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アメリカン・ユートピア強制スタンディング&ライティング上映に行ってきた


気になりつつなかなか観る機会に恵まれず、家で冒頭数曲だけ観たところでもっと真剣に向き合いたいから…と停止ボタンを押して数ヶ月。

2022年12月30日20時から、やっと観に行けた。観るというか身を投じてきた。
興奮が冷めず眠くならない。そのままの勢いで感想を残して置こうと思う。

※※ネタバレ等含むため、今後鑑賞予定の方はご注意ください

強制スタンディング&ライティング上映

少し前にに新文芸坐さんの企画のツイートを発見した。前々からMADMAXなんかの絶叫上映とか面白そうな企画をたくさんやってて気になるなぁ…でもひとりで行くには何となくハードルが高い…と思っていた。今回は夫も気になる!とのことで一緒にスタンディング系の上映に遂に飛び込んでみた。

本当に楽しかった。めちゃくちゃ楽しいので何も怖いことない。何一つ問題ない。ひとりでも全然大丈夫。
もっと早く飛び込んでおけばよかった。

これから躊躇わずたくさん行くぞ!

最近、長いこと躊躇ってて勿体なかったな〜!もっと早く飛び込んでしまえばよかった!と思うことが多いので、やっぱりやってみてから今の自分に合う合わないは判断した方が後悔がない人生になりそうな気がする。

スタンディングかつライティングによって自分が劇場にいる観客の気分も味わうことができる。

そして、ライティングがこちらに向くのでもはや演者のような気分にもなった。プログラミングではなく完全に手動ということですごかった。

"舞台"と"映画"と"自分"

少し話はズレるのだけど、少し前にSHOW-ism XI『BERBER RENDEZVOUS』という舞台を観に行った。この作品は映画がテーマのショーを舞台で観るという体験だった。一方で、今回のアメリカン・ユートピアはショーを映画にして、それをスタンディングかつライティングで観るという体験だった。なんだかちょっと"舞台"と"映画"と"自分"の関係が変わるとこんなにも広がるのか!と興味深く感じた。

アメリカン・ユートピアの感想

スパイク・リー監督の作品は、『ブラック・クランズマン』だけしか観たことがなくて、結構衝撃的な作品だったので正直なところ少し身構えていた。

でも、ブロードウェイのショーということで、前述の作品とは全く毛色が違った。

本当にショーだった。

メッセージ性はもちろんビンビンと伝わってくるのだけど、全然説教臭くなくて。

悲観的過ぎもせず、楽観的過ぎもせず。

でも希望のメッセージが最後に示されていて。

兎にも角にも、まずは自分事として捉えることからなのかなと感じた。


大学時代のゼミが2016アメリカ大統領選挙がテーマで、卒論のテーマは世間体について、いまの仕事も結構この作品とリンクしている部分がある。

いろいろと自分の人生のなかでポイントになった物事たちがたくさん取り上げられていたとわたしは感じたのですごく"自分事"な作品として受け取った。

政治や差別、大きなテーマを取り扱っているようで、なんでこんなにも自分の心にダイレクトに響くのだろう。不思議な力のある作品に貴重な体験として出会えたことが本当に幸せだと思う。


アメリカン・ユートピア強制スタンディング&ライティング上映は映画鑑賞を超えて完全に"体験"だった。

なんだか来年いいことがありそうな気がする。 

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