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その7. BtoBか、BtoCか(思い込みを外す)【新規事業・新商品開発における10の法則】

【新規事業・新商品開発における10の法則】の7番目、
「BtoBか、BtoCか(思い込みを外す)」について解説します。


toB向けか、toC向けか

みなさんは、新しいビジネスや新しい商品のアイデアを考える際に、toB向けか、toC向けかを意識して設計されていることと思います。
ここでお話するのは、toB向けか、toC向けか、ターゲットを明確にしようというお話ではありません。

アイデアを考えている途中においても、「実はこれはtoB向けで設計したけれど、toCの方がもっと面白いんじゃないか」、またその逆も考えられます。
このように、toB向けで設計したけれど、やっぱりtoCの方が良いかもしれない(またはその逆)、という風に常にターゲットを変えて考えてみのが有効だということです。すなわち思い込みを外してみようということです。


Google Glassの事例

具体的にGoogle Glassを例に説明します。

Google Glassは当初、toC向けの商品として開発されました。
しかしながら今街を歩いてGoogle Glassをかけている人をほとんど見かけません。ではGoogle Glassは失敗したのでしょうか。

スクリーンショット 2021-10-11 21.15.03

X DEVELOPMENT LLC. (旧Google X)
Glass Enterprise Editionの公式ホームページより引用
https://www.google.com/glass/start/


実際はそうではありません。
Google GlassはtoB向けの商品として大変成功しています。実例として、この写真(上)に示した大手農機具メーカーの工場での作業工程があります。
このようにGoogle Glassを付けて作業をしています。

こちらでは、Google Glassに「次はこの工程では●●をしてください」「ここを確認してください」など具体的な指示が映し出されるのです。
このようにすることで、熟練工ではなくても熟練工のような作業をすることが可能となっています。

この例に限らず、Google Glassは様々な工場の現場で使われています。
また、飛行機の整備士たちも使っているようです。飛行機の整備士なので当然資格を持った熟練した人たちが作業をするのですが、命に関わる仕事です。ミスがあったら大変なことになります。
そこでGoogle Glassを使いながらダブルチェックをしながら作業を進めていく、という使い方をしています。


思い込みを外そう

この例が示すように、toC向けで設計したけれど、実はtoBに移すと大きなチャンスがある、といったアイデアはたくさんあるように思います。
みなさんも、toB向けで設計したからずっとtoBで考えるのではなく、ちょっと視点をずらして実はこれtoCにしたら面白いんじゃないか、などとチャレンジしてみる姿勢が大事です。


また、toB、toCに限らず、toS (School)、toG (Government)、という風にターゲットの対象は幅広くあります。最初に考えた思い込みを外して、常に他のターゲットだったらどうなるんだろう?と考えながら新しい商品やサービスの設計を進めてみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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