東信和@ビジネスコンサルタント、「ひらめきの作法」、「1分間本格教養」の著者

某大企業で約20年研究開発、イノベーション推進、経営企画等に携わり、ビジネスコンサルタ…

東信和@ビジネスコンサルタント、「ひらめきの作法」、「1分間本格教養」の著者

某大企業で約20年研究開発、イノベーション推進、経営企画等に携わり、ビジネスコンサルタントに。日頃、活動をする中で、発見したこと、気づいたことのから、広く役立ちそうなことを中心に発信しています。実践されないものは意味がないと思っているので、実用的な内容を中心に発信していきます。

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「指示されたい人」、「指示されたくない人」~上司と部下の関係性~

ビジネスコンサルタントが作った、使えるダイヤグラムシリーズ② 人が複数人集まり組織が出来ると、「指示する人」、「指示される人」という役割が生まれます。これは、会社だけではなく、学校の部活動、PTA、地域の自治会、マンションの管理組合と至るところにこの関係性は存在します。 ところが、この「指示する人」、「指示される人」の仕組みが上手く回っているのは稀で、必ずと言っていいほど、何からかの軋轢が生じてしまいます。 今回は、企業の管理職を4タイプに分類して、それぞれのタイプが失敗す

    • なぜ職場には無能な上司が多いのか

      あなたの職場に無能だと感じる上司はいますか? 「無能な上司などいない」と思う方は非常に稀かもしれません。 これは日本に限ったことではありません。 南カリフォルニア大学の教授を務めた階層社会学者、ローレンス・J・ピーター氏の「ピーターの法則」によると、企業や政治、教育などあらゆる業界において階層社会が存在し、階層社会は「無能」な人々を生み出すとされています。 ピーターの法則を証明する事例有能な自動車の修理工 ある自動車修理工場に、有能な自動車の修理工がいました。 修理の技

      • 自己成長に必要な「ラーニングゾーン」に身を置く際に注意すべきこと

        自己成長をするために、自らをどのような環境に置くか。 これはビジネスキャリアを築いていく上でもとても重要なポイントです。 自己成長という観点でいうと、3種類のゾーンがあるとされています。 今回は、そのゾーンの解説と、自己成長するための注意点をお伝えしたいと思います。 3種類のゾーンこのゾーンは、ミシガン大学ビジネススクールのノエル・M・ティシー教授が提唱した、人材育成・能力開発の概念です。 人材研修の中で使われることの多い概念なのですが、まずは各ゾーンについて見ていきまし

        • 著書出版のお知らせ

          2022年3月23日に私が著者として関わった書籍が出版されました。 書籍の情報はこちらです。 【タイトル】 「善い目的」を事業構想へ 社会課題を事業で解決する課題ドリブン・イノベーション 【監修】日本生産性本部 経営アカデミー  【著】新貝康司・小笠原敦・東信和・水谷世希・中村善貞・吉田翔・梅村政靖 書籍の主なポイントは ・企業はサステナビリティをはじめとする社会課題にいかに向き合うか ・2つの両利き経営(プロフィットとサステナビリティ) ・既存事業の深化と探索をい

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        • 自己成長のためのワンポイントアドバイス
          11本
        • ビジネスコンサルタントが作った、使えるフレームワーク
          4本
        • 新規事業・新商品開発における10のポイント
          11本

        記事

          人生の残り時間を●●視点で見直してみよう

          突然ですが、あなたのビジネスキャリアは後何年ありますか? 仮に65歳を定年とすると、 現在30歳の方なら残り35年、40歳なら残り20年です。 では次に、あなたのビジネスキャリアは後何時間あるか考えたことはありますか? 今回は、時間をどのように捉えるか「時間の感覚」についてお話します。 残りのビジネスキャリアを「時間」単位で考える あなたのビジネスキャリアが残り「何時間」あるか、計算してみましょう。 1日24時間のうち、仮に8時間を睡眠時間として、残り16時間/日を起き

          集団の中で意思決定するときに迷ったら●●が必要な方を選ぶとうまくいく

          あなたが仕事や趣味など集団の中で何かを決めることになり、「AとB、どちらにしよう?」と迷ったことはありませんか? そんな時に役立つ格言について今日は解説したいと思います。 意思決定する時に役立つ格言集団の中で何かを決めるとき、判断に迷ったら、この格言を思い出してください。 「意思決定に迷ったら、勇気が必要な方に行け」 これは、人間は悩んだときに「無意識に嫌なことを避けてしまう」という習性を指摘しています。 困った時は「嫌だ」と思うことばかりに目を向けてしまい、俯瞰して「ど

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          「ちゃんと考えたの?」と上司に言われたことがある人が取り入れるべき習慣

          みなさんは日々多くの情報を吸収しています。 例えば、新規企画のアイディア創出のために本を読む、ネットで検索をして必要な情報を調べるなど、様々な方法で「インプット」をしているのではないでしょうか。 しかし、そのインプットしたことを真に理解し、脳内で定着させるには、単にインプットをしただけでは十分ではありません。 今回は、記憶したことについてさらに理解を深め、脳内に定着させるために効果的は習慣について解説します。 受験勉強での経験高校・大学受験や資格取得のために勉強をしたこ

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          「なかなか企画が採用されない」と思っている人が知っておくべき●●

          「こんなにいい企画なのにどうして採用されないんだろう?」 自分の企画がなかなか社内で通らない、という経験はありませんか? 新規事業や新商品開発など企画を担当している人に知っていただきたいのが「営業の5F」。 今回は営業の5Fについて解説したいと思います。 営業の5F(5つの不)とは営業担当がお客様に商品について説明し、契約に到達するまでのトークの中で乗り越えるべき重要なポイントが「5F(5つの不)」です。 営業でお客様との契約まで到達しない時に、どの壁にぶつかっているかを

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          セレンディピティが起きる人・起きない人、あなたはどっち?

          「セレンディピティ」という言葉が最近注目を浴びています。この言葉は様々な場面でよく使われるようになりましたが、時々異なるニュアンスで捉えられていることもあります。 今回は、言葉の意味と、さらにセレンディピティを高めるためにどのように行動すれば良いかを解説したいと思います。 セレンディピティ(Serendipity)とは 「セレンディピティ」は、「今日●●に偶然出会えてラッキーだった」というような、単なる「素敵な偶然の出会い・発見」ではありません。また、「ただ待っていたら素敵

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          右脳タイプ?左脳タイプ?10秒でわかるセルフチェックと各タイプの特徴

          あなたは、右脳タイプですか?左脳タイプですか? これを10秒でチェックできる方法があります。 これまでセミナーなどでもアイスブレイクでお伝えしたり、私の周りの方にも試してもらったところ、当たっていることが多いので、今回はこの方法をご紹介したいと思います。 また、さらに分類して4つのタイプに分けることができますので、それぞれの特徴を見ていきたいと思います。 右脳と左脳の役割 学術的に、右脳と左脳の役割は異なると言われています。 <右脳の役割> イメージの記憶、図形や映

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          【2分で読める】起業するときに失敗しない○○の法則

          私は大企業で研究開発、イノベーション推進、経営企画等に携わり、そこからビジネスコンサルタントとして独立しました。 その経験から、企業に所属している方から独立についての相談を受けることがよくあります。 相談をされた際に、必ずお話しするのが「雲梯(うんてい)の法則」です。 今日は雲梯の法則についてお話しします。 雲梯(うんてい)の法則雲梯とは、学校や公園にある、あの遊具です。 みなさんも一度は遊んだことがあると思います。 両手でバーを持ち、そこからふりこのように体を動か

          その10. 自身のニーズ、使命感、情熱があるものは強い【新規事業・新商品開発における10の法則】

          最後の項となる「その10. 自身のニーズ、使命感、情熱があるものは強い」について解説します。 これまでの1番目から9番目は、比較的テクニカルな話が多かったですが、10番目では、エモーション(気持ち)の話になります。 自身のニーズと使命はあるかみなさんは、商品やビジネスの企画を考えているときに、 自分自身が心の底からその商品がほしい そのビジネスが提供するサービスがほしい と考えているでしょうか。 また、自分が作らなければ誰も作らないかもしれない、だからこそ、 自分がや

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          その9. FREE(無料)の設計が重要【新規事業・新商品開発における10の法則】

          【新規事業・新商品開発における10の法則】の9番目、FREE(無料)の設計が重要について解説します。 サービスの提供先とお金の取り先 通常のビジネスでは、サービスとプロダクトの提供先から、そのリターンとしてお金をいただくのが一般的なやり方です。しかしながら、インターネット革命以降、サービスの提供先とお金の取り先をずらすことが非常に進化してきました。 Googleの事例身近な例としてGoogleが挙げられます。 Google検索を日々使っている方はとても多いと思いますが、

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          その8. 変身してパワーアップできるか?(ステルス型参入障壁)【新規事業・新商品開発における10の法則】

          今回は、「8. 変身してパワーアップできるか?(ステルス型参入障壁)」について解説します。 現代は参入障壁が作りにくくなっている 新しいビジネスや商品の開発を考えるときに、参入障壁を意識することはとても大切です。しかしながら、変化の激しい現代においては、その参入障壁を作るのは年々難しくなっています。 参入障壁を作りにくくなっている理由は2つあります。 1つ目の理由は、インターネットの普及による情報伝達の早さです。 インターネットが普及する前は、新しい商品を発売し、それが

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          その7. BtoBか、BtoCか(思い込みを外す)【新規事業・新商品開発における10の法則】

          【新規事業・新商品開発における10の法則】の7番目、 「BtoBか、BtoCか(思い込みを外す)」について解説します。 toB向けか、toC向けかみなさんは、新しいビジネスや新しい商品のアイデアを考える際に、toB向けか、toC向けかを意識して設計されていることと思います。 ここでお話するのは、toB向けか、toC向けか、ターゲットを明確にしようというお話ではありません。 アイデアを考えている途中においても、「実はこれはtoB向けで設計したけれど、toCの方がもっと面白い

          その7. BtoBか、BtoCか(思い込みを外す)【新規事業・新商品開発における10の法則】

          その6. 現在のニーズか? 未来(想像)のニーズか?【新規事業・新商品開発における10の法則】

          「6. 現在のニーズか? 未来(想像)のニーズか?」について解説します。 次の図を使い、現在ニーズと未来ニーズの違いから説明していきます。 現在ニーズ 上の図の左側が「現在ニーズ」です。 時間軸でいうと、今を起点にして目の前の事象やその事柄に対するニーズです。 例えば、 「風邪を引いたから風邪薬を飲もう」 「お腹が減ったからハンバーガーを食べよう」 こういったものが現在ニーズです。 未来ニーズ 一方、未来ニーズは時間軸が未来です(図の右側)。 まだ起こっていない、

          その6. 現在のニーズか? 未来(想像)のニーズか?【新規事業・新商品開発における10の法則】