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自分の中のOSをアップデートする

キャリアは「OSとアプリケーション」だと経済産業省の『「人生100年時代の社会人基礎力」と「リカレント教育」について』という資料に書いてある。
https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/mirainokyositu/pdf/002_s01_00.pdf
どんなOSを搭載してどんなアプリケーションを起動させるか。
今のOSからどうアップデートすることが必要なのか。

私たちのOSは「市場が成長することが前提」のOSだった。
1991年と2019年の世界の時価総額ランキングを比べても産業構造も大きく変わっている。。
※出典:週刊ダイヤモンド

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未来から見たら2020年は感染症もあり分水嶺となるだろう。
次の30年に向けてはどんなOSが必要になるのか。
「正解が無い」と言われているので「失敗」という概念がない。
ただ、自分たちのありたい方向性は大切だし、テクノロジーによって生活が変わることだけは分かっている。

・トライアンドエラーではなくトライアンドラーニング
・点の「ゴール」ではなく、ありたい「方向性」を大事にする。
・PDCAからPDLA(CheckからLearn)
行動を学びに変えることが必要となる。

市場が明確で競合も規定できる環境では、勝つための十分な計画と準備というものが大切だった。感染症も相まって、これからの30年の市場が創られる段階。その時に大事になるのが「計画や準備」ではなく「方針や一歩目のスピード」に変わる。
・新しいことを始めるときはできるだけ少人数で。
・たくさんのトライを頻度高く。
・問題解決思考から兆し着眼思考へ。

ありたい姿を共有し、今までの壁を壊すことから始めたい。
組織も大きく変わらなければならない。
企業や組織を語るときによく出てくる「カマス理論」

水槽にカマスを入れ、その中にエサとなる小魚を放り込むと、鋭い歯で襲いかかる。次にその水槽に透明の間仕切りを設け、一方にカマス、一方に小魚を入れる。するとカマスは、エサを食べようとして何度も何度も間仕切りに体当たりを繰り返すが食べることができず、終いには諦めて、間仕切りをはずしても小魚を襲わなくなるというのだ。
間仕切りをはずした状態で新たに別のカマスを水槽に入れる。当然新しいカマスは、小魚に襲いかかる。すると、それを見た最初のカマスは、まるで目が覚めたように猛然と小魚に襲いかかるそうだ。

心理学では「学習性無力感」と言われる。
(長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象)
OSをアップデートするためには、既存メンバーへの働きかけはもちろんだが、採用や異動によって組織に刺激・揺らぎをもたらすことも有効な手段。

変化の激しい中で、自らのOSをアップデートし続けるためには
何を学ぶかよりも、学ぶ必要があるときに素早く一歩目を踏み出せる「知的好奇心」と「学習習慣」が必要だと想う。

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