゆるむとパフォーマンスが変わることについて記事にしてみました。

今回は、そこに繋がる身体の事を考え始めるキッカケとなった、高校時代の2つの出来事を踏まえて、読んでいる方がサッカーの上達や楽しむキッカケに繋がったらと思います。


~怪我から生まれた疑問~

当時、僕の所属していたサッカー部は、インターハイや全国大会を目指し練習に取り組んでいました。練習量は他の高校と比べてかなり多く、OFFはほとんどなく土日、大型連休は午前・午後と分けて1日練習をするくらいハードなものでした。そんな中でも、上達したい思いから、自主練習も含めて更に練習を重ねていきました。
ですが、練習量に対して回復が追いつかず疲労が蓄積され、足首の捻挫から怪我を繰り返すようになっていました。病院での治療はしていましたが、サッカー部は専門のトレーナーなど在籍していなかった為、何も情報や知識がないところから、リハビリやトレーニング内容を考えなくてはならない状況でした。


『怪我せずに常にベストパフォーマンスを発揮できるには、どうしたら良いか?』


そう思い、筋トレ、柔軟トレーニング、体幹トレーニングと様々なトレーニングを取り入れ復帰した時、以前よりも怪我せず動ける身体を作る取り組みを始めました。
そんな中、怪我から復帰してしばらく、練習後の持久走をしていた時のこと。


『体が重くて全然前に進めない…』


以前より、身体が思うように動かなくなっており、全然走る事が出来なくなっていました。復帰後の試合でも、パフォーマンスは全然上がらず酷い時は、試合開始5分も持たない内に息があがり、体がズシッと重くキレがなくなっていました。
分かりやすく例えるなら、車に乗った状態で常にブレーキをかけながら進んでいるような状態です。もし、こんな車があったらスゴく燃費が悪いですよね。

普通、体力が無いと感じるなら、もっと量や回数重ねて取り組んで増やそうと考えると思います。

でも、僕としてはパフォーマンスの結果が悪化していることから、量ではないと疑い様々な動作をしている、自分の身体の使い方が悪いんじゃないかと考え始めました。


~動きに自由のある選手・ない選手の違い~

身体の使い方に疑問を持ちながら、手探りで色々調べ試していた時、1つの漫画を読んだことから、疑問に思っていたことが、少し解けて繋がった感じがありました。それが『フットボールネーション』という漫画でした。

漫画だと軽視する方がいるかもしれませんが、しっかりとし運動科学がもとになっていました。
内容としては、現代サッカーにおいてもも裏(ハムストリングス)の筋肉を始めとするインナーマッスルを使うことの重要性を漫画を通して伝えるものでした。
その中の1つとして、動きに自由がない・ある選手の違いには特徴がありました。

簡単な特徴としては、


       『動きに自由がない選手』

・重心が低い位置にある
・姿勢(背骨周り)が縮みこまっている
・もも前(ブレーキ筋)の筋肉を使い発達している


       『動きに自由がある選手』

・重心が高い位置にある
・姿勢(背骨周り)がスーっとしている
・もも裏(アクセル筋)の筋肉を使えて発達している

↑世界で活躍するリオネル・メッシ

↓高校時代の自分と比較

(※Gettyimagesから引用)

メッシ選手の写真を見てみると、姿勢が整い軽快に移動出来ているように見えますね。高重心で身体がスーっと伸び、もも前で踏ん張ってる感じはありません。むしろもも裏(アクセル筋)が働いて、ススーッ前進していく感じに見えますよね。
それに比べて高校時代の自分自身の実感です。低重心で腰も曲がっており、もも前の前側(ブレーキ筋)を使いながらドタバタ走っていました。その結果、ももの裏側(アクセル筋)はほとんど機能せず身体は重く、プレーのキレはなく鈍い為、楽しむ余裕がありませんでした。この事から普段の意識・姿勢によって自然と働く『筋肉』は変わり、発揮されるパフォーマンスが大きく違って来るのだなと感じました。

もし、両極端に分かれた身体の使い方で、同じ練習量をこなしていたら、試合で発揮されるパフォーマンスは別物になって来ることが、予想出来ると思います。なので、自らの身体状態はどうなっているか?それをまず認識することが、とても重要になってくると思っています。

今回紹介させてもらった、『フットボールネーション』は、僕が現在『ゆるみ脱力』した身体に変えていく為に、取り組ませてもらっている『球軸・ゆるトレーニング』が元になっていたことが、後々わかりました。トレーニングを通じて、以前より身体がゆるみ軸が通ってきたことで、ピッチの中で相手のプレッシャーがあっても、居着くことなくボールを自由に扱えるようになってきました。プレー中見える景色も変わったことから、表現力・発想力が自由になってきていることを実感しています。他にも感じる事が沢山増えてきたので、その事についは今後また記事にしていこうと思っています。


ここまで読んで頂きありがとうございました。

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